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日本でカウンセリングが普及しない理由|えみ@臨床心理士

こんばんは、えみです。

私は医療機関でカウンセリングや働く人のメンタルヘルスに関する相談業務に従事してきました。

日本では、まだまだカウンセリングを受けたことのある人は少なく、ココロが限界を迎えてしまうまでひとりで悩んでしまうケースが多いものです。

医療機関でカウンセリングを担当していた時も、現在も、もっと早く誰かに相談できていたなら、ここまでひどくはならなかったのにと残念な気持ちになることが多くあります。

日頃、接している患者さんたちに何故カウンセリングを受けないのか尋ねると、「高い割に効果がわからないから。マッサージを受けた方がよっぽどいい」と言われることが多いものです。

日本でカウンセリングが普及しない理由は、以下の2点が挙げられるでしょう。

1.カウンセリング料が高い

2.具体的にカウンセリングで何をするのかわからない、効果が見えにくい

まず、カウンセリング料金について。

日本でカウンセリングを受けると健康保険が使えない場合が多いものです。

自費になると、50分8,000円〜10,000円くらいかかります。

経済的な理由で、月に1〜2回くらいまでしか受けられない方が多いです。

もうひとつは、具体的にカウンセリングで何をするのかわからない、効果が見えにくいということです。

医師は診断し、薬を処方します。

非常にわかりやすいですね。

カウンセラーは、薬を処方できません。

世間一般では、カウンセラーは「話を聴く人」と認知されていることが多いようです。

「話をきくだけなら、誰でもできる」「話をきいてもらっても問題は解決しないから意味がない」と考えてカウンセリングは不用とおっしゃる方が多くいます。

でも、実際は、臨床心理士や公認心理師は、心理検査や心理療法を行うのです。

話を聴くときも、専門的な「積極的傾聴」で話を聴くので、ご家族や友人が話を聴くのとはだいぶ違い、カタルシス効果が得られる立派な心理療法なのです。

でも、なかなかわかりにくいのは事実でしょう。

また、日本のように国民皆保険制度ではありませんので、個人で保険に加入しており、その保険を使ってカウンセリングをうけることもできる場合が多いものです。

ですので、ある程度は保険でカバーできるのでカウンセリングを受けてみようと思う人が多いのでしょう。

カウンセリングをもっと手軽に受けることができるようになるとよいのに、と日々感じています。

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