睡眠不足にはピラティスが効く?
はじめに
皆様は「睡眠負債」という言葉を知っていますか。
これは日々の睡眠不足の蓄積が心身に悪影響を及ぼした状態です。
令和元年「国民健康・栄養調査」の結果では、1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高く、男性 32.7%、女性 36.2%との結果に。
さらに睡眠の質については、男女ともに 20~50 歳代では「日中、眠気を感じた」、70 歳代女性では、「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った」と回答した人の割合が最も高かったとの結果が出ており、睡眠の質の低下も問題となっています。
「国民健康・栄養調査」の結果
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html)
「睡眠の質」を左右するのが自律神経の働きです。 ピラティスでは身体を整えるだけでなく乱れた自律神経の働きを整える効果もあります。
そこで今回は自律神経とピラティスの関係について解説していきます。
自律神経とは
自律神経とは私たちの体にある神経系の一部です。
意思とは無関係に心臓・呼吸・内臓に働きかけ、
各機能をベストな状態に保ち続けています。
無意識の内に体温や呼吸の維持、発汗や食物の消化など、生命維持に必要なことを自律神経が調整してくれています。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2種類から成り、互いにバランスを取りながら体の状態を整えているのです。
交感神経
主に昼間、活動時に働く。心身ともに活発にする。
副交感神経
主に夜間、休息時に働く。心身共にリラックス。
しかし、環境的・身体的な影響で バランスを崩します。
環境的な影響
ストレス
不規則な生活
季節変化
更年期障害などの病気
身体的な影響
不良姿勢で筋肉がコリ、神経に働きを妨げる。
背骨がかたい
呼吸が浅い
血流が悪い
そしてこの全てに当てはまるのが 、
長時間のデスクワークと 猫背姿勢です。
座っていることで下半身で血流が滞り、猫背姿勢で呼吸が浅くなります。
さらにこの姿勢は不良姿勢に当てはまり、背骨がかたくなり、筋肉が凝り固まり、神経の働きを妨げてしまうのです。
自律神経と睡眠
自律神経が正常に働くと、夜間帯に副交感神経の働きが優位になり、リラックスして入眠へ導きます。
一方、交感神経の働きは抑えられます。
その後、起床とともに交感神経に切り替わり、昼間は心身ともに活動的になります。
しかし、この自律神経の切り替わりが上手くいかない場合、夜間帯になっても副交感が優位にならず、交感神経の働きが高い状態が続きます。
その結果、 寝つきが悪い、 途中で目が覚める、 眠りが浅い症状が出現。
さらに睡眠の質が低下し、熟睡感を得らず、日中の眠気、疲労感に‥
これらの症状がある場合は早急に自律神経を整えましょう!
自律神経を整える為の秘訣
自律神経を整えるにはピラティスが有効です。
ピラティスは呼吸と背骨の運動を中心としたエクササイズであり、自律神経を適度に刺激し、整える事が可能です。
特に重要な要素は以下の4つ
背骨の柔軟性up
内臓の働きup
呼吸を深くする
血流を良くする
背骨の柔軟性up
背骨の柔軟性up=自律神経のバランスup
内臓の働きup
呼吸を深くする
自律神経で唯一コントロール出来るのが呼吸です。 呼吸は自律神経と関わりが深く、呼吸の方法次第で、自律神経にも変化がでます。
呼吸が浅くなり呼吸回数が多くなると「交感神経」が活性化し、 逆に呼吸が深く、呼吸回数が少なくなると「副交感神経」が活性化します。
ピラティスでは、ゆっくりとした鼻呼吸で自律神経を整えていきます。
血流を良くする
自律神経を整えるために最も優先度が高いのが「血流」を良くすることです。運動不足やデスクワークなどの無理な姿勢が長時間続く人はまず血流を良くしましょう。
レッスン例
背骨の柔軟性、呼吸状態、内臓周囲のかたさ、手足の血流をチェック。
影響度の高い部位に対してピラティスを行い、呼吸も同時に整える。
全体的な姿勢と動き方を整え、再発予防を目指す。
1回のピラティスで気分や姿勢の変化を感じられます。 「疲れ気味で活力が出ない…」「睡眠に悩みがある」という方はピラティスを体験してみて下さい!
YouTubeではエクササイズ動画はこちら↓↓
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