直視したくなかった、婚活がうまくいかない本当の原因
人生とは、修行。
生きずらさを抱えながら、それでも頑張って生きるもの。
それが当たり前だと思っていた。
物理的にも精神的にも
常に何かに追い立てられる生活。
人生、辛いのはデフォルトで、
それを努力と根性とで乗り越え、
次々に課題をこなすことこそが、
私にとっての生きることだった。
違和感を覚えたのは、婚活をはじめてから。
これまでのように努力が通じない。
かけた労力と成果が結びつかない。
二十数年間、紆余曲折ありつつも
私は人生で直面する課題はすべて、
才能×やり方×時間=成果
という公式で決まると思っていた。
「才能」はもって生まれたものだから自分ではコントロールできない。
だから私は、
「やり方」と「時間」を工夫することで、
色んな課題を乗り越えてきた。
才能が0だと、いくら他2つのパラメータを変えても成果は0。
ただ、周囲を見ればほとんどの人間が結婚している。
結婚に関する私の才能は限りなく低かったとしても、さすがに0ということはないだろう。
時間はかなり費やしている。
元来真面目なので、仕事以外のほとんどの時間を婚活について考えたり、実際に男性とやり取りしたりデートすることに使っていた。
そうなると、やり方が間違っている可能性が高い。
そう考えた私は、成功した人からやり方を学ぼうと教えを乞うことにした。
・ファッション
・メイク
・出会い方
・コミュニケーション
・男性心理
・マナー
etc.
色んなものを学んで表面上モテるようにはなっても、
ちっとも結婚に繋がらない。
私にはまだこれが足りないんだ
あれが欠けてるんだ
次々自分がダメな理由を見つけては
コンサルやセミナーをはしごした。
外見のことや出会いの数を増やすのは、
やることが明確だから努力しやすかった。
そのうち、アドバイザーや講師の先生方から、渋い顔で首を傾げられるようになってきた。
「あなたは、外側の努力はもう十分なんだけど……
どうしてそんなに自分に自信がないの?
うまくいかないのは、そのせいじゃないかしら?」
問題なのは、私の性格・性質とコミュニケーションのパターン。
そして、それに多いに影響を及ぼしているのは親との関係。
薄々気づいていた。
でも、そこを直視したくなかった。
「親には感謝してる?」
そう問われるたびに、みぞおちの辺りが重くなり、
気分が滅入った。
私の両親はいわゆる毒親だったからである。
婚活をしているとよく耳にする
・両親との仲が良い女性が好まれる
・父親との関係が異性との関係に反映される
これらの意見はなるべく無視したかった。
事実、実家とは疎遠でも結婚している人はいる。
結婚さえすれば、両親から離れられる。
それもあって、私は結婚したかったのだ。
だけどここまでうまくいかないということは、どうやら無視できないらしい。
今度は自己啓発系の学びに没頭するようになった。
そこから長らく、カウンセリングも受けながら、
自分の内面と両親との課題に向き合い、格闘し続けてきた。
終わりのない迷路をさ迷い続けるような絶望的な気分になったり、
もう人生自体を諦めたいという気持ちがわいてきたり、
でも諦めたくない、
親のために生きるのではなく自分の人生を生きたいと思い直したり、
それを何度も繰り返して、
ようやく、昨年になって気づく機会を得た。
私の親は、発達障害と愛着スタイルに問題を抱えている可能性が非常に高い。
そして、私自身もまた不安型愛着スタイルを持っていることに。
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