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Google入力補助は検索回数の多いキーワードが表示されるのか?

こんにちは。エルテスの検索エンジン分析担当堀口です。
いままで公開したnoteをまだご覧になっていない方はぜひ、お読みいただけますと嬉しいです。

前回の記事ではどちらかといえば、Google関連検索よりもGoogle入力補助は検索回数を重視した表示になっていることがわかりました。

なので、今回はGoogle入力補助の深堀をします。Google入力補助は検索回数の多いキーワードを優先して表示しているのかどうかを確認していきたいと思います。

※検索回数はAhrefsというサービスを利用して算出しています。

Google入力補助に特定のキーワードがなぜ、表示されるのかを確認しながら、ご覧いただけますと幸いです。


調査概要

結果のみ知りたい方は調査概要はスキップして記事をご覧ください。

調査手順
①検索回数調査ツールAhrefsの機能の「Keywords Explorer」を使って、検索キーワードに関連するキーワードの検索回数一覧を出します。(以下一例)

検索キーワード「ソニー」の検索回数上位20件

②検索回数一覧の中にGoogle入力補助に表示されたキーワードの表示順位を確認します。(以下一例)

検索キーワード「ソニー」のGoogle入力補助とキーワードの表示順位

③表示順位の平均値などを確認後、検索回数上位のキーワードのGoogle入力補助への表示有無や表示理由などを考察します。

調査対象個所:Google入力補助

検索キーワード:30個
企業名や地名、イベント名など30個のキーワードを調査対象としました。
企業名キーワードを多く選んでいます。

キーワード一部抜粋

調査期間:1年間(2023年8月1日-2024年7月31日)
今回は以下日付のGoogle入力補助の表示キーワードの検索回数を算出しています。
基準日:2023年8月1日
1週間後:2023年8月8日
1か月後:2023年8月31日
3か月後:2023年10月31日
半年後:2024年1月31日
1年後:2024年7月31日

検索回数調査ツール
Ahrefsを利用し、月間の検索回数を調査しています。
対象国は日本です。

Google入力補助は検索回数が多いキーワードが表示される可能性が高い

検索キーワードと調査対象日によって変化はあるものの、以下検索キーワード「ソニー」のようにGoogle入力補助に表示されているキーワードは検索回数上位であることが多いです。

検索キーワード「ソニー」のGoogle入力補助とキーワードの検索回数順位

例えば、「ソニー損保」が1位、「ソニー銀行」が2位で各調査日、表示順位は違うものの必ず表示されています。

ただ、2023/8/31の表示順位1位に検索回数順位205位の「ソニー α7c ii」が表示されることもありました。

検索回数順位がそこまで高くないのになぜ表示されたのかを調べてみると、デジタル一眼カメラ「α7C II」の発売日が8/29だったため、以下のような要因により表示されたと考えられます。

  1. 「ソニー α7c ii」に関する情報の増加

  2. 「ソニー α7c ii」に関する検索の増加

一方、2023/10/31には「ソニー α7c ii」の表示が見られないので、「ソニー α7c ii」は一時的な情報/検索の増加で表示され、継続的な検索がなかった可能性があります。

もしかすると、検索回数順位がもっと高かった場合には、継続的に「ソニー α7c ii」の表示が見られたのかもしれません。

検索キーワード「ソニー」の検索回数上位30件と表示有無/回数

上記表を見ると、検索回数上位でもGoogle入力補助に表示されていないキーワードがあります。それぞれ表示されていない理由は以下のようになると思います。

  • 株価関連:同様なキーワードは表示されにくい

  • ソニー損保/生命関連:同様なキーワードは表示されにくい、複合語は表示されにくい

  • ニュース:検索結果画面で「ニュース」検索可能なので表示されにくい

  • イヤホン/ヘッドホン:「ソニー」に関連するキーワードの検索回数を考えると相対的に表示されづらいが、一時的もしくは継続的な検索回数の増加で表示される可能性がある

  • 26位以降:「ソニー」に関連するキーワードの検索回数を考えると相対的に表示されづらい可能性がある

前回の記事でGoogle入力補助の表示の仕組みについて記載していますので、そちらもご参考ください。

以上は検索キーワード「ソニー」に関する結果を見てきましたが、別の検索キーワード「三菱ufj」もみていきます。

検索キーワード「三菱ufj」のGoogle入力補助とキーワードの検索回数順位

「ソニー」同様に「三菱ufj」においても検索回数上位のキーワードが表示されていました。「三菱ufj 株価」が1位、「三菱ufj」が2位です。

2023/8/8は三菱ufjが表示されていませんが、その代わりに検索回数3位である「三菱ufj銀行」が表示されていました。

「ソニー」と比べるとGoogle入力補助に表示されているキーワードの検索回数順位は低い傾向にありますが、その理由を見ていきたいと思います。

検索キーワード「三菱ufj」の検索回数上位30件と表示有無/回数

上記表を見ると株価関連の言葉が多いことと、「三菱ufj」、「三菱ufj銀行」、「三菱東京ufj」など同一会社のことを指しているだろう言葉の表記ゆれが多いことがわかります。

そのことから表示回数順位が低いキーワードについても結果的にGoogle入力補助に表示されているように思います。

ここまでは個別のキーワードを見てきましたが、ここからは全体の数値を見ていきます。

Google関連検索よりもGoogle入力補助は検索回数を重視したキーワードの表示になっている

表示順位毎の検索回数順位平均

表示順位毎にばらつきはあるものの表示順位が低くなればなるほど検索回数順位も下がっていく傾向にありました。

また、比較対象としてGoogle関連検索の数値を入れましたが、Google関連検索よりもGoogle入力補助のほうが検索回数を重視していることがわかると思います。

まとめ

Google入力補助はGoogle検索ヘルプ内で、以下のような記載がある通り、検索を重視してキーワードを表示しているはずです。

オートコンプリートの候補は、Googleで行われた実際の検索を反映しています。

Google検索ヘルプ

Google入力補助の正式名称は「オートコンプリート」といい、通称は「入力補助」、「サジェスト」といいます。

今回の調査で、よりGoogle関連検索よりもGoogle入力補助は検索回数を重視していることがわかりました。

引き続き、本記事のような調査をし、検索回数以外の重要指標を探り、Google入力補助の表示の仕組みを更に解明していきます。

調査概要の通り、今回は検索キーワード数がそれほど多くないため、検索キーワードの選び方次第で結果が変わる可能性がありますので、その点ご留意ください。

本分析記事は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事を見てエルテス検索エンジン評判対策について興味を持っていただいた方はサービスページをぜひのぞいてみてください。

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