#136 ノーベル文学賞のこと/近況報告 の感想

※これはポッドキャスト番組「本そば ポッドキャスト休憩室」の感想です。


この回のキーワード

  • スペシャル番組的な。忘れた頃にドリフやるというね

  • ブックメーカーの情報が漏れていたことがあった

  • カズオ・イシグロの受賞のときは早川書房では100万部以上刷った

  • 韓国ではハン・ガンの受賞で200万部以上刷った

  • ガンガン出しても売れなかったら返品になる。「ベストセラー倒産」「重版倒産」

  • 他の出版社があまり翻訳ものをやらなくなった

  • 地道にいい本を探してしっかりと翻訳していた出版社へのご褒美みたいな感じがする

  • ノーベル文学賞受賞で売れたのはアリス・マンローくらい。ほとんど売れない。文庫になってると多少売れる

  • ノーベル文学賞っていうのをきっかけに手に取る機会になれば本当にそれが一番

  • ブッカー賞、あれは全然ニュースにならない

  • 「コーヒーが冷めないうちに」という小説。すごく海外で売れている

  • 海外の人が日本で売れてる自国の本で、なんでそれ売れてんの?みたいなのもあると思うんだよね。シドニー・シェルダンとか、ダニエル・スティールとか

  • 首都はワルシャワ、マチェイ・スコルジャ

  • 「恋する灯台プロジェクト」

  • バイクのコミュニティーにはリアルでは絶対に近寄らない

  • 開高さんって喋ってるときってほぼほぼ小説とか、本に書いてある言葉がそのまま口に出てますよね。全部書き言葉で喋るんですよね

  • ドキュメンタリーを見ると、なぜああいう文章を書けてるのかが天才だなってわかる

  • 時計をしないのは時間に縛られないみたいな、辻仁成みたいな発想に毒されるときがあるじゃない。若いときって

  • Vロートアクティブって目薬すごく効く

  • もっと褒めてほしいっていうのが、あんまり薄れてきてしまったのはよくない

  • 書店在庫情報プロジェクト:実証実験中

感想

私が送ったノーベル文学賞に関する質問メールに対して、ゲストをお呼びしての回答をいただけた……!なんて嬉しい……。#134のときもそうだったけど、こんなに誠実に回答いただけて、だから本そば好きなのです。本当に感謝することしきり。
早川書房の山口さん、カズオ・イシグロの受賞ニュースのときに、テレビで拝見したことある!覚えてる!その時もすごく忙しそうで、ちょっと死語だけどまさに「フィーバー」という感じだった。別のサイトでは【「在庫が一瞬で枯れる」っていう現象を初めて見ました】とおっしゃっていた。
それでも今回の配信を聞く限り、ノーベル賞受賞=即重版、というのはかなり珍しいケースなんだな。そう考えるとハン・ガンのように現在進行系で売れている、現役真っ只中の作家が受賞するのは異例中の異例だと思った。ただ海外小説、昨今本当に高くなったんだよなぁ。キングの『ビリー・サマーズ』も上下で6,000円……。すずきさんはロメロ上下買ってたけど、私は買えない……(まだ)
それと後半すごく気になったのが開高健のイベント!なにそれ行きたかった!!このイベントかな。私、開高健大好きなんです。まだまだ未読のものもあるけど、Kindleの「開高健 電子全集」をコンプリートすべく計画中。小説もいいけど随筆がすごく好き。なのに「どこがいいの?」と聞かれて「こってりしてるところ」としかおすすめできなかった自分の語彙のなさがうらめしい。
久々の「本そば」はやはり楽しい。ちょいちょい入るすずきさんの毒舌と、わたなべさんの日常スケッチが和む(サッカーも競馬も全然わからないのだけど)
そういえば「恋する灯台プロジェクト」って「灯台に恋してる人がたくさん集まるように」ってプロジェクトじゃないのか。恋人同士なんかどこ行ったって勝手に聖地になるのに。(「一般社団法人日本ロマンチスト協会」とはなんぞや。とりあえず私は「チカラ」とカタカナで書く界隈には縁が無い)

今回のハイライト

ノーベル文学賞って売れる売れないとかはいろいろあるかもしれないですけど、いろんな国にいろんな小説家がいて、そういう仕事をしてきて、いろんな出版社さんがいろんな翻訳のお仕事を通じて、それが読もうと思ったら日本語で読めるっていうのは、日本の出版書店文化の豊かさというか、
これまでの営みあってこそだと思うので。

わたなべさん

休みってね、先に休めるっていう予定があって、生まれて初めて休み、仕事が頑張れると思ってて。
やっぱりそういう目標、目的を設定することによって、
休みもリフレッシュしましたから仕事がんばるんじゃなくて、この先あと1ヶ月がんばれば二連休があるっていうようなことで仕事が頑張れるんだよなーっていうふうに身をもって感じてるんで。

すずきさん

★ノーベル文学賞受賞作で、事前に読んでいたことは今回が初めて。嬉しい

番組内で紹介された本

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