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508.【健活】オステオパシー ~骨に触れ、骨を聴き、骨を旅した日々が今に~

施術が終わって、ベッドから立ちあがって、びっくり。

視界がクリア。
目が、ぴかーーーって開いて、勝手に、どんどん大きくなっていく感じ。
目の上に、まぶたやおでこなど、何もない感じ。
目の下にも、まぶたや、ほっぺたなど、何もない感じ。
全方位に、瞳が、らんらん開いている。
頭の重みがない。軽い。すっきり。

パソコンの仕事ばかりで、ずっととれなかった眼精疲労や、頸椎の痛みが、ぜんぶ消えていて、びっくり。

足の裏が、吸い付くように床に着地していて、骨盤の上に背骨が乗って、頭が乗って、まっすぐ、しっかり、中心軸が通っている感覚。

肩回りも楽になり、全身が軽い! 身体を動かしたくなる!
今なら、ヨガのポーズもとれそう。ストレッチもできそう。踊れそう!

流れが通って、滞りや、澱みがないって、こういう状態なのだとわかった。

(本文より)

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先日、娘Nに施術していただいた「カイロプラクティック・オステオパシー総合トリートメント」をソロ活。

娘と一緒に受けるつもりが、予約がとれていないことがわかり、別日(3日後)に予約を入れていただいた。
クラニオの施術を受けたいというのが第一で、次に、持病の腰痛に加えて、膝の痛みがでてきたので、全身の歪みを調整してほしいという希望。

昨年の10月から、突然、左膝が痛みはじめた。特に何か原因となることは思い当たらず、始まったのは、突然。

最初は、通勤時に軽く痛みを感じる程度だった。
椅子などに座っている時はなんともないのに、床に横ずわりをすると違和感がある。正座もできるけれど、やや痛い。
しばらくすると、痛みは消え、また、しばらくすると、痛みに気が付く…… ということを繰り返し、そのうち治るだろうと思っていたら、年が明けたころから、仰向けになって足を伸ばすと痛むようになる。

痛いというか、だるいというか、重いというか。

体重がかかっていなければ、膝を曲げても痛くないので、左膝だけ立ててみたり、クッションをはさんでみたり。寝ようと思って布団に入ると痛いのだから、たまらない。痛みや、だるさや、ふくらはぎがつったりして、夜中に目が覚めることも。

ネットで検索すると、対処法が閲覧できるので、同じような悩みの人が多いことがわかる。

そのうち、歩いているときにも、痛みが強くなり、左膝をかばうようにしか歩けず、速足で歩いたり、走ったりできなくなる。休みの日に夫と出かけても、膝が痛くて、すぐに帰りたくなる。
正座ができなくなる。

(これは、やばい)

年に数回、さまざまな程度のギックリ腰になることは、もう慣れっこになっていたのだけど、膝は初めて。
もともと、歩くことは苦にならず、ハイキングなども好きなので、それができなくなることは、恐怖だった。

膝に何が起こっているのか知るためには、レントゲンでみていただくことが必要だと思い、整形外科を受診することに。

予約した日の朝、幸か不幸かギックリ腰も起こしてしまい、膝と腰の両方をみていただくことになる。

レントゲンを何枚も撮られて、診断の結果は、端的に言えば、老化というか、劣化というか。
ものすごく顕著にわかる不具合がある、ということはなくて、腰は〈椎間板が薄くなっているところがあり、ヘルニア予備軍

膝は、痛む左膝のほうに〈少しとがって棘のようになっている様子が見られ、変形性膝関節症予備軍

腰はともかく、「変形性膝関節症」という言葉は、私の中では「老化」と直結していて、かなりショック。

その整形外科では、先生の診断によって、理学療法士のリハビリ治療と、物理療法(ウォーターベッド、牽引、ホットパック、電気)が行われていた。
整骨院では、診断者と施術者が同じで、受診すれば、先生からなんらかの手当をしてもらえるのに、整形外科では、先生は診断と投薬のみで、施術は理学療法士か機械となる。
理学療法士のリハビリの予約は、二週間先まで空きがないとのことで、

(こんなに、背中と腰が痛いのに、何もしてもらえないまま帰宅するのか……)

と絶望的な気持ちになっていたら、「時間があるなら、物理療法を受けられますよ」と言われ、初めて、「ウォーターベッド」という機械に乗る。あまりの気持ちよさにうっとり。
さらに、膝と腰に電気をあててもらって、なんとなく辛さがやわらいだ気持ちに。
物理療法は、予約不要で、1日に1度まで、何度受けてもよいと言われ、リハビリの予約までに、何度か通った。

……回想していて、このとき(2月上旬)は、帰りが遅くなっても、父は、なんとか一人でも大丈夫だったことを思い出す。
父の認知症や、運動機能の低下は、なだらかな坂道のように、ゆっくり悪くなるのではなく、階段のように一気に段階が落ち、しばらく同じ状態で移行して、また、階段のように一気に落ちる……という感じがする。

話を整形外科に戻す。
理学療法士のリハビリを受け、膝の痛みは、腰に原因があると言われ、体幹と足の筋肉をつけるため、毎回、簡単なワークを教えてもらい、約2週間ごとに3ヵ月近く通院。

腰は、ギックリ腰の痛みがとれても、

〈脊椎と腰椎が安定せず、ぐらぐらする感じ〉
〈仙骨がざわざわする感じ〉
〈たよりなく不安定な感じ〉

が常にある。

急性期の痛みがとれても、根本的な解決はできていなくて、腰にも膝にも、まったく何の違和感もない身体には、もうなれず、常にどこかしこが不調なので、どこまで治療を続ければいいのか、わからなくなる。治療費もかさむし、あとは、自己トレーニングで筋力をつける領域だと感じて、終了。

ところが、誰もチェックしてくれる人がいないと、なかなか気持ちが向かわない。

という状況での、「カイロプラクティック・オステオパシー総合トリートメント」



受けてみて、どうして、学長のところに、もっと早く来なかったのだろうと思う。

施術を受けるのは十数年ぶりなので、あまりにガタガタの骨や膜をみられるのは緊張する。
施術ベッドが3台あり、指示に従って、移動する。それぞれのベッドで、それぞれに必要な施術をしていただいたのだと思う。
とにかく、脊椎でも腰椎でも、膝のあたりでも、ふれてくださるところが、一発で
 
(そう! そこです!!)
 
と感極まるような、ジャストミート。
ふれられるまで、そこが痛いとか、トリガーポイントだとかは、まったくわからないのだけど、
 
(それです! それです!)

と、叫び出したくなる快挙の連続で、施術の確かさに感動。
 
説明してくれた言葉を正しく記憶していないので、ちがっているかもしれないけれど、思い出せる学長の言葉は、
【X脚である、骨盤がゆがんでいる、足の長さに違いがある、などから、ねじれが生じて、膝に負担がかかり、痛みが出ていた】とのこと。C1という頸椎の一番上の骨も、ゆがむか飛び出すかしていたようで、調整してくださった。

元生徒でもあるし、授業でのデモのように、最初の評価から、いま、どのような状態になっていて、どういうコンタクトをしていて、どんな感じを受けているかとか、そのために、どういう施術をするかとか、いま、リリースしたとか、実況中継しながら施術してほしいと思ったけれど、学長は、見た目は怖いのだけど、とても繊細でシャイな感じで、あまり話さないかたので、言い出せず(笑)

クラニオは、途中まで覚えていたけど、気がついたら終わっていたので、絶対に寝てしまったと思う。大きなイビキをかいていたら恥ずかしい。不覚。

施術が終わって、ベッドから立ちあがって、びっくり。

視界がクリア。目が、ぴかーーーって開いて、勝手に、どんどん大きくなっていく感じ。
目の上に、まぶたやおでこなど、何もない感じ。
目の下にも、まぶたや、ほっぺたなど、何もない感じ。
全方位に、瞳が、らんらん開いている。
頭の重みがない。軽い。すっきり。

パソコンの仕事ばかりで、ずっととれなかった眼精疲労や、頸椎の痛みが、ぜんぶ消えていて、びっくり。

足の裏が、吸い付くように床に着地していて、骨盤の上に背骨が乗って、頭が乗って、まっすぐ、しっかり、中心軸が通っている感覚。

肩回りも楽になり、全身が軽い! 身体を動かしたくなる!
今なら、ヨガのポーズもとれそう。ストレッチもできそう。踊れそう!

流れが通って、滞りや、澱みがないって、こういう状態なのだとわかった。

とっても気持ちよくて、定期的にメンテナンスをしてほしいと思い、「次はいつ来たらいいですか?」と訊ねると、予想に反して、不要とのこと。

「通常は、5~6回かかるけど、身体が素直だから、すぐに反応して、気になっていたところ、今日、ぜんぶできたから。また、気になることがあったら来て」と言ってもらえて、嬉しいような、がっかりするような。

(治療に来なくていいと言われて、悲しいなんて、どういうこと?)

今の快適な身体の状態が、〈もっと、もっとよくなる〉ではなく、〈すぐにゆがみはじめる)と感じている。
内なる力の存在を忘れて、〈他者に調整してもらいたい〉という「依存」に傾いている。

そのことに気がついて、愕然とする。毎月通うようにと言われたら、喜んで通う。
そうしない学長を、心から尊敬している。

【Find it, Fix it, and Leave it alone.】

オステオパシーの創始者、アンドリュー・テイラー・スティル医師の言葉だ。

「原因を見つけて、施術したら、あとは(自己治癒力に任せて)ほおっておきなさい」

オステオパスは、患者の主訴がどのようなものであっても、必ず、身体全体(筋膜・骨格・血管・内臓・神経・リンパなど)をみる。
頭の先から足の先まで、全身が膜でつながっていて、全てが影響している、という考えにより施術を行うからだ。

悪い姿勢や、怪我、ストレスなどによって、ある部分の筋膜が捻じれたり、癒着が生じると、膜を伝って、全身のさまざまな箇所に影響が現れる。

少しづつの歪みや制限がつながって大きくなると、神経の伝達や組織の血液循環が不良となり、さらに過剰なストレスがかかった箇所に、痛みとして現れる。

痛みのある部位だけを施術をしても、必ず再発する。
そのため、全身をくまなく調べ、根本を特定し、働きかけ、正常な機能を取り戻すと、あとは患者の治癒力を信じ、ゆだねる。

生きているものすべてに、自己治癒の力が備わっていると教えていただいたことは、私の人生の軸となっている。

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ちなみに、「オステオパシー」という言葉は、ギリシャ語で「骨」を意味する言葉「Osteon(オステオン)」、病気、治療を意味する言葉「Pathos(パソス)」を組み合わせた造語だという。

(骨!)

5月から参加している読書会の『狼と駈ける女たち』という書籍の中で、「骨」は、とても重要なアイテムだ。骨は、

「壊すことのできない生命の力」
「破壊することのできない力」

ばらばらにされ、砂漠にうずめられている骨を取り戻し、魂の声で歌を歌う。
魂にとって、大切なもの、失われてはいけないものを、蘇らせるために。

(骨に触れ、骨を聴く)

オステオパシーに出逢い、骨を旅していたあの頃から、『狼と駈ける女たち』に導かれていたのかもしれない。


この日は授業ではないので、すみっこに置かれている骨格モデルを撮影。
頭蓋骨モデルも置かれていたけれど、かわいく撮影する自信がなかったので、骨格モデルのみ。

浜田えみな

娘が施術を受けたときの投稿

オステオパシーの授業を受けていたときの昔のブログ
たまに読み返したいので、リンク貼ります。

読むだけで、リリースできるかも。

~ 赤ちゃんを産んだ人と、これから赤ちゃんを産む人へ ~


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