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海外現法・部門で価値連鎖が切れてませんか?「価値創造Story」のつくり方

私は上海をベースに人材・組織開発などをしていますが
実は戦略を作るようなお手伝いもしています。
いつもnoteでは人材・組織、そして文化に関わることを
書いていますが、たまには戦略に関わることを書いてみます。
海外法人を対象に作成していますが、
国内のチームや、自分個人に置き替えても
とても思考の整理に役立つフレームなので
是非、お試しください。

「価値創造Story」は、統合レポートをモデルにデザインした、海外現地法人の中長期計画を考えるフレームです。海外現地法人の経営者はもちろん、部門長のみなさんにも、中長期で自組織の計画・戦略をつくるとき、頭の整理に使っていただくのにお勧めの思考整理ツールです。

「価値創造Story」とは

これまでの戦略フレームはビジネスモデルを描くことを目的としたものが多く、顧客や競合、パートナーといった外部環境を整理し、自社戦略を考えていきます。これに対して、「価値創造Story」は自社・自組織だけをじっくり見つめる点が特徴です。では、具体的に紹介していきます。
「価値創造Story」は、5つの要素で描いていきます。

構成要素


「Purpose」から「Input」までを繋げて考えられることが特徴。
目的に向かって​価値連鎖が途切れていないかをチェックします。
​では、他の戦略策定ツールと最も異なる、「Purpose」と「Input」の書き方を細かく見ていきましょう。

「Purpose」の描き方

「あなたの会社は社会に何を働きかけますか?」
「社会にとってのどのような存在意義を持ちたいですか?」
​この質問への回答が、「Purpose」です。
​「会社」を抜き取って、「あなたは社会に何を働きかけますか?」
と質問を変えると、会社ではなく、あなた個人の「Purpose」を
問う質問になります。
個人の「Purpose」と、会社の「Purpose」の重なり合う面積が広いほど、
​働く人の幸福度が増していくと言われています。

「Input」の描き方

Input は細かく、6つの小さな要素に分かれています。

インプット

各項目の細かな描き方

各項目の細かな説明と具体例を記した一覧表です、
実際に書くときに参照してください。

細かな書き方

「価値創造Story」のフレームと、チェックポイント

価値創造Storyフレーム

上の図が、価値創造Storyのフレームです、
「Purpose」から「インプット」までを俯瞰的に見ることができます。
「Purpose・Vision」実現に向けての過不足が一目瞭然です。
​下の図では、チェックポイントも提示しています、
記入するときにセルフチェックに活用ください。

価値創造ストーリーチェックポイント

価値創造Storyをつくるときは、以下のいずれかを想定しています。
1:経営者がひとりで思考をまとめる→メンバーに共有する
2:主要メンバーで一緒に作成する
2のやり方でつくった方が、参加メンバーの視野を広げ、
できあがったStoryが自分ごとになるのでお勧めです。
しかし、メンバーそれぞれで認識が異なる点があります、
それは「インプット」です。

以下の事前アンケートを活用し、インプットに対して
どのように現状を捉えているのか
これを機会に意識合わせをしてみてください。

インプットチェック


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