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今日の授業_ひらがな編【ミニゲーム】

ひらがなの学習方法を模索する中で、しっくりきたものをお届けしています。


ひらがな導入

【ひらがな書き順 難易度1 つ ver.】

ひらがな練習をするときに、あ〜んまで順番で行う場合と「し」などの一筆でかけるひらがなから始める方法とがあると思います。
もちろん、学習者さんにひらがな表を見せて、「やりたい!」といった文字から始めるのも楽しそうです。
毎回ランダムでひらがなの練習を行うと、その分、教師は教材の準備に追われてしまいそうですが…

今回は、ひらがなを勉強し始めた7歳の学習者さんに向けて作ったものを共有します。
たくさん日本語の言葉を知っているのですが、運筆に慣れていない様子の彼にとって、ひらがな表の初めの文字の「あ」はあまりにも難しすぎます。
それでも、「書きたい!」という意欲が伝わってくるので、ひらがなの書き順の中でも優しいものからスタートすることになりました。

【形に注目】

ひらがなが読めなくてもだいじょうぶ。
まずは、似ている形の絵を描いてもらいます。
👩「お魚とあれ?これ、なんだっけ?
  〇〇さんの分かる言葉でいいよ、教えてくれる?」

👩「これ、ノートに描いてみようか。」

【今日のひらがな】

そしてお待たせしました。本日のひらがな「つ」です。
今日のひらがなの形を確認します。
👩「あれれ、お魚の背中に何かあるね。これ、なんのひらがなだろう?」

【書いてみよう】

今日のひらがなの形がわかったところで、「つ」と言いながら、指で書いてもらいます。
今回は、初回の授業ということもあり、どれくらい単語を知っているかどうか分からないため、世界共通語である「TSUNAMI」を選んで、「津波のつ」と言いながら3度ほど一緒に指で書きました。
そして、ノートにも書いてもらって、書いたものを見せてもらいました。

【覚えよう】

今回の学習者さんは海外在住なため、日本語を使う機会は限られています。その中で、ひらがなを覚えるメリットは見て読めるが第一に来るのかな、と思います。そのため、「書く」練習は最初だけで、後は、「見て分かる」「見て読める」を重視した練習方法を作成しました。

 ①今日のひらがなを見つける
 ②似ているひらがなから今日ならっったひらがなを見つける
 ③文字の一部が隠されたものから見つける
 ④正しい形のひらがなを見つける

【確認しよう】

イラストとひらがなを一致させる練習を行いました。
👩「これ、なに?分かる?日本語で答えなくてもいいよ。」
🧒「Fishing?」
👩「そうだね、日本語で釣りっていうの。」
とイラストと日本語を確認したのち、ミニクイズを行いました。


と、1回の授業で2文字くらいを導入し、その後Wordwallでミニゲームを行います。

【ミニゲーム】

ミニゲームを共有します。
ICTスキルの一助になれば、と思い、
積極的に取り入れている物の一つでもあります。

ご利用の際は、ミニゲームのURLをご自身の教案の一部にでもコピーして貼り付けていただけるといつでも利用できるかと思います。

授業を終えて

文字に焦点を当てて授業を振り返りましたが、
45分授業の中でこちらの文字の練習は20分ほど。
他にも、ひらがなにちなんだ音楽を聞いてもらったり、
学習者さんが持っているテキストに合わせて授業をしたり、
いろいろな活動を盛り込みました。

まだまだ画面に向かって集中できる時間が長くない学習者さん。
だからこそあの手この手で授業を行うわけですが、
これがまた、当たったり外れたり、
時間をかけて作ったのに全然うまくいかなかったりの日々だったりします。

それでも、文字だけはルーチン化してやっているおかげで、
回数を重ねるごとにスムーズな授業ができるようになりました。

また、次の機会に別のひらがなの覚え方のアプローチを紹介できたら、と思います。

それでは。


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