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【写真日記】白山の女神さまに会いに加賀国へ➂ 海へとつづく道~徳光海岸へ~

〈前回までのお話〉

◇◇◇

金劔宮から北陸自動車道に向かう途中でアクシデント

金劔宮での参拝を無事に終え、私たちは車に乗り込みました。


あの感染症のこともあり、他には何処にも寄らず、このまま帰路につく予定でした。ところが途中で、珍しく夫が道に迷ってしまい、北陸道のインターチェンジに向かう道が分からなくなってしまいました。カーナビに案内されていたはずなのに…。不思議なことです。

助手席の窓から見える風景は、こんな感じです。

広大な平地に敷かれた一般道を、ひたすら走る私たち。

「多分、こっちかな?」と思う方向へと、車を走らせました。

すると、この道の先に、インターチェンジらしき標識が見えてきました。

神様からの贈り物

あぁ~良かった!

でも、辿り着いたのは「美川インターチェンジ」。目的の「白山インターチェンジ」よりも西(福井県側)に寄った場所にあるインターチェンジでした。

「あれ?」と思いつつ、仕方がないので、美川から北陸道に入ります。

どうして道に迷ってここに来てしまったんだろう?
白山市には何度も来ているのに…。

とても不思議でしたが、高速道路に入ってすぐ、道路が海のすぐ横を走っていることに気付いた瞬間、ハッとしました。

「神様が、私たちを海に導いてくださったんだーー!」

地図で説明すると、こんな感じです。(マウスで書いた字なので、下手っピーですみません💦)

もしも最初の計画通り、白山インターチェンジに着いていたら、海を見ることなくそのまま帰路についてしまうところでした。

ところが、美川インターチェンジから入ったので、白山インターまでの間、海岸の近くを走ることができたのです。

しかも、美川と白山の間に「徳光サービスエリア」があり、このSAは海水浴場と繋がっているんですね。これは行くしかない?笑

あの感染症が流行ってから、私たちはずっと山の中の地元に籠り続けてきたので(海なし県在住です)、もう何年も海に行っていないです。
ですので、海が間近に見えた瞬間、「きゃー(≧∇≦)✨」とテンションが上がりました。

せっかくのチャンスなので、途中の徳光サービスエリアで休憩し、海へ行ってみることにしました。

徳光サービスエリアで久しぶりに海を楽しむ

徳光サービスエリアに到着しました。駐車場は割と空いていて、楽に車を停められました。

SAの建物の屋上は、展望台になっているようです。

階段を上って、展望台から海を眺めてみます。

わぁー!海だよ~海!すごくきれいー!
太陽が力強く輝き、海の水面を美しく照らしています。

砂浜を歩く人の姿を見かけたら、私たちも海岸線まで行ってみたくなりました。

展望台を下りて、砂浜に出てみます。

靴の中に砂が入って足が汚れそうだったけど、それより「海を楽しみたい」という気持ちが強くて、そのまま砂浜を歩きました。

目指すは、「LOVE」。

ここを歩く人たちは、皆さん「LOVE」のモニュメントに向かって歩いています。「何なんだろう?あれ?」私たちも気になるので、行ってみることにしました。

LOVEのモニュメントは海岸の離岸堤にありました。砂浜に設置されたゲートを通り、LOVEに接近。

わぁ~LOVEだ♡

近くで見ると、大きくて迫力がありますね~。

これ、白山市の青年会議所が今年の7月に設置したものなんだそうです。下の記事によると、

徳光海岸を恋人が集まる場として活気づけようと企画。「LOVEはくさんプロジェクト」として、インターネットで資金を調達するクラウドファンディングをした。





とのこと。

この巨大モニュメントの前に立って全体像を眺めながら、このご時世、恋人たちだけでなく、家族や友達、近隣の人や職場などなど…いろんな場面で「LOVE」は大事だよなぁ…と思いました。人類愛、自然愛、博愛…、広い意味での「愛」。

白山の神様が、私たちを海に導いてくださった上に、「LOVE」のメッセージまで与えて下さったんですね。嬉しいなぁ…。ありがとうございます。

この離岸堤には、海釣りを楽しむ人がたくさんいました。

私たちが歩いていたら、下の写真(左端)のおじさんがさわらを釣り上げ、「ちょっと助けて~!」と声を上げているところに遭遇。周囲の人にヘルプ要請するおじさん。すると、このおじさんとは全く関係のない、たまたま近くにいた通行人のご夫婦(真ん中の女性と右端の手の男性)が近寄って手助けする…という、非常にレアな場面を見ました。

この時、このおじさんが「これは鰆だよ」と教えくれて、蘊蓄うんちくを語り始めたので、私たちもお話を伺いつつ、鰆の写真を撮らせていただきました。

こんなコミュニケーションも、本当に久しぶり。

海はいいなぁ。気分が開放されますね~。

日本海の波。

少しだけマスクを下げて、潮風を胸いっぱいに吸い込んでみました。懐かしい海の香りがしました。

離岸堤を出て、砂浜に下りてみます。

ふと海水に触れたくなり、靴を脱ぎ、靴下も脱いで、海水に足をつけてみました。

サラサラの砂の上に両足を下ろし、寄せては引く波を素足で感じてみます。くすぐったい…。でも、気持ちいい。
ほどよい温かさの海水がとても心地よく、何度も波に戯れて遊びました。

こんな時間も、本当に久しぶり。

海は楽しい。

この後、足についた砂を払って靴下をはき、靴を履き、また砂浜を歩いて、サービスエリアの建物に戻りました。

この海岸、夏にはたくさんの人が訪れたのかな…。

秋の海は、人はいるけど夏のような華やかさはなく、少し静かで落ち着いた雰囲気でした。


◇◇◇

車に乗り込み、いよいよ帰路に着きます。

思いがけず海に来ることができて、とても嬉しかったです。

北陸自動車道の下り方面を走り、小矢部ジャンクションで東海北陸自動車道に入りました。

富山県の南砺から望む、飛騨の山々。今からこの山の中へと突入していきます。こうして見ると、なかなか壮観。

日本海側の平野部から見ると、飛騨はこんなに深くて高い山の中にあるんですね。今はこうして道路が整備され、行き来がとても楽になりましたが、昔は(平野に住む人々から見たら)遥か遠い秘境に感じられたことでしょうね。

幾重もの山を越えて、ようやく高山に帰ってきました。

夕暮れ時。トンネルをくぐると、さっきまで青かった空が、ピンク色に染まっていました。

白山の女神さまに久しぶりにお目にかかりたくて出かけた日帰り旅。無事に行ってこれて良かった…。

見上げると、北アルプスの山々が、淡い光を放ちながら優しく美しく輝いていました。

(完)

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Emiko(シモハタエミコ)
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