【えもてく質問箱 vol.4】アンケート回答数はどのくらい必要?
こんにちは!えもてく質問箱より、まつざきです。
noteでは、みなさんからご質問・お問い合わせいただくことについて
私の主観も交えながらお話します。
* 私(まつざき)について
株式会社Emotion Tech マーケティング部所属。前職ではBtoBの提案営業に従事。300社以上のお客様の販売促進に携わり、売上アップのヒントは「お客様の声にある」と痛感。その後教育系NPOを経て「全ての人がわくわく生きてほしい!」と強い思いを持つようになり、現職へ。主にインサイドセールスやセミナー運営を担当。餃子とレモンサワーが好き。
きょうの質問「アンケート回答数はどのくらい必要?」
ご質問ありがとうございます。たしかに、せっかくアンケートを実施するなら、データとして信頼性がきちんとあるものにしたいですよね。
お電話でお話しさせていただくと、この質問も2回に1回くらいはご相談いただきます。皆さん、迷われるポイントなのですね。
もちろん回答数が多ければ多いほど、信頼性は高まります。
とはいえ、世の中にいる調査ターゲットとなる全ての方に回答してもらうことは現実的には不可能ですよね。
ただ、一定数以上の回答を集めることができれば、全員に回答してもらったときとおおよそ同様の結果を「推測する」ことが可能になります!
先に結論を言ってしまうと、
推測するために必要な”一定数”とは、およそ400件程度が目安のひとつです。
ただし、自社サービスのユーザーや従業員など、限定された人に対して評価を把握したい場合はその限りではありません。回答数の多少に捉われず、得られた情報をしっかり分析してみましょう!
今回は、世の中にいる調査ターゲットとなる全ての方から回答を得たときと同程度の結果を推測するために必要な回答数について、簡単にまとめてお伝えします^^
※このような調査対象者数に限りのないことを統計学用語で「無限母集団」と言います。ここでは無限母集団のケースについてお伝えいたします。
誤差限界と信頼度
例えば、テレビの視聴率ってありますよね。
あれは日本国民全員に調査がかけられているわけではなく、無作為に選ばれた世帯を対象に調査を行なっています。
ちなみに、関東地方には1800万世帯以上ありますが、調査対象となっているのは2700世帯。
このように世の中の人に広く聞きたいとき、一定数の回答を得られれば世の中全体に調査した時と近しい結果が出る、と統計学で言われています。
(ここでは詳しい理論は割愛します。)
で、その一定数というのがこちらのマトリクス表です!(どんっ)
誤差限界と信頼度をどこに置くかで必要となる数が決まります。
誤差限界は、どの程度の誤差が生じる可能性があるかを示しています。
誤差限界5%の場合、±5%の誤差が出ることになります。
例えば50%の人が「大変満足した」と回答した場合、45〜55%の人が「大変満足した」ということになります。
誤差限界1%の場合は、49%〜51%ということになります。
信頼度は、どの程度の確率で誤差限界内の結果になるかを示しています。
信頼度95%の場合、100回のうち95回は誤差限界内の結果が出ることを表します。
一般的には、誤差限界5%かつ信頼度95%であれば妥当性があるとされています。
そのため385件=約400件の回答があれば、妥当で信頼性のある結果になります。
そんなに回答数が集まりません!
「いやいや、そんなに回答数集められないですよ・・・
うちはアンケートやっても無駄なのかな。(ションボリ)」
というご意見もいただきますが、”リアルな声”に無駄なものなんてありません~!
これはあくまで統計学的に妥当で信頼性のある数、ということであり
お客様の声を把握して、全体感を捉えたり、個別具体の意見を知ることはとても重要です。
また、顧客の隠れたニーズを導き出すことも可能になります。
お客様の声を聞く重要性はこちらの記事でもお伝えしています!
結論
感想・質問など、twitter#えもてく質問箱 にてお気軽に!^^
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回答数を集めるためによくプレゼントやクーポンの配布など、
様々工夫されている企業さんもいますよね。
みなさんは何をもらうと嬉しいですか?
最近涼しくなりましたが、
某社のアイスクリーム券はやはり不動の1位だなとまつざき個人は思っております。