雨降る土曜日 (今日の出来事)
入梅した日から、ずっと雨が降っている。
今日も雨。ザーザー降りだ。
しかも今日は、愛車の12ヶ月点検の日だった。
「車検」は来年だけど、12ヶ月点検の案内ハガキが届いたとき、いつもならスルーするのが、今回は「調べてもらった方がいいような気がする・・・」と変な予感がした。それで電話予約を入れておいたのだ。
まさか、こんな雨の日になるなんて・・・。外は結構降っていた。
車屋さんは家から歩いて行ける距離なので、とりあえず車に乗って行く。
車を置いた後、家までは歩いて帰ってきた。
車屋さんを出たときは、ちょうど雨が一番酷く降っていた時で、土砂降りの中をトボトボと歩く。
家に着く頃には、ズボンの足下がベタベタに濡れていた。
着替えた後、部屋でゆっくり過ごしていたら、ちょうど2時間後に「終了しました」の連絡が入った。
また歩いて車屋さんへ向かう。
今度は、雨は小降りになっていたから、とても歩きやすかった。
◇◇◇
こんな風に、のんびりと「傘を差して雨の中を歩く」ということは、田舎だとなかなかない。公共交通機関が都会ほど充実していない地方は、みんな自分の車を持っている。特に、今日のように天気が悪いときは、少しの距離でも、みんな自分の車に乗って移動する。
だから、こうして、雨の中をしっかり歩くのは、田舎暮らしだと滅多に無い。
そう・・・、振り返ると「子供の頃」以来だ・・・。あの頃は、登下校や放課後、いつも歩いていた。
田んぼの脇を歩くと、畦の草むらに潜んでいたカエルが驚いて、ぴょんぴょんと田んぼの方へ飛び出して行くので、それがとても面白かったり・・・。
長靴を履いて歩いていると、ついつい水たまりの中を歩きたくなるのだけど、昔のゴム長靴はすぐに水が沁みてしまうから、靴の中がぐちょぐちょになって気持ち悪かった・・・とか。
雨が傘に当たるパラパラ・パチパチ・・・という音が楽しくて、雨音を聞きながらテクテク歩いたり・・・。
紫陽花の葉っぱにいるカタツムリを見つけて、捕まえて遊んだり・・・。
子供の頃の思い出が、いろいろ脳裏に甦ってくる。
あの頃は、雨の中を歩くと、どうしても服や靴が濡れてしまい、それが子供心に気持ち悪くて嫌だったけど、今は不思議と全てが懐かしい思い出に変わっている。甘美で愛おしい日々の記憶。
◇◇◇
車屋さんへ車を取りに行き、ついでに支払いも済ませた。
現金じゃなくて、地元の電子地域通貨「さるぼぼコイン」で・・・。
私の車を点検してくれた整備士くんに話を聞くと、ワイパーのベルトが切れていたそう。あっ・・・そうだったんだ。全然気づかなかった。やっぱり今回、診てもらって正解だったわ。
ベルトの他に、オイルやバッテリーも交換してもらい、とてもスッキリした。
これで安心してドライブ行けるぞ~。
うふふ。
ちなみに、この整備士くんは、私が先生をしていたときの教え子で、ずっと私の車のメンテをしてくれている。
今日、久しぶりに話をしていく中で、彼がもう40歳になっていたことを知り、驚きのあまり「ひぇー」とのけぞってしまった。
「えっーー!40歳?本当にー!」
「ここに入社して、もう20年ですよ。」と彼は笑う。
そうかぁ~。この車屋で彼を初めて見かけて、久しぶりの再会に驚いてから、もう20年が経つのか・・・。
私も年を取るはずだわ・・・。(汗)
でも、社会人としての貫禄がどんどん出てきて、精悍で良い顔つきになっていく彼を見て、この20年で大きく成長してきたんだなぁ・・・と思った。
帰りは、整備してもらったマイカーで家に向かう。
雨の中を車でヒューと走った。