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【改めて】閉経して更年期になりました(仮)


紆余曲折を経て、無事(?)婦人科へと戻ってきた。

甲状腺に異常はなく、閉経症状に関与はしていないと判明した。

つまり、問題はふりだしに戻った訳である。

すでに婦人科の先生は結果を知っているので、特に説明はいらなかった。

診察室でまず現在の状態(出されていた漢方でホットフラッシュなど改善はあったかどうか、エストリオールを使用して症状に変化はあったかどうか)を報告し、件の話になる。


「⋯まあ、今の薬で落ち着いてるみたいなので、このまま長い目で調整していきましょうか」


ですよねー。そうなりますよね、それしか出来ないですよねー。


心の中で同意した。


【体重を標準まで戻したとして、果たして月経が再開するかどうか】の問題がまず最初に来る。

そもそも46才なのである。
すでに閉経へのカウントダウンに入っている年齢であり、前回の記事でも載せた通り、2年前は体重だって減っていなかったのだ。

それで止まったのである。


やっぱり自然な流れで閉経した、と考えるのが妥当だと思う。

そして閉経して、更年期症状が比較的重めに出てしまった為、不調スパイラルにハマってしまい、激痩せしてしまった。実際、閉経したあとに胃痛と貧血が顕著に出て、ホットフラッシュで眠れなくなり、汗で冷えて風邪を引きまくり、がっつり病んだ。

あまりに胃が痛すぎて、胃の内視鏡も2回取り、それでも異常は見つからず(むしろキレイな胃だと太鼓判を貰った)内科で貰った薬も聞かず、どんどん食べられなくなった末の、現在だ。

閉経した。

そして更年期でダメージを喰らった体が、生き残りを賭けて他のホルモンも抑制してしまった。

となれば、更年期症状をどうにかして調子を少しでも取り戻し、食べられるようになるしかない。

たとえここで体重が戻り、月経が自然に戻ったとして(可能性は限りなく低いと思うが)どのみち数年もせず閉経を迎える。

となれば、とにかく症状を改善出来るように、いろいろと試しながら付き合っていくしかないのだ。


更年期はいつ終わるのか分からないという。


早い段階で片がつく人もいれば、閉経して10年以上経っても改善しない人もいる。

でも取り敢えずは、ちょっとでも女性ホルモンの値が戻ってくることを目標にしようと着地した。


更年期に有効とされているHRT(ホルモン補充療法)だが、先生によると【今は】使用したくないそうだ。


メリットもあるが、デメリットもある。特に弱っている状態で行うと、逆に負担が大きいらしい。

このまま体に合う対処をして行き、BMI18くらいまで戻った時、まだ改善されていなかったら考えようと言われた。

幸いにも、今処方されている漢方がよく効いていた。

ホットフラッシュも、めまいも、なんなら胃痛も和らいできたのだ。

一ヶ月ちょっとでここまで改善された漢方は久しぶりだった。

というか、ホットフラッシュに関しては飲み始めの一週間くらいで効果が体感出来ていた。


その漢方とは、ツムラ11番【柴胡桂枝乾姜湯】というもの。

最初に処方された時、いわゆる【更年期によく使われる漢方リスト】にない名前だったので、本当に効くのか不安だった。

けれど効能にところにはちゃんと更年期とも書かれていた。

本来どちらかというと、神経症、不眠などの適応が多い漢方のようだった。

確かに私はもともと精神科に通っているほど、不安に対して耐性が低い。

ここまで劇的に漢方が効いたのは、葛根湯と芍薬甘草湯以来である。

もともと漢方が効きやすい体質ではあったが、心から先生のチョイスに感謝!、である。


反対に、漢方では改善されなかったのは、シモの問題。

膣剤の使用を中断すると、一週間も保たず砂漠化が再開され、出血が起きる。ひりひりしてくる。

これに関してはダイレクトに女性ホルモンが出てないのだから仕方ない。
漢方ではどうにもならない。

ホットフラッシュやまめいなどは、自律神経の問題。だから漢方が効く。

でも萎縮性膣炎、泌尿器などの身体的な問題に対処出来るのは、ホルモンを足すしかないのだろう。

ということで、膣錠も継続となった。

まとめて2ヶ月分の薬を処方して貰い、婦人科を出た。
診察室を出る時、初回から前回まで些か硬かった先生の表情や口調が和らいで、「じゃあまた」と微笑んでくれたのが、嬉しかった。

なんだよ、先生、人見知りか。
私もですよ。四回目でやっと顔見知り判定だ。




長い付き合いになる(と思われる)更年期、あくまでも本人のQOLが最優先。

回り回って、やっと先が見えるようになった。

正直、まだ全然辛い。


特に膣炎が痛いし、出血もよく起こるし、改善されてきたとはいえ、諸々の症状もまだまだある。

この先、新たになにか問題が起きてくる可能性だってある。

しかし対策出来るなら、なぜそれが起きているのかが分かっていれば、心持ちが違う。

わからないことが、一番不安で辛いからだ。

なかなか婦人科というものは、行きづらい。というよりも、行きたくないのが本音だ。


そういう人は多いのではないだろうか。

嫌な思いをする率も高いし、デリケートな問題はひとりで抱えがちで、不安になればなるほど一人で検索して、余計に不安を募らせて、さらに病む。

私もその一人だったし、今もそうだ。

今回たまたま勇気を出せて、幸運にも通い続けられそうな婦人科にも巡り会え、最新の体の状態を把握出来たからこそ、こうして書き残せている。

つらつらと書いてきたけれど、我ながら、世の中にたくさんある【更年期体験記】としては、ちっとも面白くない内容だと思う。

珍しい症例でもないし、劇的な展開の結果でもない。

ただ「こういう人もいるんだねぇ」と、同世代の人の頭の片隅に参考資料として引っかかればいい。


さて。

これからしばらく、よろしくお願いします、更年期。


どうかお手柔らかに。




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