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愛を添えるはなし【KOTOBUKI荘の日々】

とても重要な事なので、
忘れないうちに書き記します。

誤字脱字あるとおもうけど、今この時に書かないと忘れてしまうから。
忘れちゃいけないから。
急いで書く。



私が仕事・家庭・人間関係いろいろで、
煮詰まって、全てが心の中でごちゃごちゃで、
頑張って解こうとしても、解けないコマ結びみたいに絡まり合ってしまってて、
コッチを引っ張れば、アッチがぎゅってなって、1本見つけて解こうとしても、その繋がる先に玉コブがあって、糸を通せなくなってて、

もう
大元の私の根っこを断ち切るしかない
とさえ思ってた。

そんな時に、私のヨガ教室の1階に居る友人と話したくなって、フラッと階段を降りてった。

彼女はその辺りの地面の草の様子なんかを見てて、私に気がつくと「あ♡」と柔らかい表情を見せてくれた。

「お部屋にお邪魔しようかと思って」と伝えると心良く迎えてくれた。





彼女は苔テラリウムのショップ兼アトリエを営んでいる。
お互い同時期にこのアパートへ店舗を構えて、同じ受験生の子どもを持っていて、
友人であり仲間であり、姉のような存在。

特に悩みを相談するっていうスタンスでは行ってなくて、初めは、いつもの最近の私のカフェの悩みやグチ話。

それから、お互いの個人事業主の話やら、次回の自主開催のマルシェ話。


いつも通りの話を、穏やかに聞いてくれる彼女。
とても安心するし、こんな大した事ない話でも、付き合ってくれるその優しさや、人柄が大好きでたまらない。


段々と冗談混じりで、私の辞めたいと思ってるもう一つのカフェの仕事の話へ。
受験生の息子の話。
ヨガだけでやっていきたい想い。
自分の同居してる両親の話。

それぞれの悩み、解決したいのにできないもどかしさ、消えてしまった本当の願い。

それに対して、彼女は優しく助言してくれた。



その答えは、
すごく背伸びをしたモノではなく、
一般的にありふれたモノだけど、
的確で、その悩みの重さも理解してくれて、
押し付けでもなく、
そっと
手のひらに乗せて提案をしてくれた。

【愛を贈ればいい】


それは、とても柔らかくて、優しくて、
淡くて、消えそうだけどちゃんとそこにあって、
大切に扱うから、さらにピカピカに光ってて、
壊れちゃうかと思ったけど、
しっかりと重みがあった。

それはどこかへ行くような儚いモノじゃなくて、
以前からそこにずっとあって、
私たちは産まれた時からずっと持ってて、
それは確実にいつもそばにあるのに、

「忙しい」とか「大変だ」とか「稼がなきゃ」とか「明日までにやらなきゃ」とか
「どうして私ばっかり」とか「もう嫌だ」
とか、

そういう心の影にすぐに隠れてしまうモノで、一度隠れると、探すのがちょっと大変になってしまうモノ。



すっきりとぼんやりとした意識のまま
家に帰って、お風呂に入って、
いつもラジオを聞いて、音楽を聞いて、
あぁ息子も寝たから私も寝るか、
そんな風に、久しぶりに素直に思えて
すぐに眠りについた。


今朝起きて、なんとなく頭の片隅に、
昨日の出来事、彼女の話が思い浮かんで、
それから今日の日曜日の予定を見た。


特に変わった予定は無かったけれど、
いつもの朝の時間も過ぎたので、息子を起こしに行った。

ふと頭の中に【愛】という単語が浮かんだ。

そうだ。
昨日私、愛を贈るっていう単純なことを忘れてて、そのかけがえのない言葉を受け取ったんだった。
そこで昨日の話の足跡を辿った先にあったのが、

【愛を添える】

そんな言葉だった。

私の周りに、どこにでも、何にでも、
愛をひとつずつ置いてみればいい。
ただそれだけなんだ。
あげたり贈るのに躊躇うのなら、
ちょっとだけ、気づいてもらえなくても、
自分の愛のカケラを忍ばせることは出来るんじゃないか、って気づいた。

そう思ったら、心のモヤが急に晴れてきた。




伝えたい人がたくさんいる!

その足のまま、その手のままスマホをとって、
伝えたい人に朝すぐにメッセージを送った。

その文字を打つ時間はとても心地よくて、
体の中心にあったかい何かを感じながら、
今愛を贈ろう、忘れないうちに。
そんなことを感じた。


今まで置き去りにしてたり、
平等に接することができなかったり、
見て見ぬふりをしてきてしまってたり、
そんな後ろ髪引かれる、罪悪感や後悔の念は数多くあるけれど、

きっとこれからソコをソレらを大切なんだょって、愛を添えて考えてあげるだけでも
いいんじゃないかな、って
自分を許せたところもあった。




彼女が誰かから貰った受け継いだ愛が、
周り回って私の所へやってきて、
またわたしが
他の誰かへ贈ってあげる。

手のひらにそっと乗せてもいいし、
気づかれないようにポケットに忍ばせたっていい。

私も愛のバトンを渡していけたらな、
と、今この文章を書いてて、
ほんのりと心の奥で思えた。

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