マガジンのカバー画像

えみすけが書いた小児はりの記事

25
1記事500円で単体でも読めます。11記事以上購読されるなら、マガジン購入がおすすめです。(2000円の単体有料記事も入っています)
11記事以上購読されるなら、マガジン購入がおすすめです。(今後も何か書いたら追加予定)
¥5,500
運営しているクリエイター

#小児鍼

お子さんのかんしゃくに悩む親との関わり方で、わたしが気を付けていること

小児はりをしていると、お子さんの癇癪に悩んで来院される親御さんの多さは圧倒的だと感じます。 言うことを聞かない、わがままだ、口答えが多い、約束を守らない、きょうだいや友達に暴力をふるう、大泣きして手が付けられない……保護者の悩みは尽きることがなく、そのたびに大人はイライラして、時にはきつい言葉をかけてしまうこともあります。 子どもの癇癪に悩む親は、このままいけば親子関係がこじれてしまうかもしれないという不安と、自分は親として情けない、親として未熟なのではないかという自責の

¥500

こうしたらうまくいったよ!だけではなくて、これしたらあかんかったわ、の共有も大事だと思う

小児はりと大人の施術の相違点はたくさんありますが、その中のひとつに「施術を続ける意思をもつのはだれなのか」ということがありますよね。 大人なら、施術を受けた本人が「施術を継続しよう」と思えば、次も来院してもらえます。しかし小児の場合、どんなに子ども自身が「また施術を受けたい」と思っていたとしても、保護者が治療院に子どもを連れてこなければ、リピートはありえません。 保護者は小児はり施術を受けるわけではないので、効果を実感できるわけではないです。だからこそ、保護者に信頼してい

¥500

状態を肯定しつつ、固定化させないこと

「子どもが、学校に行かない日が続いています」 そういうお悩みに遭遇したときに、だれかが「小児はりも一度試してみたら?」とアドバイスしてくれる、そんな世界になればいいな、と思ってます。学校に行かずに家にいるお子さんと、小児はりは、とても相性がいいのです。 今はコロナで、以前とはまた違った様相を呈してしまったけれど、基本的に「学校に行かないことが続いているお子さん」が抱えるしんどさの本質は変わってはいないはず。鍼灸師として、そういったお子さんがいる家庭に対して、どういったアプ

¥500

緊急事態宣言下での子どものストレスに対する小児はりの役割

2021年9月現在、こどもたちは、今までにないストレスを受け、新しい生活様式が提案されたり、次々に日常の当たり前だった活動が制限される中、まだ幼い身体と心で、必死にそれを受け入れようとがんばっています。 まわりにコロナ陽性者がでればすぐに休校、休園。家の外には出られず、もし濃厚接触者になってしまえば2週間の制限までつきます。学校では、音楽や体育の授業もなくなり、給食では2年間ずっと、黙食、そして15分で食べ終わる、というあんまり楽しくない生活で、「学校(幼稚園・保育園)にい

¥500

便秘の改善からみえてくる親子関係

前回は、排便のメカニズムや便秘の基礎知識について書きました。 前回の記事でも言いましたが、便秘を主訴として来院される方は少ないです。でも、初診の問診でおつうじの状態を聞くと、便秘の答えが返ってくることはとても多い。 これってつまり、シンプルに「便秘のときは小児はりにいくとおつうじがよく出るようになるよ」という現象が知られていないといってしまえばそれまでなのですが、子どもの便秘がこどもの心身の状態にどのような影響があるのか、ということを親も子も、そこまで意識していない可能性

¥500

便秘の改善を試みる際に、鍼灸師が知っておきたい基礎知識

「便秘」が主訴で小児はりに来院される方は、そんなに多くありません。しかし、初診時の問診でおつうじの状態を聞くと、「実は便秘で……」という訴えを聞くことはとても多いです。 結論からいってしまえば、小児はりは便秘の改善にとても効果的です。とはいえ、全ての便秘が小児はりだけで改善するわけではもちろんありません。小児はりを行う鍼灸師は、保護者から、子どもの便秘について相談されることが多い立場だからこそ、よく病態をみきわめ、小児はりが適応かどうかを判断して、保護者の納得のいく説明がで

¥500