見出し画像

AIの進化が著しい中、児童生徒に『英語って勉強する意味はありますか?』と聞かれたら、何と答えますか?


◾️英語はデジタルと親和性が高い


小学校高学年と中学校には、英語のデジタル教科書が配布されています。この理由は、英語とデジタル(ICT)の親和性が高いのが理由の1つです。例えば、音声読み上げ機能の活用により、ネイティブの発音がいつでも聞けるのは、紙ではできないことの1つです。

これはその通りであり、だからこそこういった良さは、社会の中でも積極的に活用されているわけです。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00160/032200347/

流ちょうな外国語を操ってコミュニケーションを取るに越したことはないと思うが、それができなくても対話を諦める必要はない、と気付いたのが最大の発見だった。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00160/032200347/

英語でのやり取りが必要な仕事においてさえも、進化しているAIを取り入れたICTを使えば、そこまで流暢な英語が必要はないと述べられています。
そうであるなら、例えば海外旅行の時にしか使わない、たまに来た外国人観光客と使う程度であれば、流暢な英語はさらに必要ない時代になっていると考えられます。
これは、実感としても概ね理解されるのではないでしょうか。


◾️英語教育で何ができる?


こういった現状を踏まえると、小学生・中学生の中に『英語って勉強する必要あるの?』と思う子供はいることでしょう。そして、この思いを口に出して尋ねることもあると思います。
さぁ、あなたはどのように答えますか?

私は指導主事として英語に関する研修を行う際、この状況を導入に使っていました。すると、先生方は、生徒に学ぶ意義を分かってもらおうと色々な答えや思いを語ってくれます。
それは英語教師としてというより、人として大事にしたいことについての方が圧倒的に多くあります。
それらが出尽くした時に、私は再度尋ねます。

『今、語ってくれたことは、これからのAI時代の中で非常に重要なことだと思います。では、それらについて、授業の中でどれくらいの時間をさいていますか?』

このように尋ねると、多くの先生方は一瞬固まる感じになられます。おそらく、普段の授業では、AIで代替できそうなことにかける時間が多かったことに気付かれたのだと思います。

自分のしていることを問い直すこと、そして改善のスピードやサイクルを早くすること。
教育界にもこの視点が喫緊で迫っていることを強く感じています。



いいなと思ったら応援しよう!