議論は苦手ですか?
日本人はどちらかと言うと
議論が苦手なように思います。
昔、ある学校で心理学の授業を担当していた時、
グループワークをしたのですが、
積極的に発言できない人が結構いました。
その理由を尋ねると
自分の意見が否定されると、
自分の人格全てが否定されたような気がするので、
怖くて意見を言えないということでした。
意見は意見として発言者の人格から
切り離して考えることが難しいようです。
あくまでも意見の一つととらえず
その意見を言った人全体にまで広げて
判断してしまうのは
これは認知のゆがみでは、
「一般化のしすぎ」にあたります。
さらに、自分の意見に反対する人は、
自分のことを嫌ってるように感じる。
(これは「心の読みすぎ」)
逆に、自分のことを好きな人は
自分の意見に賛成してくれると
思い込んでいませんか?
仲が良い=意見が一致している
と思っているかもしれませんが、
実はそうでないことも多々あります。
たまに、相談室にも友人と一緒に来る
学生さん達がいるのですが、
友人と一緒の時と一人の時とでは、
違うことを言っていることもあって、
仲が良いからといって、
必ずしも同じ考えではないなぁ
と思うことが結構あります。
どんなに仲が良くて、気があう友人でも
別の人間なのですから、
意見が一致しないことがあるのは当然です。
部活動などで話し合いをする時
安心して議論をするために
意見を意見としてだけとらえることが大切です。