最高だったオープニング・ガラ・コンサート
先日、サントリーホールで開催された「こども音楽フェスティバル」の「オープニング・ガラ・コンサート」を聴きに行きました。
とにかくすっごく、楽しかったです。
何より、小学生の娘がさいごまで集中して聴き入っていたのに驚きです。
子どもはこういう音楽が好きなんだ、と再発見しました。楽しかったので、すべてよし!
ピアニストの清塚信也さんがつとめるナビゲーター。軽妙なトークと迫力あるピアノ演奏に、家族そろってファンになりました。
演奏内容も盛りだくさん、テンポの良い進行でして、あっという間の1時間半。
音楽を語るには少ない言葉ではありますが、コンサートを振り返ってみたいと思います。備忘録として、かんたんに曲目を紹介させていただきますね。
娘の楽しんでいた様子も、あわせまして。
第一部
j.s.バッハ:無伴奏チェロ組曲第一番よりプレリュード
オープニングを飾るのは、堤剛先生のチェロ。至福の時間。
どこからともなく流れてくるチェロの音色に聞き耳を立てるひととき。
スメタナ:連作交響詩『わが祖国』より「ヴルタヴァ(モルダウ)」
萩原麻未さんと福間洸太朗さんの貴重な連弾。
連弾だと一人でカバーしきれない音域も弾くことができるので、ピアノの音色が何重にも響いてきます。聴いている側も、ピアニストと息を合わせて聴く感じ。
ビゼー:カルメン組曲
長谷川 陽子さん、辻本 玲さん、伊藤 悠貴さんのチェロ。
三挺のチェロが迫力のある低音域を展開。娘が前のめりで聴いていた曲。
ホルスト: 『トルヴェールの《惑星》』より「木星」
トルヴェール・クヮルテット&小柳美奈子さんの演奏。
サクソフォンの四重奏は初耳。種類の多さに驚きです。清塚さんの言葉どおり「映像のない映画をみている」かのような貴重な体験。一編の映画を見おわった感覚です。
G.ガーシュウィン:「ラプソディ・イン・ブルー」
第一部のラストは清塚信也さんのピアノ。
速弾き素敵でした。圧巻です。娘の前のめり度半端ありません。
第二部
沼尻竜典さん指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で第二部スタート。
ロッシーニ:オペラ『ウィリアム・テル』序曲より
トランペットのファンファーレから釘付け。
娘いわく「この曲なに?」「指揮者がかっこいい!」とハイテンション。最近の運動会では流れないので、意外と初耳かもしれません。
「指揮者になりたい。超絶かっこいい!」「あの中で弾いている人たち、うらやましい!」と大絶賛。
フンパーディンク:オペラ『ヘンゼルとグレーテル』より「踊りましょうよ」
はじめてのオペラ。二人の様子がかわいらしくて癒やされます。
モーツァルト:オペラ『魔笛』より「パ・パ・パの二重唱」
パパゲーノとパパゲーナの名場面。名前とパパパの歌がツボにはまったもよう。一緒に口ずさみました。
ヘンデル:『メサイア』より「ハレルヤ」
ここから新国立劇場合唱団が加わります。
大迫力の合唱で、人数以上の感覚。
会場のあちこちから歌声が響いてきて、包み込まれる感じ。
ヴェルディ:オペラ『椿姫』より「乾杯の歌」
明るく華やかなフィナーレ。今日一日、めいいっぱい楽しみました!
アンコール
E.エルガー:行進曲『威風堂々』
会場全体が盛り上がった威風堂々。
ソリストも、オーケストラも、合唱団もみんなで一斉にうたいあげるさまは圧巻で、鳥肌たちました!
ステージも客席も一体となった瞬間は、貴重な体験でした。ホール全体に音色が響き渡り、まるで発信しているかのよう。
こどもが好きなのはこういう曲なんだと、あらためて気づきます。
そして明日も
最高の演奏にどこまでも感動しました。
すてきな演奏会を、素敵な一日をありがとうございました。
明日もピアノの祭典、吹奏楽コンサート、クロージング・コンサートがあります。クラシックの魅力にひたれること間違いなし。
明日はライブ配信で楽しむ予定です。
ライブ配信はこちら↓
楽しかったクラシック鑑賞の日でした。
子どもたちが、希望にみちた人生をおくれますように。
そのかたわらに、美しい音色があることを願ってやみません。