「本当は好きじゃない」に、気づく瞬間。
仲良くしていた人と話をしていたとき、ふと、
心に陰りがよぎった。
相手を疑ってるの?誤解してるの?
ってか、何がそんなに気になる???
でもこのモヤモヤは、無視できない。
今日はそんな話。
ある人の話し方を聞いていて
心の中で「うるさいよ」ってつぶやいてる自分に気づいた。
あれ、どうして?
直接話していたわけではなく、私は相手方の話をほかのメンバーたちと聞いていただけなのだ。
何も間違いを発言したわけでもなく、
何か傷つく一言をもらったわけでもない。
ただ、ふと心に「もううるさい、黙っててよ」と言葉が浮かんだ。
それに気付いてから早々ににその場を立ち去った。
ばつが悪くなった気がして。
でもそんな私に、相手はなんともない感じで「はーい、またね」といった印象だった。
うん、いつもの感じ。
だけどこちら側は全然いつもの感じじゃなかった。
そっからは、相手の言葉がずっとリフレインする。
ああ、
私この人の話し方、話し言葉、嫌いだったわ。
そしてそれは「この人って、なんでそんな言い方ばかりするんだろう」と思うことが重なってきていたからだとわかった。
「うるさいよ」
って心がつぶやいて、体はすぐに逃げる体勢をとった。
あ、わたし、
「次にその言葉で傷つくのは自分だ、逃げろって感じたんだ」
と、思った。
信用していた人で、楽しくて、好きな人だった。
一緒にたくさん遊んで、私も可愛がってもらっていたと思う。
でもどこかいつも引っかかっていたのは、相手の選ぶ言葉とその使い方だった。
気がつかなかった?
いや、気づいていた。気づいていたよ。
相手の話す言葉のせいで、何度か自分は傷つけられてきていた。
致命的な傷にならないように、自分に嘘をついてまで相手をかばったりもしていた。
そして、相手の話し方のせいで私の中にどす黒いモヤモヤしたものがどんどん増えていってる気分になっていた。
そして、私の中に嫌いなものがたくさん増えていってた。
実際に嫌いになったコンテンツ、人、たくさんある。
今では見るのもトラウマになってる。
そう、あの人は、人やモノに対する不満のめちゃくちゃ多い人間だった。
にも、関わらず、うまくそれらと距離が取れなくて、いつも不満ばかり抱えている人だった。
話し方がいつも荒々しいのは、あの人の心の荒み方の表れだったのではと思う。
自分もそれに傷つけられる、
もしくは、
いつか、自分もそれに傷つかないように、そんな言葉を使ってはなしはじめるかもしれない。
悪い直感だった。
家に戻り倒れ込むようにして目を閉じた。
私は傷つきたくない、あんな人間にもなりたくない。
知らなかった。こんなにもあの人が、あの人の言葉が嫌だったなんて。
自分を抱きしめるように小さく丸まって眠った。
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