【独学】タガログ語、10ヶ月くらい勉強してみた【使ったもの】
ゆるく勉強していたので、勉強しなかった日もあるんですが(特に後半)、これからタガログ語(フィリピノ語)を勉強しようと言う人の参考になればと思い、書き残しておこうと思います。
どこまで到達できたか
正直なところ、タガログに関してはどこまで到達したかというのが何とも言えない状況です。とりあえず一応文法は理解しました。文章も非文で良いなら書けなくはないです。それに辞書があればタガログ語の文を読むこともできます。
他の言語を勉強する時は、間違いは多少はあるものの、相手が理解できるであろう文をあまり苦労せずに書けるところまで勉強するのですが(辞書は必要)、タガログ語は10ヵ月勉強してもそこに到達しませんでした。
勉強する中で感じたのですが、タガログ語は私が今まで勉強してきた言語とはだいぶ離れており、表現の仕方で既存の知識を使うことが全然できません。そのため、タガログ語ならではの表現を大量にインプットしなければならず、10ヵ月ぐらいではインプットが全然足りませんでした。
インプットを続けて、会話の練習をすれば、いずれそれなりに使えるようになるかなと思いますが、日本にいながらそこに到達するのは結構大変な気がします。
勉強を中断した理由
やるべきことが増えて、優先度が低下したからです。仕事でスペイン語が必要かもと感じ、スペイン語の勉強をし始めて、そっちに時間を割くようになりました(いずれこれもnoteに書くつもり)。2つの言語を同時に勉強するのは結構大変です。また、言語以外にも勉強しなければならないことがあり、時間があったらそっちに回してしまうようになりました。
使ったもの
タガログ語は市販の教材が充実していません。
大学のフィリピノ語(文法書)
文法、会話文、練習問題などが収録されているテキストです。
タガログ語をちゃんと勉強するならこれ一択だと思います。池袋のジュンク堂に行って、あれこれ見ましたが、他にこれよりいいと思える本はありませんでした。
最初の1回はさらっと最後まで読み、2回目以降はもう一度よく読んだり、テキスト内の問題を解いたり、会話文を音読したりしました。それから作文をする時など文法を確認するための辞書代わりとしても使いました。私の使い方はこんな感じでした。
Filipino Words for Everyday Life - Basic Vocabulary(YouTube)
動画はこの一つではなく、#1〜#40(20〜800)まであります。
単語を覚えるため、お風呂に入っている時間、毎日見て、聞いて、真似して発声していました。
基本単語800と謳っていますが、「これ、本当に基本単語?もっと重要な単語あるでしょ!」といつも思っていました。でも私は結構気に入っています。
Netflix
後半はだんだん頻度が低下していったのですが、耳が空いている時間はひたすらフィリピン映画を流していました。
Netflixはフィリピン音声、タガログ語字幕で再生できるので最高です。オススメ。
TDC Tagalog Dictionary(辞書アプリ)
この辞書は安いのに本当に優秀で、本当に助かりました。英語がわかる人にはオススメです。
以下の辞書も買ったのですが、あまり使いませんでした。
この辞書はベトナム語の勉強のときに、全然使わなかったことを忘れて買ってしまい、やっぱり結局使いませんでした。中身を確認せずにAmazonで買ったんですよね。やっぱり外国語を勉強するときは、本や辞書を実際見て中身を確認してみないとダメですね。
これは中身を確認した上で買ったのですが、TDC Tagalog Dictionaryを買ったのと、例文がないのとで、使わなくなってしまいました。
TAGALOG STORIES
タガログ語の文章(物語)とその訳が英語で書いてある本です。タガログ語学習者向けに作られているため、最初のほうは難易度が低く、だんだん難易度が上がっていきます。
学んだことの復習にもなるし、単語も覚えられるし、タガログ語に慣れることもできます。Netflixではどうしても会話表現しか学べないので、他で書き言葉に触れておかなければなりません。だから、これはインプットのいい教材にもなりました。
私はこの教材をただ読むのではなく、ノートに書き写して、わからない単語の意味を調べたり、覚えきれてない文法を確認したりしながら進めていました。
なんでわざわざ書いていたのかというと、ただ読むだけだと、さらっと読み進め、わかった気になって終わってしまうなと感じたからです。
この本はオススメです。英語がわかる人はぜひ使ってみて欲しいと思います。
旅の指さし会話帳
タガログ語の勉強に一番やる気があった頃に隙間時間に見ていました。語彙を増やすためです。
Lonely Planet Phrasebook & Dictionary
これもタガログ語の勉強のやる気が一番あった頃に、すきま時間に見ていました。私はこのLonely PlanetのPhrasebook & Dictionaryシリーズが好きなんですよね。
ChatGPTを使っての勉強
タガログ語の文法に慣れてきた頃、エスペラントの勉強をしたときのように、作文をし、ChatGPTに添削してもらうようになりました。
しかし、毎日続けてたんですが1ヵ月半位でやめてしまいました。
エスペラントの勉強をしていた時は、ChatGPTは「あなたの文も悪くないですが、こうするともっと良くなります」と言うような回答と共に、より良い表現を提示してくれました。しかしタガログ語はただ直されるだけで、私の表現が全く良くないのか、一応ありなのか、それを示してくれず、判断がつきませんでした。そして文法書に書いてある通りに文を作ってもだいぶ直されてしまい、何が正しくて何が間違っているのか判断がつかず、困惑することが多々ありました。要は、タガログ語に関しては信用ならないという結論に至ったんですよね。
おそらくネット上のタガログ語の情報が少ないんだと思います。フィリピンは英語が通じる国なので、フィリピン人向けの情報も結構英語で書かれているんじゃないかと思います。
勉強してみての感想
比較的最近勉強した言語の中では一番大変でした。他言語の既存の知識がほぼ役に立たなかったからです!
しかし、それが新鮮でしたね。良い経験になりました。時間ができたらまた勉強したいと思います。悔しいからもっとわかるようになりたいです。
フィリピンの映画を見ていて気づいたのですが、フィリピン人はフィリピン人同士の日常会話でもよく英語を使うようです(私が見たフィリピンの作品すべて、多かれ少なかれ英語が使われていました)。なので、これからタガログ語を勉強する人で、英語が不十分な人は英語も勉強したほうがよさそうです。