2020年は植物肉「普及元年」だそう。大豆ミートを選ぶときに気にかけたいこと
「日本経済新聞」2020年12月14日掲載記事より。
味の素は14日、大豆由来の植物肉原料を開発するスタートアップ企業、DAIZ(ダイズ、熊本市)に出資し、植物肉分野で連携すると発表した。
大豆などが原料の植物肉は栄養価が高い一方、動物性の肉にどこまで味わいを近づけられるかが課題となっている。
-引用ここまで-
近年、大豆ミートなどの「植物肉」が、大手スーパーなどで手軽に手に入るようになってきました。
お肉の代替品として活用できると様々なメリットがありますが、普通のお肉を使う感覚で調理してしまうと、大豆臭さが強く残ったり、食感がボソボソしていたりして、
「なにこれ、おいしくない、全然肉みたいじゃない!これならやっぱり普通に肉食べたい…」ってなりがちです。(←大豆ミートあるある)
おいしく調理するには、ひと手間が必要です。
上記の新聞記事には、「味の素」が「うまみ」など味覚のノウハウを提供して、おいしく食べやすい植物肉の開発を後押しする という旨が書かれていました。
一般受けする味で、簡単においしく調理できる植物肉の製品が、今後は登場してくるのでしょうね。
2020年は、植物肉の「普及元年」だそうです。主にアメリカで。
植物肉「普及元年」に コロナ契機に消費者選好
ウォルマート、扱い拡大 企業研究、政府が支援https://www.nikkei.com/article/DGXMZO6458928003102020EA1000
アメリカで広まっているのなら、日本で広まるのもまもなくかな。
植物肉のメリット・デメリット
植物肉(大豆ミートなど)のデメリットは、先に書いたように
・大豆の強い匂いが残りがち
・ぼそぼそしたような独特の食感
・お肉のつもりで食べるとがっかりすることがある
万人受けするには、しっかり茹でたり下味をつけたりなどの手間と工夫が必要になります。
今後、誰が食べても「おいしい」と感じる植物肉が普及すれば、「食肉」の代替品として使われたり、植物肉特有の人気料理やレシピも生まれるかもしれません。
「食肉」の何割かが「植物肉」に置き換わると、様々なメリットが期待できます。
例えば…
<植物肉のメリット>
・畜産による環境負担の現象
・肉の食べ過ぎによる健康リスクを減らせる
・人口が増えることによる食糧危機に対応できる可能性
などです。
「植物肉」を選ぶときに、消費者が気をつけたいこと
お肉をやめて大豆ミートを選んだりしていると、からだにも地球にも良いことをしている気になって、うっかり見落としがちになることがあります。
「その植物肉の原料は、安全安心?」という視点です。
植物肉なんだけど、原料は遺伝子組み換え作物からできていた
おいしいんだけど、安全性に疑問のもたれている添加物がたっぷり入っていた
なんてことがありえます。
「植物肉」を選ぶときのチェックポイント
☑ 食材は、遺伝子組み換えなどではない?
☑ 味をおいしくするために、安全性に疑問が持たれている調味料がたくさん入っていない?
「オーガニック」「ベジ」「植物性」となどのキャッチコピーが書かれていても、商品裏の表示をじっくり見ると、「?」と感じるような商品はときどきあります。
初めて購入するときはパッケージに表示されている内容を一度確認してから購入する習慣を癖づけていきたいものです。