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【詩:手書き】朝に取り残されていた月
ジョージア語とバスク語での手書きの詩人です。これが11作目の詩。両言語の知識がゼロからはじめています。日本語で作ったらAIテクノロジーを使ってささっと翻訳。令和の時代には、言語の壁はありません。翻訳の出来具合が気にはなるけど、判断できないから気にしてもしょうがない。AIを信じています。
冬の朝は下を向くか上を向くかの判断に迷います。寒さに肘が軋むので背を丸めたいが、空気が澄んでいるので遠くまで見たい。ある日、顔を上げたら青い月がありました(扉の写真)。そして詩を作りました。
初めは日本語の詩
今回は短歌形式です。少ない言葉数で成り立つのは日本語の特徴で、その深みが内在しています。
冬の朝 平原の奥 残りし月 青く霞めど 消えぬ昨晩
今回は英語を経由します。少ない言葉の詩のAI翻訳は難しく、ジョージア語やバスク語ではうまく訳せているのか分からないので、一度、英語にします。英語なら、歌の趣旨が変わっていないか判断できます。
Winter's cold morning,
deep within the endless plains,
a fading blue moon,
its light whispers through the haze,
last night's shadow lingers still.
ジョージア語
英語にできたので、ジョージア語へ。
ზამთრის ცივი დილა,
უსასრულო დაბლობების სიღრმეში,
ჩამქრალი ლურჯი მთვარე,
მისი სინათლე ნისლში ჩურჩულებს,
წუხანდელი ჩრდილი ისევ რჩება.
いよいよ、手書き。
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馴染みのない人には、脳の奥の刺激になる文字です。
バスク語
次に英語からバスク語へ。
Neguko goiz hotza,
lautada amaigabeen barnean,
ilargi urdin itzaltzen ari dena,
bere argiak xuxurlatzen du lainoaren artean,
bart gaueko itzalak oraindik irauten du.
手書き。
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文字は認識できるものの、単語の推測ができないと思います。英語や、その他の日本でメジャーな他言語とは全くルーツが異なります。duは英語のhasに相当します。文の最後に動詞がくるのは、日本語似です。
四言語を見比べると、日本語のミニマルさが際立ちます。いや、私の言語能力によるものかもしれません。いつかミニマルな他言語の詩に到達したいです。
ミニマルな先に広がる無限に膨張していく宇宙を手書きで表現したい。
ではまた次の詩でお会いしましょう。