命乞いする高級食材
昨日、Twitterでこんなアンケートをさせていただきました。
そんなわけで、本日は田舎ネタ。
【命乞いする高級食材】
について書かせていただきます。
ご興味ある方はお付き合いください。
あれは、もう17年も前のことでしょうか。
雨が降っていて、当時1歳の長男も家の中で遊ぶのが半分飽きていた日。
「ピンポーン♪」
と、インターホンが鳴る音。
私より先に長男が高速ハイハイでお出迎えをしようとしたので、「ちょっと待って!」とストップをかけて玄関を開けたところ。
「ほらっ、これっ!!」
と、見知らぬおじさんがずいっ!とあるものを差し出しました。
「えっ?ええっ!?」
「ここ、○○くん(旦那のこと)の家だろ?」
「あ、はい……」
「俺、××(旦那がお世話になっている女性)の旦那!今日、漁出てたらこれが引っかかってさー。ちっせぇし売りもんにならねぇからやる!」
「で、でもぉ……」
「あぁ!?なに、大丈夫だよ。おがくずに入ってるし、1日くらいなら生きてるから。アンタが捌けないんだったら、○○くんに捌いてもらいなっ!」
と言って。
「じゃあ!」
と去って行ったおじさま。
私の手もとに残ったのは……。
『キュイ?』
「うわっ!」
『キュイ?』
「うわっ、わーっ!!」
いきなりの声に大慌てで、とりあえず玄関にそれを放置。
リビングに戻って、仕事中なのはわかっていたけれど、構わず旦那に電話。
「おとーさーん。いま、平気ぃ?」
『何?どうした??』
「……び」
『へっ!?』
「……いせえび」
『……はいっ!?』
「伊勢エビがキュイキュイ鳴くのー!怖いよぉ💦」
……いや、これ。
よくよく考えたらこんな電話もらった方が怖いと思いますが。
テンパってた私、マジでこんな電話した記憶があります。
で、事の詳細を旦那に話したら、「ああ、△△さんかぁ。よく家わかったな」と旦那はあっけらかんと。
たぶん、ライターの皆さんは、
ここで【伊勢エビ】【鳴き声】と検索かけてると思いますが(笑)
本来の伊勢エビの鳴き声(正確には鳴き声ではなくて触角が動くときに鳴る音)は、『ギィ』です。
でも、我が家にやって来た伊勢エビの鳴き声は、小さかったせいか『キュイ』。
「おとーさーんっ、どーしよー💦」
『俺帰ったら何とかするから、とりあえずそのままにしておけ』
「わかったぁ💦」
と、いうわけで。
やって来た伊勢エビ(しかも2匹)は玄関に待機することになったのですが。
家が静かなとき。
私が玄関に近づいたときに限って。
『キュイ?』
って、言うんです💦
それが。
『食べるの?』
『食べちゃうの?』
『僕達、こんなに小さいんだよ?』
って言っているようで。
精神衛生上、よくなーいっ💦
で、結局伊勢エビはどうなったかと言いますと。
「ただいま。……って、コイツらか(笑)」
と見た途端苦笑した旦那に。
「でかい鍋あったっけ?」
「うーんと、これなら」
「あ、いけるいける。ちょっと待ってて」
と、見事に釜ゆでにされていました(笑)
釜ゆでの伊勢エビ、美味しかったです😅
後日旦那に。
「あの時『キュイ』って聞かなかった?」
と聞いてみたら。
「ん?知らん(笑)」
と返ってきたので、いや、旦那強いわ、と思った私でした(笑)
ちなみに、伊勢エビはもう一度我が家に届けられたことがあるのですが、その時は知り合いに捌ける人がいたので。
「せっかくだから舟盛りにしたよー」
と、今度はお刺身でいただきました(笑)
都会に住んでいる方だと「えー!!」となるようなお話ですが、事実です。
田舎は大変なことも多いけれど、こんな事もたまにあるよ、と言うお話。
でも、さすがにもう伊勢エビのお届け物は良いです。
あの声思い出すから(笑)
……こんなお話、読みたいって方いるのかな😅
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