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インフルエンサーより隣のおばちゃんのほうが・・・

某テレビ局のアナウンサーが、美容院やネイルサロンで無料にしてもらった代わりにインスタに画像をアップしたのがステルスマーケティングだと言われている、という話をネットニュースを読んだ。イタリアにいる私はもちろんこのアナウンサーさんたちは見たこともないので、個人的好き嫌いナシでまず思ったのは「なんでこの人たちが責められるのか?」。もしかしたらこの人たちはアンチキャラで何をやっても文句を言われる類なのかとも考えたが、そうでもなさそうな感じだし。

アナウンサーという立場上、その言動には注意が必要なのだろうし、もし事実だったとしたら確かに汚い行為ではあるのかもしれないが、突っ込むなら別に彼女達ではないだろう、という話だ。それよりも、いわゆるインフルエンサー(というか特にブロガー)といわれる人たちはどうなのか。彼女たち(彼ら)はブランドからもらった(借りた?)服や宝石を身に着け、メーカーからもらった商品を使い、高級レストランや高級ホテルではブログに載せるからタダにしてくれと言うのである(有名トラベルブロガーがタダで泊まらせろと高級ホテルにリクエストして断られたのがニュースになったこともあった)。いや、タダにするどころかブランド側からギャラをもらって飯を食っているわけである。それを生業としているのならよいのか。(もちろん、全員がそうというわけではなく、正しくやっておられる方もいることは明記したい)

もちろんトップブロガーは誰でもがなれるわけではなく、トップクラスになることはどんな分野であろうが素晴らしいことだと思うので、彼らの存在についてとやかく言うつもりはない。が、アナウンサーを祭り上げる前にここには誰も突っ込みをいれないのが不思議だ。

個人的には、インフルエンサーが薦めているという時点でお金の匂いがして、そんな商品には興味がなくなってしまう。他人の生活を覗き見るのは楽しいし、普通に街を歩くお洒落さんのストリートスナップとかセンスのある人の普段のインテリア紹介とかは参考にもなる。でもそのスタイルがあくまでお金をもらって作られたものだとしたら、そんなものは見ていてもちっとも面白くないのである。それなら隣のおばちゃんが「これよかったわよ」と言っている商品のほうがよっぽど信用できる。

(koukichi_tさんの写真を使わせていただきました。ありがとうございます)


 


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