ストーカー線
「みこの手にはストーカー線があるね」
そう言われたのは10年くらい前でしょうか。
当時、手相の勉強をしていたことがあり、そのときの先生に言われました。
ストーカー線!笑
そんな線があることを知っていましたか?
手のひらを見てください。
指の付け根から1.5㎝ほど下にあって、常ならば、人差し指と中指の間近くまで伸びている線が感情線です。
その感情線の先端が親指のほうに下がって、弧を描くようになっているのがストーカー線なのだそうです。
うん、そうかも。
気質なのか、育った環境のせいなのか、理由はわからないけど、執着する傾向はある。
執着と言えば、香山リカさんの「執着 生きづらさの正体」は、たいへん興味深い内容であった。
程度問題もあろうが、執着すると、本当に生きづらいとつくづく思う。
執着は、依存と同義語であるが、依存というと、ギャンブルやお酒などへの物質依存が一番に思い浮かんでくる。
でも、本当に怖いのは、物質依存より、精神依存だ。
特定の関係にある人、あるいはその関係性や、若さや健康、自己愛など、精神的な依存は本当に厄介だ。
「執着」はたいてい、何らかの不快で強い感情とともに現れる。怒り、不安、焦り、嫉妬などがそれだ。その感情さえなければ、人間は理性の力で「いやいや、ここで失った恋人に執着していても意味はない」・・・と自分に言い聞かせ、「執着」を断ち切ることができるだろう。しかし、・・・「これを手放したらたいへんなことになる」という恐怖や「どうして自分のものにならないのか。これは理不尽なのではないか」といった怒りの感情が、その「執着」を正しいものだと裏付け、いっそうそれへのこだわりを強くするのだ。(香山リカ 執着 生きづらさの正体 2015 集英社)
さて、それでは、香山さんの著書から抜粋して、「執着」を断ち切る方法を2つ述べる。
ひとつめは執着しない心の土台を作ることである。
1、自己肯定感を高めるため、自分で自分にからい点をつけない
2、心の視野を広く持つために、自分以外の人や社会に目を向ける
3、自分を認め、その中で、他人に言うべきことは言い、受け入れるべき変化は受け入れ、手放すべきものは手放す。あわてないで「これでいい」と言い聞かせて毎日を生きる。
ふたつめはマインドフルネスである。
方法については以前の記事「あなたの心はどこにある」で説明したのを参照にしてもらいたい。
もちろん、執着することが、絶対悪ではない。ただ、執着はすればするほどエスカレートしていく。
思考がくるくるくるくるループするのだ。
少しでも、自分が「執着」していると感じたならば、立ち止まって一度考えてもらいたい。
その「執着」は、自分にとって得なのか、損なのかを。
もし、損しているのがわかって、「執着」を断ち切りたくなったら、先に説明した方法を是非試みてほしい。