意志の力(=やる気)に頼らない工夫
「やる気が起こらないからどうも良い練習ができない。」よく聞く発言です。
「やる気がないからだめだ」とつい考えがちですが、実はやる気というものが最初にあって、やる気があるから行動できるのではなく、やっているうちにやる気が盛り上がってくるそんな感じのようです。
やる気に頼っていると、ついやる気がないとできないと思いがちです。
ですから、やる気に頼らずに自然と取り組めるように工夫が必要です。
工夫とは「習慣化」です。(ルーティーンと言ってもいいかも)
「習慣」(つまり、やり慣れた行動)になると手順が自動化されるので驚くほど楽にできるようになります。
それに、やらないと物足らないとか気持ち悪い感じがするほどです。
私の場合、例えば、寝る前の歯磨きです。
うっかり忘れて布団に入っても口の中がべたべたした感じがして、やっぱ磨こうと起き上がってしまいます。
アスリート学生のトレーニングしても筋肉痛がおきない状態は物足らない感じがするというのも同じですね。筋肉痛が習慣化しているなんて‼️驚きでした。
習慣化するために、
① この時にこれを必ずすると決めておく。
決めておかないとやるか、やらないかと迷いが出ますので、ついやる気がないとやらないという方向に流れてしまいます。やらない理由っていくらでも思いつきますから。
② 何か常にすることとドッキングさせて行う。
例えば、練習の前後、朝起きて、布団やベッドから出た瞬間に何かをするとか、あるいは寝る前に必ずするとか、必ず毎日する事がいろいろあると思うので、そこにくっつけて同時にすると忘れずに習慣化することができます。
③ することが常に頭に残るように紙に書いて貼ると言うことも効果があります。つい忘れてしまうことを防ぐためです。
さらに考える事は、そのやるべきことをするのに
④ 妨害となっているものを何かと特定してそれを取り除いていく。
例えばスマホをつい触って、YouTubeを長く観てしまう。そのためにできないことがあるならば、スマホは見えないところやカバンに入れておく。あるいは別の部屋に置いておくなど。間食を止めたかったら、お菓子を買わない。ゲームをついやり過ぎるならゲームアプリを削除するなど、無ければ観れないし、食べられない、ゲームもできないですね。
ちなみに、スマホは傍に置いてあるだけで集中がそがれるという研究があります。
目安としては3週間続けると習慣化するようです。習慣化すると、それまで億劫だった事でもスムーズに行くようになります。それまでの我慢です。
ただし、完璧主義にならないようにしましょう。
少しぐらい忘れても、思い出したらやるぐらいで
とにかく続けることが大事です。
3日坊主でも全くやらないよりやっていますから。
それでも上手くいかないとか、やる気がおきないのはもちろん理由があるはずです。
これについてはまた別の機会に。