恥ずかしながら「浦島太郎」状態を脱するために、いざパソコン教室へ
まさか、まさか…。
まさかのまさか。
「ここはどこ?私は誰?」状態ならず、「これは何?あれは何?」状態に陥るとは…。
でも、心のどこかで「仕方がないよ~だってブランクあるんだもん~」の声が響く。
実は私、Excelの使い方を忘れてしまったのだ。
しばらく遠ざかっていたため、久しぶりに開いたとき「えっ?うそ……」となった。
アイコンの意味も、操作のしかたも、あれ?ちょっ、ちょっと……と焦るくらい分からなくなっていた。
◇
ことの発端は、「活動報告書」。
この書類の枠がExcelで作られていたんだけど、そこにどう書き込むんだったのか?扱い方をすっかり忘れてしまっていた。
実は私は、2年前から某団体に参加しているのだけど、そこでは毎月末、その月に自分が活動した記録を「文書」(紙)にて報告しなくてはいけなかった。
しかし、その報告の仕方は、よくあるアナログ方式「ファックス・郵送・持ち込み」の三つのみ。このどれかの方法で、紙の報告書を事務局に送ることになっていた。
当初「メールではダメなのか?」と問い合わせたけど、この時は「難しい」との返答だった。
ならば、仕方がない。
かといって、わざわざ届けるのも大変だし、郵送なんて面倒くさい。それに、我が家にはファックスがなかった。
だけど、いろいろ考えて、記入した報告書を持って近所のコンビニに行き、コンビニからファックスで送信することにした。
月末になると、私はスマホと紙の報告書を入れたトートバッグを肩にかけて、コンビニへと走った。走りながら、私は「メールに添付できれば、手間もお金がかからなくて便利なのに…」と、いつもブー垂れていた。
◇
ところが…である。今年度から担当者が代わり、突如「メールで送付してもOK」になったのだ。
しかし、その時、報告書の枠(用紙)はまだ「紙」である。
そこで、紙の用紙に記入した後、スマホで写真を撮り、スマホのアプリで書類を加工してからメールに添付して送る…という方法をとった。
非常に回りくどいやり方ではあるが、自宅ですべての作業が完結できるから、走る必要がなくありがたい
メールを送信した後は、いつも
「写真に撮るのは面倒だけど、前と比べたらうんと楽になったなぁ。」
と素直に喜んでいた。
◇
しかし、こんなやり取りを何回か続けていたら、ある時、担当者から「次からこれを利用してください」と、Excelで作られた報告書の枠がメールに添付されて送られてきたのだ。
報告書もやっとこさデジタル化したんだな。
ホクホクしながら、送られてきた報告書の枠(データ)をダウンロードする。
そしていざ、自分用のパソコンのExcelを開こうとしたとき、私はある重大なことに気付く。
何これ?
最初の画面から、「何これ?」状態に陥ってしまった。
お恥ずかしいことに、私は「自分がExcelを開くのは10年以上ぶりだった」ってことに、この時初めて気が付いたのだ。
これ、どうすればいいの?
私は使い方をすっかり忘れていたことに愕然とした。
いやいや、バージョンアップで、過去に私が使っていたものとは別物になっていた(泣)。
チーン
◇
思えば、学校の先生時代は、仕事で普通にExcelを使えていた。
しかし、現場を離れてからは、使う機会はほぼ無くなってしまった。
だいたい私のパソコンは、今は「文章を書く」「写真を加工する」「動画をチェックする」「SNSやネットを利用する」で使う程度で、それ以外のことには使っていない。
それに「文章を書く」にしても、私の場合はnoteやブログを書くのが主で、それぞれのブログサービスを使えば済んでしまう。
そうなると、Wordもよほどオフィシャルな文書を作るのでなければ、ほぼ使うことはない。
振り返ると、私は仕事を辞めた後、ボランティアで地元の文芸誌の編集をやったことがあったけど、あのときもデジタルじゃなくてオール紙だった。
当時の編集委員会のメンバーは、全員が60代以上。そんなところに、なぜか私が頼まれて入ったのだ。もちろん私が最年少。
皆さん、私の親世代でご年配の方ばかりだったし、そこでは昔ながらのやり方だったので、新参者の私は素直に従った。
執筆者には専用の原稿用紙(紙)をお渡しして書いてもらう。集めた原稿(紙)は別にコピーして皆で回し読み、誤字脱字がないかチェックをする。
編集会議はいつも原稿の山(大量の紙)に埋もれていた。
こうして赤入れが終わり全体の構成が決まると、後は印刷屋さんに委託する。印刷屋さんが原稿を活字に直してゲラ刷りしてくれるので、それ(やはり紙)をまた皆で回し読み、「誤字はないか?」の最終チェックをする。
こんな調子だったので、あの現場にパソコンが入る余地はなかった。
◇
そう考えると、私は主婦になって以降、WordもExcelもほぼ使うことなく生きてきた…ということになる。
そりゃあ忘れても仕方がないわ~。
いざExcelを開いて報告書に必要事項を書き込もうとしても、「あれ?」「どうするんだっけ?」と迷うことばかり。
適当に打ったところが変になってしまい「ひぇー!」と焦っても、元に戻す術すらわからない。
これって完全に「浦島太郎」状態やん!
使わない機能(=私の脳内)は、見事に退化し消失するんだなぁ…としみじみ感じた。
◇
こうして悪戦苦闘しながらも、なんとか報告書を作って、メールに添付して送ったけど、正直「これはヤバイぞ…」と思った。
そこで私はこれを機に、パソコンをしっかり勉強し直そうと決めた。
◇
昨日は、Windowsの超基礎の基礎・基本中の基本を教えてもらった。(恥ずかしすぎて、内容は公開できない…)
しかし、知っているようで知らないことが次々と出てきて、思わず「おぉー!」「うっふぉー!」「わぉ!」と、いろんな感嘆詞が口から飛び出た。
思い起こせば、私が社会人になってすぐの頃は、ワープロ全盛時代だった。
だから、私も初めてのボーナスでワープロを買った。
しかし、その後、パソコンが主流となり、私もワープロを手放してパソコンを新しく買い直す。
そうそう、起動するとイルカがピューンと出てくるヤツ。
でも、当時は仕事が忙しかったこともあり、パソコンのシステムも使い方もちゃんと習わずして、いきなり実践で使っていた。周りにいるパソコン好きの先生に教えてもらって、なんとなくやり方を覚え、我流で使っていたのだった。
そう思うと、こうして教室に通うようにしたのは、正式な知識と使い方を改めて知るのにちょうど良かったのかもしれない。
お陰さまで、初めてのレッスンはすごく面白くて、あっという間に終わってしまった。
パソコン教室、意外と楽しいかも♡
心地よい成就感に包まれて、昨日のレッスンは無事に終わった。
ちなみに、昨日の同じ時間に同席した方々は、皆さん70代~80代くらいのご老人ばかりであった。
ここでも私は最年少らしい…。でも、まっいいか!
これから週2回コツコツ通って、令和のExcelとWordを正しく習得しようと思う。
…ということで、初心に戻って、きちんと勉強し直します!