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日常の中のキラキラを掬う。

いいこと日記をつけるようになってから、感謝についてよく考えるようになった。

感謝とは、優しさ、贈り物、手助け、好意、その他の厚情を受けた人物がそれらを施してくれた贈り主に向けて示す、ありがたいという気持ちやその感情を表すポジティブな反応のこと。

Wikipedia

1日の中で「ありがとう」と言う場面はよくあるけれど、感謝の気持ちからくる本来の「ありがとう」だったかと言えば、少し違うような気がする。
もちろん「ありがとう」と思っているのだけれど、半ば反射的に口にしていたかもしれない。

いいこと日記をつけるようになってから、今までより実感を伴った「ありがとう(ございます)」に変わってきた。
「𓏸𓏸さんのおかげで作業が捗って助かりました。ありがとうございます。」という感じ。

自分が快適な生活を送れているのは、誰かのおかげなんだということが、ちゃんと重みを持って感じられるというか。

たとえば、バレンタインで職場の人がお菓子をくれたのだけど、「この日のためにわざわざ時間を作って選んでくれたことがうれしいし、ありがたいなぁ」と。

前の自分は本当に恥ずかしいけれど、愚痴や文句も多かったし、なんでもネガティブに考えていた。
ひとの良い面よりも悪い面ばかり目についていた。
もう大人になったのに子どもの頃の家庭環境に因われてもいた。
そんな自分が嫌で、心理学の本を読んだり、自分で考え方を変えるよう行動するようになって、本当に少しずつだけれど、人のいいところ、ものごとのいい面にフォーカスできるようになってきた。
嫌なことがあったら、次はこうならないようにしよう。
嫌な人に会ったとしても、学べるところがあるな。
嫌な部分をその人のすべてとして扱わないようにしようとか。
そんなふうにこれまでとはちょっとだけ違う角度で見れるようになってきた。
まだまだなんだけれど。

昨夜も冷え込んでいて、
湯船にちゃぽんとつかりながらふと考えた。
「もし戦時中だったら、
もし被災生活中だったら…
こうしてお風呂に入れることってすごくありがたいことだって思うだろうな。
そう考えたら、身の回りのこと全部ありがたいことだよなぁ。」

うまく言えないけれど"恵まれているから文句が出る"とも言えるのかもしれない。

もっともっと幸せになりたいって考えていたけれど、今で十分幸せだ。

朝、ちゃんと目が覚めて、
家族で朝ごはんを食べて、
毎日仕事や学校、それぞれにやることがあって、
夜になったら一緒に夜ごはんを食べて、
のんびりお風呂に入って、
ふかふかの布団で眠る。
時々、家族や友達とおいしいものを食べて、旅行もできる。

感謝すべきことでたくさんだ。
それをひとつひとつ丁寧に掬いあげて、
自分のこころの栄養にしていきたい。

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