【写真日記】五月晴れの郡上八幡を歩く①城と町と水舟
ゴールデンウイークの空気感がまだ残っている五月晴れの土曜日。
私と夫はまたもや郡上八幡へ向かった。
ちょうど一週間前の日曜日に、私たちは郡上八幡に行ってきたばかりだった。それなのに、また訪れるとは…。おいおい、どんだけ好きなんだよ郡上八幡w。
だって前回は、雨で大変な散策だったんだもん。靴内水浸しで、歩くだけで終わってしまった日帰り旅。泣
…ということで、もう一度歩き直すつもりで、前回の訪問からまだ日が浅いうちにと、再び訪れたのだった。
今日も郡上八幡へ向かう
朝、高山市内の自宅を10時に出発し、東海北陸自動車道を通って郡上八幡(岐阜県郡上市八幡町)へと向かった。
途中、サービスエリアで休憩を取りながら、約1時間ほどで郡上八幡インターチェンジに到着。高速道路を下りて、今回もまた、郡上市役所の横にある有料駐車場(市営愛宕駐車場)へと向かった。
郡上市役所から、特別無料シャトルバスに乗車
駐車場に辿り着いた私たちは、車を降りて、散歩の準備をしていた。
すると、駐車場の整理をしていたスタッフさんから、突然声をかけられ、「ここから郡上八幡城まで行く、無料のシャトルバスがありますよ」と教えられた。時刻表が記されたチラシを手渡される。
時間を見ると、出発まであと10分ではないか。
タイミング的にちょうど良かったので、このバスに乗り、まずはお城を目指すことにした。
チラシを見ると、前回(5/1)の訪問時にも、この無料シャトルバスは走っていたようだ。しかし、その時は何の案内もなかったので、知らずにスルーしていた。無料なのはありがたい。来年のGW用に覚えておこう。
◇
バスは市役所を出発し、街中をぐるりと巡って、新しいお客さんをピックアップしながら、郡上八幡城の駐車場へと向かった。
やがて、シャトルバスは町から城山へと入った。
ここから先は、車一台がやっとこさ通れるくらいの狭い山道だった。
舗装はされているけど、結構険しい道である。崖になっている箇所でもガードレールがなくて、タイヤが落ちたら真っ逆さまだなぁ…とヒヤヒヤした。慎重な運転をしているバスの運転手さんにスタンディングオベーションしたい気分だ。なかなかスリリングなドライブであった。
どうもGM中は混雑を避けるため、マイカーでの登城を禁止しているらしい。そりゃそうだよね、あの道なら当然でしょう…と、納得。
◇
私たちは無事に、終点「郡上八幡城駐車場」に到着した。
郡上八幡城の絶景ポイントを巡る
私達は案内板に従い、城の方へと歩き始めた。
よく手入れされた小路を歩いていたら、緑の隙間から天守閣が姿を現した。青い空と木々の緑、そして白い城。とても美しい。
所々に「絶景スポット」の案内板があったので、そこで写真を撮ってみる。
確かに、指定された「絶景ポイント」で撮ると、カッコいい写真が撮れるね。見栄えする写真が撮れて、すごく嬉しい。
石段を少し登ったら、すぐ目の前に料金所と売店が見えてきた。郡上八幡城はコンパクトなお城だから、目的地にすぐに着くことができる。そこは非常にありがたい。
チケットをもぎってもらい、石段を数段登って門をくぐると、ボン!とお城が見えた。
郡上八幡城は、戦国時代に創建されて、江戸時代には郡上藩の威厳を示す存在であった。しかし、明治4年、廃藩置県によって郡上藩は廃藩。城も廃城となり取り壊されてしまう。
その後、昭和8年、当時の八幡町長の決断と努力によって再建され、日本最古の木造再建城として復活。昭和から平成へと時代が進むにしたがって、修復やリニューアルを重ねながら、現在に至っているという。
さて、中に入ってみよう。
いざ!お城の中へ
城内に入って早々、天井から木がきしむ大きな音がしてビックリする。どうも上の階にいる人達が歩く度に、床が鳴っているようだ。
なんだか鴬張りに似たような感じなんだけど、一階の展示物を見学している間中、階上からバリバリ…と物凄い音が響き渡っていた。
「これって大丈夫なの!?」と心配になったけど、下の文を読んで、あぁなるほどね…と理解した。
階上へと上がるごとに、ただ普通に歩いているだけなのに、床を踏んだ瞬間、足元で「ギギギー--!」と大きな音が鳴るところがあり、自分でも「おおっ!」とビックリする。多分、下の階のにいる人たちの中には、今、私が出した音に驚いている人もいるんじゃないかな。なるべくゆっくり、静かに歩くことを意識する。
各階の展示物を見たり、窓から見える風景を楽しみながら、順番に上へと進み、ようやく最上階に着いた。
最上階の天守閣には、何やら不思議な木が展示されていた。
「日本一」と呼ばれる木。見ると、内側に立派な「日本一」という字が浮かび上がっていた。
郡上八幡城は、戦国時代に遠藤氏によって創建された城と言われている。
城内には、姉川の戦いの時に着用していた遠藤家の鎧や、関ヶ原の戦いの時に徳川家康が使っていた火鉢(家康から賜った物らしい)なども展示されていた。
ここは大河ドラマで戦国時代にはまっている方々には、超おススメのスポットだな…と思った。
城の売店で、ミニ・サコッシュと本を購入。サコッシュはお散歩時にスマホを入れておく用。本は郡上藩の凌霜隊について勉強するために。
地元の幕末史はあまり知らないので、これを機に学んでみよう。
◇
さて、城の見学を終えた私たちは、シャトルバスは使わず、歩いて城山を下りることにした。
木々の葉が爽やかに茂っている中を歩く。清々しくて気持ちよかった。
古い町並み・柳町筋を歩く
城山の坂道を下り、ようやく町に辿り着いた。
ここは大きな寺院・安養寺のふもと。右手を見ると、風情ある町並みが目に入った。
下柳町という所らしい。
「古い町並み地区」という言葉に心惹かれ、この通りをブラブラと歩いてみることにした。
八幡町の古い町家の特徴は、2階部分の家と家との間に「しきい」があること。三角形のしきいが取り付けられているのがわかる。
このしきいは「袖壁」と呼ばれているらしい。防犯と延焼防止のために取り付けられているとのこと。なるほど、昔の人の知恵と工夫の結晶なのね。
土産物屋が連なる飛騨高山の古い町並みと異なり、ここ郡上八幡の古い町並みは、そのまんま住宅街であった。所々、空き家のような町家もあるけど、荒れることなく綺麗に保存されていた。町の人がきめ細かく手入れしているのかな。
ずっと歩き続けていたら、お腹がグーと鳴った。おっと!お昼ごはんの時間だよね。お腹が空いてきた~。
さて、どこでランチを食べようかな?
②につづく
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは旅の資金にさせていただきます✨