昨夜、宇宙船に遭遇しました

昨夜、夫と二人でナイトウォーキングに出かけたのだが、途中、田んぼの中の一本道を歩いていたときのこと。
この道は、だだっ広い田園の中を通る農道で、夜は車が走らない静かな場所だ。道に沿ってポツンポツンと立っている外灯以外は何もなく、今の時期だと田んぼから蛙の鳴き声がケロケロ…と聞こえてきて、のどかで穏やかな場所だ。
昨日は新月の前夜ということもあって、星空は見えていたものの月明りはなく、いつもの夜より暗く感じられた。

さて、ここから本題に入るのだけど、そんな一本道を夫とお喋りしながら歩いていた。
…とその時、私たちが歩いている正面の空で何かがチカッと強く光った感じがした。
「あれ？」と思い、その方を見上げてみたら、一見「星」のように光っているものがいて、それがチラチラと動いている。いつも夜空を見上げるとピカピカ光りながら飛んでいく飛行機をよく見かけるので、一瞬「飛行機かな？」と思ったのだが、よく見ると、それは飛行機のようにまっすぐ動くのではなく、ジグザク動いたり、ピュンピュンとあちこち動いている。動きが変だ。いや、これは飛行機ではない。
そこで私がピンときて「あれって宇宙船じゃない？」と言うと、夫も「そうだ！あれはUFOだ！」と答えた。
宇宙船は、私たちが気づいたかどうかを確認するかのようにチラチラ動きながら飛んでいたが、その後、スッと消えてしまった。

おぉー！すごいっ！！
私たちは目を見合わせて歓喜した。

実は私、小学生の頃にUFOを見たことがある。運動会の閉会式の最中、退屈を紛らわすためにふと空を見たら、白い物体がいて、それが動いたり止まったりしているのに気づいた。「えっ？」と驚いたが、その時は式の最中だったから「見て見て！あれ何だろう？」と周りの友達に言うこともできず、黙ってジッとその謎の飛行物体をガン見していたのだった。

そして夫も、中学生の頃、部活動か何かで活動中、学校のグランドで不思議な飛行物体を見たと言っていた。それは複数いて連隊を組んでスーと出てきて、飛行機とは違う不思議な動き方で空を飛んだあと、スッと消えたらしい。

私たちは夫婦で子ども時代に宇宙船に遭遇していたのだ。

そして大人になった今、今から5年ほど前に、私は宇宙船を見るイベントに参加したことがあり、そこで本物の宇宙船に遭遇したのだった。この時は、頭上の夜空に、まるで電球の灯みたいな人工的な光がチカチカと光り、それを合図に宇宙船が私たちの視界に現れた。一見、夜空の星のように見えるけど、光の感じが星とものとは違っていて、やはり独特の動き方をしていた。このイベントを通して、私は「宇宙船ってこういう感じのものなんだなぁ」と感覚的につかんだのだった。
この時のイベントでは、宇宙人は決して人間に危害を加えようと思っておらず、人間と協力して地球を守りたいと願っている、怖がらないで、と教えてもらった。そして、もしも宇宙船を見た時は、平和や友情や心地よさを表すイメージを宇宙船に向かって送るといいよ…と習った。

あの時の体験があったから、今回の遭遇時に私はすぐに「これは宇宙船だ」と気づけたのだ。

夫に宇宙船の宇宙人に友好のイメージを送るといいよと教えると、夫は宇宙船に向かって「ありがとう！」と大きな声で話しかけ手を振っていた。私は好きな色「青」をイメージして宇宙船に向けて送った。

その後、また歩き始めて少し経った頃、夫が「もう一度会いたいなぁ…」と言い出し、「出てきてください」とお願いしたら、また空の彼方でチカッと光り、宇宙船が現れた。一見、星に紛れてわからないくらいなんだけど、動き方が明らかに違うので区別できる。「ありがとう、ありがとう」と私たちは感謝した。

宇宙船はまたスッと消えてしまったけど、なんだかとても幸せな気持ちになった。

地球人以外で、違う世界の人たちとも繋がっている…っていうのは、すごく心強いし、絶対的な安心感がある。私たちは一人じゃないってことを、強く感じた不思議な出来事だった。