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こうしたらうまくいったよ!だけではなくて、これしたらあかんかったわ、の共有も大事だと思う

小児はりと大人の施術の相違点はたくさんありますが、その中のひとつに「施術を続ける意思をもつのはだれなのか」ということがありますよね。

大人なら、施術を受けた本人が「施術を継続しよう」と思えば、次も来院してもらえます。しかし小児の場合、どんなに子ども自身が「また施術を受けたい」と思っていたとしても、保護者が治療院に子どもを連れてこなければ、リピートはありえません。

保護者は小児はり施術を受けるわけではないので、効果を実感できるわけではないです。だからこそ、保護者に信頼していただく必要があるし、保護者に施術の必要性を理解してもらう必要がある。逆に言うと、どんなに治療自体がうまくいっていたとしても、保護者が施術者に不信感を抱けば、それ以降の小児はり施術は難しくなりますね。

わたしはいままで、えらそうに「小児はりとはこういうもんや!」みたいなことを書いてきましたが(えらそうにしてるつもりはないんですけどw)、当然ですがたくさんの失敗をしてきています。具体的にいうと、保護者の感情を逆撫でした経験や、保護者の信頼をうまく得られなかった経験のことですね。

こうしたらうまくいったよ!という情報はもちろん大切だし、それ以上に、失敗体験のシェアというものにも、価値があるはず。

わたしの経験が、どこかのだれかのお役に立つことを願って、今日は「わたしが過去にしてしまった失敗体験と、どうすればそれを防げたのか?のふりかえり」というテーマで書いてみたいと思います。当然、書けることと書けないことがあるので、ノンフィクションではないですが、ニュアンスは伝わると思います!


失敗①適切な治療効果判定ができていなかったケース

※以下の2つの例はすべてフィクションです。実際の患者さんとのやりとりではありません。ただしこの例を使って説明させていただくことで、言いたいことは伝わることを信じています。

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