【入院日記】 「四週目 9月16日」
昨日母と電話で話したときに「退院はいつなの」と訊かれた。考えていても仕方のないことだが、退院の見通しは全くないとだけ答えるより他なかった。
今日はとにかく朝から絶不調。絶えず腰は痛み、リハビリもメニューを減らす始末だ。リハビリの先生も看護師も口々に気圧が低いから影響を受けているのではと言うが、自分は本当にそうかなとなかなか釈然としない。ただ同じような不調を訴える人も多いようなのでやっぱり気圧の影響なのだろう。体調がこれだけ気圧の影響を受けるようになったかと思うとちょっと情けない。
午前中に身体を拭くタオルを渡されるのだが、これを腰に当てて温めると徐々に腰の痛みは引いていった。昼食をとる頃にはだいぶ良くなっていた。
昼食を終えると歩行訓練。リハビリの先生に聞いてみると東棟の端から西等の端までの距離は200mあるとのことで、1往復でだいたい400m。三往復も歩けば1.2㎞になる。これを食後と夕方に三往復ずつ、合計六往復歩く。日常の歩数の半分にも満たないが病院の中で歩く分にはこの程度で十分ではないだろうか。
夕方の歩行訓練を終えると写経をして大相撲を楽しむ。大相撲を観終わった頃に妻もやって来た。夕食を食べている間は一緒にいた。今日はテレワークの日で早朝からわんこの散歩に出たと言う話をしていた。確かに午前中に写真と動画が送られてきた。
今日はこれまでずっと履いていた圧着ソックスが取れた。歩き回れるようになったからだ。これで夜寝る時ももっと気持ちよく寝られるかもしれない。これまでずっと眠れなかった最大の原因はこの圧着ソックスだと思っている。
就寝前の血糖値計測で低血糖気味な数値が出た。自覚症状はないのだが病院の糖尿病管理では低血糖はちょっとした事件のようなものだ。おかげでこの日はSkypeでわんこと対面は儘ならなかった■
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