水野慎也(株式会社イーライフ)

イーライフのアドバイザー水野慎也氏が中心となり、カゴメのコミュニティで活躍してきた知見…

水野慎也(株式会社イーライフ)

イーライフのアドバイザー水野慎也氏が中心となり、カゴメのコミュニティで活躍してきた知見やコミュニティ成功ノウハウなど企業コミュニティにまつわることを発信するイーライフの公式noteです。お楽しみください! 株式会社イーライフ https://www.elife.co.jp/

マガジン

  • こぼれ話

    本編の「ちょっといい話」を書いていて気づいたことや、日々の活動の中でコミュニティに触れたトピックなどをお届けします。

  • 企業コミュニティQ&A

    コミュニティ運営の実務に踏み込んだ「Q&Aコーナー」として、よくある疑問を解き明かし、業界先駆者がこれらの課題にどう取り組んでいるかをご紹介します。

  • 企業コミュニティのちょっといい話

    「コミュニティ」の立ち上げや日々の運営に役立つ情報をお届けするマガジンです。

最近の記事

「等身大」も強みになる。地方の酒蔵見学で感じたこと

こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 先日、鹿児島県にある酒造メーカーを訪問した際に、「いい感じ」と思った見学施設を見つけましたのでご紹介します(はい、私は大のお酒好きです。特に芋焼酎が大好きなのです)。 訪れたのは、鹿児島県霧島市にある「霧島町蒸留所」です。本格芋焼酎「明るい農村」の製造元として知られています。もちろん「明るい農村」は知っていましたし、私のお気に入りの焼酎ブランドの一つですが、特にこの蒸留所を目指していたわけではありません。たまたま車で通りかかり

    • アウトドアショップで感じた「企業と顧客が永くつながる関係」

      こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 先日、とあるアウトドアショップで「残念だな」と感じる出来事があったため、今回のこぼれ話で取り上げてみたいと思います。私は山歩きやキャンプを趣味として楽しむことがあり、必要なギア(アウトドアでの活動に使用される用具や装備のこと。具体的には、テント、寝袋、クッキングツール、照明器具など)をいくつか買い揃えています。 なかには、ややお値段が張る、長く使いたいこだわりのギアもあります。そんな愛用品のひとつが老朽化してきたため、アウトド

      • マーケティングリサーチにおける企業コミュニティの活用法とその効果

        企業コミュニティはマーケティングリサーチに使えるか?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 今回のテーマは「企業コミュニティはマーケティングリサーチに使えるか?」ですが、結論から先に言うと、「使えます」。 この「企業コミュニティQ&A」コーナーの第一回「コミュニティ運営のメリットと実践的な手法」でも、オンラインアンケート収集やオンラインリサーチ(MROC)について触れたことがあります。 今回は、企業コミュニティをマーケティングリサーチに使った場合、労力や費用の面

        • 社内の協力者をつくることがコミュニティ活性化への近道

          コミュニティを社内に広めると良いことがある?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 先日、とある企業のコミュニティマネージャーの方とお話をする機会がありました。その方のお悩みは、「社内の理解や協力を得られない」でした。 企業コミュニティの多くは、宣伝や広報部門がお客様との関係を深めるために運営していると思います。その目的にまい進しているなかで、孤軍奮闘はつらいですね。特に、経営者や販売部門、各ブランドの責任者といった、マーケティングに関連する部署とはしっかり連携し

        「等身大」も強みになる。地方の酒蔵見学で感じたこと

        マガジン

        • こぼれ話
          16本
        • 企業コミュニティQ&A
          10本
        • 企業コミュニティのちょっといい話
          15本

        記事

          とあるコミュニティで見つけた「本当にいい話」

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 「企業コミュニティのちょっといい話」と題したこのマガジン。記事を書くにあたり、最新情報を求めてさまざまな企業コミュニティを訪問するのですが、JAL旅のコミュニティ「trico(トリコ)」で“本当にいい話”を見つけたので、紹介しますね。 それは、「#ねがいごと」というテーマで実施されたハッシュタグキャンペーンに寄せられた投稿です。子どもの頃の自身の体験談を綴ったもので、タイトルは「12年前に出会ったCAさんへ」。 当時小学生だ

          とあるコミュニティで見つけた「本当にいい話」

          炎上が怖い!企業コミュニティにおけるリスク回避の方法とは?

          「炎上」は過剰に恐れるべからず、ただし入念な準備が必要 こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 SNSをはじめとするネットの各所で「炎上」に関するニュースが毎日のように報じられていますが、企業が運営するコミュニティも例外ではないですね。ひとつ対応を間違えると、企業の信頼を損ない、お客様の離反を招いてしまいます。 世の中で頻発する炎上案件を見ると、さまざまな価値観を持つ来訪者と企業側が双方向のコミュニケーションをとるのは、リスクと捉える向きもあるでしょう。このシリ

          炎上が怖い!企業コミュニティにおけるリスク回避の方法とは?

          スケジュール共有アプリ「TimeTree」にみる、企業コミュニティの新たな可能性

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 先日『日経クロストレンド』で、家族と予定表を共有できるアプリ「TimeTree(タイムツリー)」のデータ分析によるトレンド予測の記事を読みました。 ※日経クロストレンドの記事を閲覧するには、日経クロストレンドへの会員登録(無料)が必要です。 率直な感想は「あれ?ここでも個人のデータを利用されている?」。やや搾取されている感を持ちながらも、データ活用のアイデアとしては優れていると感じましたので、今回取り上げてみることにしました

          スケジュール共有アプリ「TimeTree」にみる、企業コミュニティの新たな可能性

          コミュニティが盛り上がらない!休眠会員を起こすにはどうしたらいいの?

          拡大するコミュニティの規模と盛り上がりの変化 こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 最近、とある企業のコミュニティ担当者の方とお話する機会がありました。そのコミュニティサイトはとても素敵なデザインで、会員も多く集められているとのこと。順風満帆だなと思いながらお聞きしていたのですが、ご本人たちの評価は「いまひとつ、コミュニティが盛り上がっていない」でした。はてさて、一体どんな理由があるのでしょうか? よくよくお話を伺うと、たくさん集まった会員のなかに「休眠メンバ

          コミュニティが盛り上がらない!休眠会員を起こすにはどうしたらいいの?

          子育て世代に人気のアプリ「みてね」から学ぶ企業コミュニティのヒント

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 写真・動画共有アプリ「家族アルバムみてね」はご存じでしょうか。お子様のいらっしゃる家庭であれば、使ったことがあるかもしれませんね。 2015年にスタートした「家族アルバムみてね」は、2023年11月に利用者数2,000万人を突破したとか。かくいう私は、昨年までその存在すら知りませんでした。孫が生まれ、息子夫婦からこのサービスに招待してもらったのをきっかけに、今では毎日楽しく写真や動画を閲覧しています。 さて、この「みてね」で

          子育て世代に人気のアプリ「みてね」から学ぶ企業コミュニティのヒント

          プレゼント目当ての人しか集まらない?コミュニティ集客における課題の解決策とは

          プレゼントなどのインセンティブは集客に有効? こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 前回は、コミュニティ立ち上げ期における集客のためのインセンティブや広告費の必要性について解説しました。 しかし、この方法では「プレゼント目当てだけの人ばかり集まってしまうのでは?」と疑問に思うかもしれません。確かに、プレゼントなどに惹かれて会員登録をした人は、コミュニティの本来の目的である商品やサービスに対するコメントや、ファン同士の意見交換には無関心かもしれません。さて、どう

          プレゼント目当ての人しか集まらない?コミュニティ集客における課題の解決策とは

          コミュニティ運営の集客アクションで心がけたいことって?

          コミュニティの集客は必要?どのくらいの規模が理想?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 コミュニティをスタートするとき、当然のことながら、会員数はゼロ人です。そこから集客を重ね、コミュニティの成長につなげていくわけです。「Q&Aコーナー」第5回目は、コミュニティ運営における集客についてお話しますね。 さて、まずはコミュニティに集客が必要なのかというところから考えてみます。コミュニティの立ち上げにはきっと(たぶんマーケティング上の)目的があり、その目的を実現するた

          コミュニティ運営の集客アクションで心がけたいことって?

          新感覚SNS「BeReal」に見る、インターネット上の他人との距離

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 先日、NHKの情報番組「あさイチ」で「コレがクる!?押さえておきたい今年のトレンド」という特集を放送していました。番組内で9個のキーワードを取り上げていましたが、「スペパ」「クルンジ」「ぬいポーチ」など、おじさんには何のこっちゃ?と想像もつかないものばかりでした(汗) そのなかで気になったのが、「映えないSNS」というキーワードです。どうやら、「BeReal」というSNSがZ世代を中心にウケているとのこと。少し調べたところ、「

          新感覚SNS「BeReal」に見る、インターネット上の他人との距離

          コミュニティ会員の声って信用していいの?好意的なバイアスの考え方

          コミュニティ会員の声はバイアスのかたまり?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 「Q&Aコーナー」第4回目のテーマは、「コミュニティ会員の声って信用していいの?好意的なバイアスの考え方」です。コミュニティを運営していく中で浮かび上がるこの疑問を、私の経験談を交えながら解き明かします。 “バイアス”を直訳すると、「偏り」「先入観」「思い込み」といった意味になります。企業が運営するコミュニティの場合、どうしても「よい意見」「高評価」に偏りがちです。そりゃそうですよね

          コミュニティ会員の声って信用していいの?好意的なバイアスの考え方

          迫る「2029年問題」。企業はどう対応すべき?

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 前回は、2010年以降に生まれたアルファ世代をテーマにしてみましたが、今回はそれよりも早く訪れる「2029年問題」についてご紹介しますね。 2029年問題とは、学習指導要領の改訂にともなって2024年度以降の(要は2025年の)国立大学共通テストで「情報」が科目に加えられることに起因する問題です。高校では、2022年度から必修科目の「情報Ⅰ」、2023年度からは選択科目の「情報Ⅱ」がカリキュラム化されており、すでにすべての高校

          迫る「2029年問題」。企業はどう対応すべき?

          コミュニティの運営は大変?有効な運営体制の構築方法

          企業コミュニティはどの組織が主管しているのか?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 「Q&Aコーナー」第3回目のテーマは、「コミュニティの運営は大変?有効な運営体制の構築方法」です。前職で実際にコミュニティの運営に携わった私の経験を交えながら、この疑問を解き明かします。 すでにコミュニティを運営している企業では、一体どんな組織が主管しているのでしょうか?これは、コミュニティを立ち上げる目的によるところも大きいのですが、多くの企業では「マーケティング部門」「広報部

          コミュニティの運営は大変?有効な運営体制の構築方法

          アルファ世代が次の主役に。時代とともに変わりゆくUI(ユーザーインターフェース)

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 1990年代後半から2010年頃に生まれたZ世代が成人となり、企業のマーケティングターゲットがその世代に向けて活発に行われていますね。 そして今、そのZ世代に後続する世代として注目を集めているのが、2010年以降に生まれた「アルファ(α)世代」と呼ばれる層です。アルファ世代の始まりである2010年生まれの子どもたちは、現在小学校高学年から中学生。そろそろスマートフォンを親から与えられる時期といえます。 先日読んだ本の一節に、

          アルファ世代が次の主役に。時代とともに変わりゆくUI(ユーザーインターフェース)