生まれて初めてインタビューを受けた話
少し前のことですが、私は生まれて初めて「自分のインタビュー記事」を書いていただきました。
書いてくださったのは、私のnote友達のみ・カミーノさんです。
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そして、こちらが、み・カミーノさんが書いてくださった私のインタビュー記事。
素敵にまとめていただいて、感謝感激です。
そこで、感謝の気持ちを込めて、この体験についてnoteに記録してみようと思います。(以下、カミーノさんと呼ばせていただきますね)
インタビューを受けることになったいきさつ
実は私は、今年の4月から野本響子さんの文筆サークルに所属しています。
その時の気持ちをつづった記事がこちら↓。
でも、入って早々、「文章を書く」ことに対して自分の目的があやふやで、「私はこれから一体何がしたいのか?」がサッパリ見えていない…ということに、ハタと気づいたんですよね。
気持ちは「何かしたい」と欲しているのに、「プロを目指すの?アマチュアでいくの?」「ライターになりたいの?本を出したいの?」・・・みたいな確固たる目標も希望もなく、ぼーと立ち尽くしていました。
そんな時、サークル内のミーティングで「今後の方向性について」相談してみたところ、野本さんから「インタビューを受けてみることで、自分を客観視できるし、自分の新しい面に気づけるかもしれませんよ…」とアドバイスをいただきました。
そこから、「インタビューを受ける」に繋がっていったのです。
この後、同じく野本さんのサークルメンバーであるカミーノさんが、私のインタビュー記事を書いてくださることになりました。
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カミーノさんは、人気も実力もバリバリの素敵なnoterさんです。本職は翻訳家ですが、今のお仕事の他に「インタビューライターの仕事もしていきたい」という夢をお持ちで、サークル内でインタビューライターとしての研鑽を積んでいらっしゃいました。
そんなカミーノさんに、私の初インタビュー体験のお相手をしていただくことになりました。
インタビューは、他人に自分像を彫ってもらう作業
まず「インタビュー」についてですが、私は単純に「聞かれたことを、素直に答えればいい」と思っていました。ところが、いやいや…(汗)。インタビューって「対話から、その人の『人なり』を彫り起こす作業」なんですね…(汗)。
そして、インタビューをする側は、『私』という人間の輪郭を彫り起こすべく、いろいろ質問をぶつけてくるわけですが、この質問こそが、その人なりを彫るための「彫刻刀」なんだなぁ…と感じました。
こうしてインタビューの数日前に、私はいくつかの質問を事前に送ってもらい、それらに目を通したのですが、この質問を見た時、「カミーノさんは、この観点で『私』を彫り起こそうとしているんだな」と、とても興味深く感じました。
つまり、『私』という人間を彫り起こそうとしたとき、カミーノさんは「私」という人間の、いろいろある面の中から、この一点に焦点を当てて、そこを丁寧に彫り起こそうと考えて下さっているんだなぁ…と。
カミーノさんがフォーカスしている「私のある面」は、自分ではあまり意識したことがない箇所だったので、「ここか~!」と新鮮な驚きでした。
自分では自分のことはサッパリ分からないものですが、こうして質問してもらうことで、人が自分のどこに注目しているのかがわかる…。とても面白いなぁと思いました。
なるほどなぁ…。
これは、逆の立場から見れば、「何を質問するのか?」によって(=「相手のどこに焦点を当てるのか?」によって)、インタビュー記事の内容も質も大きく変わってくる…ということでもあります。
そう考えると、良いインタビュー記事を書くには、インタビューする側の「洞察力」「観察力」さらに言えば「人間力」も大いに関わってくるなぁ…と感じました。
相手の本質を引き出せるような的確な質問が、いいタイミングでサラリと出せるかどうか…。これって簡単そうで、すごく難しいことです。
また、インタビューされる側が「この人なら、自分の本質を晒しても大丈夫だ…」と感じてくれるような雰囲気(安心感・信頼感・教養・人徳・人間性など)をちゃんと醸し出せているかどうか…。これも重要。
こんなところが、インタビューをする側には必要なんですね。
これは、記事を書くのが上手とか「文章力」があるとか以前のところで、人として「総合力」が問われるところ…(汗)。彫り過ぎて相手を傷つけることになってはいけないし、かといって浅すぎてもいけない。そのギリギリのところで彫刻刀をスーと走らせて、彫り起こしていく…。イメージとしては、こんな感じでしょうか。
「どれくらいの深さで彫刻刀を入れていくのか」
この加減の見極めは非常に難しいところだと思います。
また、「相手の魅力を引き出すために、どこをどう彫っていくのか」
この判断も難しいところ…。
そして何より、相手が安心して自分に身を任せてくれるような、信頼される彫師(ライター)でなくてはならない…。
そういう点で、インタビューライターは常に「自分」を磨き続けなきゃいけないから、すごく大変なお仕事だなぁ…と思いました。
実際にインタビューを受けてみて感じたこと
インタビュー自体は、とても楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。もともと知っている方ということもありますが、それ以上に、カミーノさんの誠実なお人柄から、私も心から安心・信頼して「私」の全てをお任せすることができました。
「自分のことを語る」というのは、普段なかなか無いことです。
そのため、慣れていなくて、私もついつい話が上滑りになりがちでしたが、カミーノさんはそんな私の与太話を上手に牽引しながら聞きだしてくださり、また、大事なことを丁寧に聞き取ってくださいました。
こうして書いてくださったのが、こちらの記事です。
出来上がった記事を読んで…
インタビューから数日後、カミーノさんからご連絡があり、出来上がった記事を一番で読ませていただきました。
この時、私は自分のことを書いてもらった気恥ずかしさから、「もしかしたら読んでいる最中に、恥ずかしすぎて悶絶しちゃうかしら?」と少し不安を感じていました。(すみません)
ところが…。
いざ開いて読んでみたら…。自分のことなのに、すごく冷静に客観的にスラスラと読めたのです。
カミーノさんから見た『わたし』。こんな風なんだ!
でも、全然恥ずかしくありません。
行間から滲み出ている『わたし』は、「これが私です(キリッ」と人に紹介したくなるほど、正直で真っすぐでオープンな私。私そのまんま…でした。
もうびっくりでした。
さすがだなぁ…。カミーノさん、すごい!
自分のことなのに、目をそらすことなく最後までじっくり読めてしまったことに驚きました。
顔を赤らめて穴に入る必要も無く、また悶絶することもなく、カミーノさんが書いてくださった「Emiko」を、新鮮な気持ちで素直に読むことができたのです。
何だか「新しい扉」がパンと開いたような気がしました。
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ちなみに、このインタビュー記事が公開された頃、私は中川政七商店さんが企画されている「大日本市」のカタリベとして、レビュー記事を順番に公開している時でもありました。
(大日本市は、6月23・24・25日に無事、開催されました)
そのタイミングを見て、カミーノさんは、私の「カタリベに繋がる部分」を丁寧に彫り起こして下さり、見事な作品(記事)に仕立てて下さったのです。
今こうして振り返ってみても、細やかなお心遣いを感じます。本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからの私
今までフニャフニャしていた自分の輪郭が、この記事によって形が明らかになってきた感があります。
自分の目的や目標が明確でなくても、その時の直感に従って進んでいけば「道」が自然とできていく…ということに気づけたし、自分の「好き」や「得意」が、このインタビューによって少し整理ができました。
何より、もっと自分に自信をもっていいんだ…と素直に受け入れられるようになりました。
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最近の私は、商品レビュー記事の他に、観光レビュー記事(今はこのご時世なので、地元のスポットばかりですが…)も書くようになりました。
何となく書き始めた【写真日記】が、サークル内で試行錯誤を重ねていくうちに、「観光レビュー記事」へと大きく方向転換したのです。
更に、そこから「もうちょっと上手に編集ができるようになりたいなぁ」とか「写真のことやパソコンのことを勉強しなきゃいけないなぁ…」等と、今の自分に必要なことが見えてきて、更に、欲も出てきました。
ここから先の展望は、相変わらず、今の私には予測不能でさっぱりわかりませんが、とりあえず、今、自分が「これをしたい」と感じることを素直に行動していきたいと思います。
そして、「未来の自分」のためにコツコツと礎(いしづえ)を築いておきたいです。
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以上がインタビューを受けてみた記録と感想です。
カミーノさん、ありがとうこざいました😉。
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