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【写真日記】海の京都を訪ねて④天橋立その4

傘松公園で天橋立を「股のぞき」で見た後、私たちはジェットボートに乗って、対岸の文殊地区に戻りました。

《前回のおはなし》


天橋立駅の裏を歩く

今から予約していた旅館へと向かうのですが、この時、天橋立駅の裏の道を歩いてみることにしました。

黄色のラインを歩きました。

この道の途中には、天橋立ビューランドのリフト・モノレール駅(山麓駅)があるのですが、もう夕方だったせいか、観光客も少なめで静かでした。

街並みアート

さて、道を歩いていると、いろいろ面白いものを見つけます。

まずはこれ👇

歩いていたら、不思議なお地蔵様を発見。
カラフルでびっくり!

宗教色よりもアートを感じるお地蔵さまでした。古そうなほこらに祀られている、ちゃんと榊とお水がお供えされているから、一応「仏様」という位置づけでいいのよね?

こちらは、本物のアート作品。

ガラスケースに入ったハロウィン🎃のパッチワーク。


こんな感じで「街並みアート」という札が張られた作品が、通りのあちこちに展示されてありました。

歴史と文化を感じる家

私が住んでいる地域では見られない仕様の家を、いろいろ見つけました。

家には、その地域の特性がよく表れているから興味深いです。

ハイカラな窓ガラスのおうち。古いけど品があるお宅をよく見かけます。
年季の入った家を見つけました。
これは昔ながらの「茅(かや)ぶき屋根」の家でした。屋根の劣化を防ぐため、茅屋根の上にトタンが被せられていました。こうした家は、西日本の僻地を旅しているとよく見かけます。
下から見ると、屋根の様子がよくわかります。

白川郷や五箇山の合掌造り集落なら、今も(ボランティアの力を借りながら)地域で屋根の葺き替え作業を行っていますが、それ以外の地域だと、やってくれる業者も限られてくるし、費用の面でもなかなか大変みたいです。
そこでトタンを被せて屋根を保護する工法が取り入れられているそうです。これだと雨が防げるので茅が長持ちするそうですよ。

「海の京都」の宮津市にも、茅葺の家があったんだなぁ…と、これは発見でした。

500円駐車場

そして、もう一つの発見はこれ👇。

「P 500円」の立て看板があちこちに立っていました。
野菜の無人販売所のような感じの駐車場。
ここは屋根付き、500円。
空き地の入口に駐車場の料金箱が…。ここも500円。
空き地の突き当りに「500」「空」の立て看板。

他にもあちこちに、手作りの立て看板が立てられていました。この町内でカルテルを結んでいるのかしら笑。どこも全て一律500円でしたよ。

町並みアートと500円駐車場の手作り立て看板。
通りは人気ひとけが無くてひっそりしていたけど、住民の皆さんの個性がにじみ出ていて、なかなかクリエイティブで面白い通り(町)ではありませんか。楽しく散策できました。

吉野神社

通りの途中にあった神社。吉野神社です。

この社は元智恩寺の鎮守社として建立され、三寶荒神と称していたが、明治の神仏分離令で社名を吉野神社と改めた。祭神は不詳。創建は戦国時代、細川幽斉が信長より丹後地方を与えられ、宮津城を築いた際に、大和の吉野から桜を求めこの地に植えたと伝わる。
 境内の摂社は稲荷神社である。石に彫った扁額は素晴らしい。拝殿向拝中央に竜の彫り物が見えるが梁間がやや狭いので窮屈そうである。左前方を睨み目は赤く塗られて、左前方の宝珠をしっかり握っている。木鼻は定番の唐獅子と獏、持ち送りは菊の花、手挟みは波に浮かぶ水鳥、兎の毛通しには鳳凰が見える。脇障子は、神仙説話の黄河の治水と牛を引く鉄拐仙人である。丹波柏原の6代目中井権次橘正貞の若いころの彫り物である。

丹波新聞の記事「吉野神社」より抜粋

私たちは石段を登って、吉野神社を参拝しました。小さいけどなかなか立派な社でした。
実はここで写真をいくつか撮ったのですが、後で確認したら、一枚も残っていないのです。不思議なこともあるもんだなぁ…と思いました。

でも、この神社に立ち寄ってお参りした時、ふと「私たちは、ここの神様に呼ばれたんだな」と感じました。夫も同じことを感じたようです。
だから、急に思いついて天橋立に行くことになり、この神社の近くの宿を予約したんだなぁ…と。

ありがとう神様。久しぶりに潮風を浴びて、海の街の散策を楽しませていただいています。

文殊浜公園

更に足をのばして、文殊浜公園にも行ってみました。

柵の向こうは阿蘇海。その奥で木々が連なっているのが天橋立。
海のすぐ横を通っている歩道。左手は芝生の公園になっていました。
振り返ると、天橋立がよく見えました。さっき、あそこをママチャリで走り抜けたんだよね
歩いていたら、足元に何か転がっています。何だろう?と思ってよく見たらフグ?!成仏されていました。

旅館でごちそう

宿に行き、チェックインを済ませて、まずは温泉へ。
ママチャリと山登りと散策でたくさん汗をかいたので、ひと風呂浴びてサッパリ。
そのあと、海の幸を肴に、辛口の地酒をいただきました。

お魚づくしのコースです。
「燗」シールが貼ってあるけど、冷酒でいただきました。
〆のごはん。艶々でおいしかったです。

食べて飲んで大満足。
給仕をしてくださった方から、お魚のこと、お米のこと、巨大な松ぼっくりのお話(←天橋立には巨大な松ぼっくりを生み出す松の木があったそうです)など、宮津のことをいろいろ教えてもらい、とても楽しいひとときでした。


そして、次の朝

泊まった部屋の窓から見える阿蘇海と天橋立。

朝風呂に入ってから、朝ごはん。

朝も海の幸がいっぱい。

予約サイトで検索していて見つけて、何となく気になってポチった宿でしたが、料理は美味しかったし、温泉だったし、お値段もお手頃だったし、小さな料理旅館という感じで気さくでサッパリしていて、私たちには良かったです。

そういえば、宿のお部屋に置かれていたお菓子。これも美味しかったなぁ。

シンプルな墨絵なのに「股のぞき」を完璧に表現しているパッケージ。
柔らかくてしっとり系。
美味しいお菓子でした。お茶に合います。

さて、荷物をまとめて、チェックアウト。
車に乗り込み、次の目的地へと出発しました。

天橋立から車で30分ほどの所へ向かいます。


⑤につづく


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Emiko(シモハタエミコ)
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