「ただ青い空の 青さを知る」 2025年これから
上の引用は、ある有名な歌の歌い出しの部分です。
この歌を聴くたびに、いい歌だな〜と思っていたのですが、つい最近、この歌の歌詞をひとつひとつ噛み締めながら、改めて聴いてみる機会がありました。
美しすぎて、感泣しました。
最後までじっくりと、言葉を噛み締めながら聴いたのは初めてでした。
後半にこの歌のリンクを載せておきます。
なぜこの歌を年始早々聴いてみたのか。
それは、元日にあった小さな出来事がきっかけとなりました。
元日に家族でご先祖参りへ行った時のお話です。
お寺に納骨されている、夫の曽祖父のお参りへと出掛けました。
納骨堂は少し奥まった場所にあるのですが、そこへ行くまでの小道が素敵で、私は立ち止まって写真を何枚か撮っていました。
一緒に来ていた家族は私から離れて、先へとどんどん歩いて行きます。
その時、先を行っていた息子が私の方へと振り向いて、
「立ち止まったらダメだよ!」と言います。
少し緊迫した言い方だったので、どう言うことだろう?と少し不安に思い始めると、
「立ち止まったらダメだよ!元の世界に戻れなくなる!」と。
元の世界に戻れなくなる。
この言葉に驚き、急に心がザワザワとしてきました。
写真を撮るのをやめ、どんどん離れて行く息子を慌てて追いかけます。
息子に追いつき、元の世界に戻れなくなるとは、それはどう言うことなのか聞くと、
「千と千尋の神隠しで言ってたから」と。
千と千尋の神隠し。
スタジオジブリの映画です。
確かにここは異次元を感じる小道。
『千と千尋の神隠し』の異世界と重なったのでしょうか。
映画の最後のシーンで、主人公の千尋に向けて、ハクが言う台詞を言ったのだろう。
決して振り返らず、前を見て歩き、元の世界へ戻るのだと、そんな二人のラストシーン。
「振り向いてはダメ」だと。
そうよ。息子よ。
「立ち止まったらダメ」ではなく「振り向いてはダメ」と映画では言っております。
母は立ち止まってはいたけど、振り向いてはいないわ。むしろ振り向いていたのは、、。
でも。
なんだか、息子に言われた
「立ち止まったらダメ!」
というのが、心に残り、
元日の清らかな空気の中に言われたこともあって、今年2025年の抱負として今、見えてきたものがあります。
立ち止まったらダメ、と言うのは
今やっている事を続けていくとか、
それを習慣づけていくこととか
やめずに続けていくこととか、
そういうことを思いました。
こうやってnoteに記事を書いていくことも、
そうなのだと思います。
始めたことを立ち止まらず(中断せず)続けて行こう。
継続は力なり。
ここから数年後か10年後かわからないけど、続けていくことできっと何かが変わっていく。
息子よ。
名言をありがとう。
「立ち止まったらダメ。元の世界に戻れなくなる」
元の世界とはどこの世界か。
ついでにそれについても考えると、
それはきっと自分と繋がる世界かと。
続けていくことをやめて、立ち止まっていると、
そのうち自分と繋がれなくなるのかもしれない。
立ち止まらずに、変化の中に身を置き、変化の波に乗って行こう。
そうやって、留まらず、常に先をゆく自分と繋がっていこうと思うのでした。
そんな理由で元日から『千と千尋の神隠し』の最後のそのシーンを思い出していたら、冒頭に引用した歌が頭の中に流れてきたのです。
『千と千尋の神隠し』主題歌
いつも何度でも / 木村弓
歌詞の深みに入り込み、流れてくる歌の響きを聴いていると、美しいメロディと美しい声とともに浮上してくる光がありました。
この歌の歌詞の言葉ですが、「生きている」こと、「死んでいく」ことを感じさせられるような、「私たちが在ること」について考えさせられる深い歌です。
情報過多のごちゃごちゃしていているこの世の中で、なかなか感じられないでいることだけれど、この歌を聴きながらそのことに目を向けると、とても澄んでいてシンプルなものがそこにはあるだけなんだと気付かされます。
つい答えを外側にあれこれ探してしまうけど、内側にあるものに意識を向けて見て知ること。
そこにあるものがある。
いつも何度でも、そう思う「外側ではなく内側」の世界。
ブレていたら見えない世界であるが故、ブレずにいたいと思うのです。
2025年、どう生きて行くか。
この歌に教えてもらった気がします。
ブレないように、自分であるように。
百人いれば百人みんなそれぞれの自分がある。
輝くものはみんな違う。
みんな違って、みんないい。
「みんな違って、みんないい」
最後は金子みすゞさんの詩で落ち着きましたが、生きていること、死んでいくことの道標となるようなこの歌を聴き、みんなもれなく持っている凛とした強さとともに、ブレずに生きていこうと思うのでした。
2025年、いろいろあると思いますが、ブレない自分の軸を持ち、変化する波に乗って楽しんで行こうと思います。
どう生きるかは、どう楽しむか。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。