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感情を出し、声で表現する喜び#毎日note298日目

「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」(引用:青空文庫

教科書でもおなじみの、太宰治の「走れメロス」の一節。

昨晩、久しぶりに朗読レッスンに参加できた。

今回の題材は「走れメロス」。

なんとなくストーリーの記憶はあるけど、朗読するとなると、より深く物語に入り込む。

このときのメロスは、葛藤もありつつ一晩中走ってきて、親友が磔になっているのを必死に止めるべく、大声で叫んでいる!つもりだったが、喉がつぶれてしがれた声がかすかに出るばかり、それでも叫ぶ!まさに必死な様だ。


レッスンはオンラインなので、我家の中で最も防音環境のお風呂場が会場。

「まーてー!!」と大声で叫ぶ。

メロスの世界に没入して、メロスの気持ちになって表現する。

楽しい・・・!


物語の背景、抑揚のつけ方、間の取り方などポイントを習いますが、

「朗読に正解はないです。それぞれ違う表現だからこそ面白い」

と先生が言ってくれるので、

恥ずかしさとか間違ったらどうしようとか思わず、自分が思う世界観でおもいっきり表現できる。

思いっきり身体(声)を使うこと、

感情を出せること、

物語に入り込めること、

夢中になれる時間。

朗読は、身一つと読みたい本一冊あれば、今すぐどこでも始められるのも魅力だ。

朗読を通して、物語に出会い直せるのも楽しい。

ただただ楽しい。

夢中になれる時間って幸せだ。

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