好きなことって何だろう?
小さい頃からピアノを習ってきた。
音楽は好き。楽しい。
でも、練習がきつくて、人前で演奏を披露する楽しさはなんだかしっくりこなくて。
でも、誰かと一緒に音楽を奏でることは好きだった。
高校1年の夏、初めて芸大の楽理科の説明会に親に誘われるまま言ってみた。
うわぁ。本を沢山読んで、勉強して、論文を書いて、めちゃめちゃ真面目な人たちの集まりじゃん。
それが初めての感想。だから、当然入りたいとも思わなかった。
でも、高校2年の夏、もう一度説明会に行ってみて、これから英語とか国語とか小論文とかを勉強して楽理科に入って、そこで専科の友人たちと知り合って、人脈を広げる。なんだか音楽を“演奏”だけではなくて、少し客観的に見てみることもたしかに自分には合ってるのかもしれないとも思った。
そしてほんとに決めたのは高校2年の秋。
そこから大慌てで小論文と和声の勉強をして、なんとか入ることができた。
でも、いざ大学に入って楽理科の授業を受けていると、ほんとに自分はここで良かったのかなと度々思う。教授たち、周りの仲間はたとえば好きな作曲家についてとことん追究して調べて論文にしている。けど、自分は好きな作曲家とかいなくて、なにかを研究して書くよりも、ボランティアに行って音楽を通して人と繋がったり、なにか動いてるほうが好き。
だから、まさに今、卒論を書く時期となってもなかなかやる気がおきない。それがたとえ、自分のやってきたことの事例報告のような論文であれ、なんだか手が進まない。
自分にとって好きなことって何だろう?
今年はほんとにその壁にぶち当たる。
3月からやっていた就活。
好きなことは音楽と地域の関係とか、旅行だからそっち系の会社を受けていた。でも全オチ。
音大生で就活する人はまず少ないし、教育実習の時期とも丸かぶりして、ただがむしゃらに面接に行き続けた。
ほんとに挫折して、もうコマがなくなった時、
奇跡のようにFB上で採用募集の投稿を見つけた。
面接に行ってみて、こんなにも社員の皆さんが素で笑顔で心から楽しそうにわくわくして働いている様子を初めてみて、感動した。
ここなら私も頑張れるかもしれない と。
自分らしさって何だろう。
好きなことって何だろう。
っていう壁にはこれからもぶち当たると思う。
けれど、それは働いている中で、その生き生きとした先輩社員さんとの対話とかを通して、少し道が開けるんじゃないのかなって少し顔を上げられた。
でも、ここで皆さんに教えてほしい。
皆さんの好きなことは何ですか?
そしてそれに気づけた瞬間はどんな時ですか?
差し支えなかったら、教えていただきたいです。
きっと、人って好きなことをやったり、好きなことについて話したりしている時って、すごく輝いているんだろうな。
私もそうやって、好きなことをとことん探求して、追究して、語って、キラキラした人間になりたい。
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