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発症から4年を経て見えてきたパニック障害との向き合い方

2018年10月にパニック障害を発症してから、約4年が経ちました。

まだ、完全には治ってはいません。
最近まで80%くらい回復に向かっていたのですが、
2022年6月に、イギリスのロンドンで家のキッチンで転倒をして頭蓋骨を骨折するアクシデントがあり、それを機に50%くらいまで低下してしまいました。いわゆる再発というものです。

頭蓋骨骨折が回復したと思いきや、今度は、パニック発作を思い出し、それを機に不安障害といった症状の手前まで行き、異国の地で、効果的な薬はないかを必死に探して回りました。

このままでは、無事に日本に帰って療養できなくなってしまうと焦りが止まらなくなり、とにかくどうにかして自律神経を整え、心身共に健康に保てるかを必死に考えました。ビタミンDを必死に摂取したり、CBDオイルを試したりもしました。

イギリスで70年以上の伝統があると言われている花でできたオーガニック療法フラワーレメディも何回か試してみました。
心なしか、こちらは効果があったように感じられます。
https://www.flower-remedy.shop/shopdetail/011000000002/

この記事を見られている方で、パニック障害がどういった症状なのかイメージつきにくい方向けに、念の為、簡単にこちらに、載せておきます。

突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。 このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。とくに、電車やエレベーターの中など閉じられた空間では「逃げられない」と感じて、外出ができなくなってしまうことがあります。

厚生労働省サイト

もちろん、4年前は、自分の身にこのような症状が起こるとは全くもって予期していませんでした。
パニック障害にかかった人が口を揃えて言うセリフです。
しかし、現在では、100人に1人が起こる病だと言われています。

つまり、今は起こっていないあなたにも、起こりうる病なのです。

そこで、今後新たに発症する人を増やさないためにも、予防策として参考になる記事になればいいと思っています。
また、発症したばかりで、どのように向き合うべきかヒントが欲しい方にも、この記事が助けになることを願っています。
必ず治る病だと信じて、一緒に上手く付き合っていく術を身につけていきましょう☺️

パニック障害で得た学び

いきなり、回復法を知りたいにもかかわらず、学びの話?と思われたかと思います。

正直のところ、私は、パニック障害を通じて多くのことを学びました。
もちろん、それい以上に苦しく絶望を何度も感じ、普通の暮らしができる人を何度も羨みました。
私自身、大学在学中の就職前に発症したこともあり、将来に対する不安が同時に押し寄せてきました。
ただ、パニック障害を経験したことで、人間的に大きく成長できた側面も多いにあります。また、自分だけではなく他人に対しての思いやりの気持ちも持てるようになりました。

世の中には、こんなに得体の知れない大きな不安を抱えながら暮らしている人がいる、しかし、それに寄り添ってもらえる環境に身を置くのが、なんて難しいのだろうかと幾度か感じました。

ここ最近では、芸能人でもパニック障害を申し出る人が増えたおかげで、認知は広がりましたが、まだまだ、私たちにとって落ち着ける環境は少ないものです。

このような経験を通じて気づいた事実が、沢山あります。
私は、そのようなもどかしい思いをしている人たちに寄り添っていきたい、そういう気付きをくれた経験でした。

パニック障害の自分を受け入れる

まず、現在パニック障害を抱えている方。

本当にあなたは強いです。
日々人の何倍もの恐怖と向き合い、1日1日を生き抜いていることが何よりも、凄いことなのです。
生き地獄のような、居場所のない苦しさを1日のうちに何度も感じているかと思います。

自分も経験しているので深く共感できます。
しかし、これほどの恐怖を味わっているのに、周りから偉いね、頑張ったねと声をかけてもらうことはありません。
日々ひたすら自己との向き合い、反省の繰り返しで、時には、自分の全てをも否定し始め負のループに陥ってしまいます。

なぜこれほど頑張っているのに、自分を否定してしまうのか。

自分でしか自分を褒めてあげることはできません。
まずは、「よく、恐怖に打ち勝ったね、偉いよ自分!!」と
胸に手を当てながら、自分を褒めてあげましょう。

胸のあたりに両手を当てながら、自分はよく頑張っていると何回も繰り返し、声に出して唱えます。そして、ゆっくり深呼吸をします。
だんだんと気持ちがグッと落ち着いていきます。

パニック障害に負けている自分、情けないと悲観的になるのではなく、
パニック障害を抱えながらも日々生き抜いている自分、素晴らしい
、なんて力強いのかと褒めて認めてあげることです。

普通の人の何倍も日々恐ろしい感覚に苛まれているのです。
上手くいった日も上手く行かなかった日も、パニック障害と付き合いながら、日々を過ごしていることが、どれだけ素晴らしいことか自覚することです。

根本的な要因を把握する

単に、パニック障害が自分の身に起こった不幸な病だと捉える人がいると思います。
しかし、起こった根本的な要因と言うものは必ず存在します。

私の場合、いつもクールで完璧な自分でいなきゃいけないと幼い頃から自分自身にプレッシャーをかけてきたように思います。

幼い頃から毎年クラシックバレエのコンクールに出場し、プロの道を目指してきたというバックグラウンドも強く影響し、常に完璧を目指しストイックでいなければいけないというマインドが、プライベートにおいても無意識的に自分自身を追い込んでしまっていました。

周りから評価、ジャッジされることが全てであった世界に身を置いていたことから、自分は周りからどのように映っているのか、ちゃんと素敵に映っているのだろうか、と常に軸が他人に置かれ、自分がどうしたいかという自分軸を完全に無視していました。

このような育ってきた環境によって構築されてきたパーソナリティや思考のクセが引き金となり、パニック障害の発症をもたらしてしまったのではないかと考えています。

これ以外にも、発症の引き金となった要因はいくつか想像できますが、
パニック障害を発症した人の多くは、どのようにして回復させるのかということに重きを置き、"何故発症してしまったのか"について深掘りをする人が少ないように感じられます。

しかし、今回再度症状が悪化してしまったことをきっかけに、これは根本的な要因をしっかり理解し、向き合って行かなければ、今後も同じようなことを繰り返してしまうのではないかと感じました。

パニック障害を発症しやすい人はどのような傾向があるのかについて、ネットにも様々な情報が散見されます。
神経質で、繊細、不安や恐怖心が強い人。

私自身、想像力が豊かという強みがありますが、これが悪い方向に作用すると、パニック発作を引き寄せてしまうきっかけになってしまいます。

まずは、自分の思考のクセに気がつき、どのようにしたらそのクセから抜け出せるのかを熟考することを始めてみると良いかもしれません。

パニック障害が起こりやすい人

「パニック障害になりやすい人は、神経質で繊細、もともと不安や恐怖心が強い人が多いです。また人の気持ちを先回りして、『こんなことをすると、他人に迷惑をかける』などと自分よりも他人を重視するやさしい人が多く、どうにもならなくなって、人との接触を避けて、対人恐怖やうつ病にることも多いのです」

https://www.fuanclinic.com/byouki/tori_2.htm

もっと自分本位で生きていい
他人に軸を置くのではなく、自分に軸をおく

幼い頃から、日本で生まれ育ってきているため、
「人様に迷惑をかけないように生きていきなさい」というマインドが刷り込まれてきました。
しかし、本来の人の姿は支えあって生きていかなければならない生き物であり、人に迷惑をかけることは当たり前なのです。

インドでは「人様に迷惑をかけるのは当たり前、その迷惑を許容できる寛大な心を持ちなさい」
そのように教育されるそうです。

もっと自分軸で、生きていい。
他人に迷惑をかけるのは当たり前なのだ。

という意識へと移行していくことが回復への手助けをしてくれるかもしれません。

病は自分で作り出しているということ

初めて症状が出たのは、大学の講義を受けている最中でした。200人ほどが集まる大規模な教室で授業は行われていました。

ちょうど、その時期、一時的にやってくる謎の心臓の痛みに悩まされていました。無意識下で、もしここで症状が悪化して、倒れてしまったらどうしよう、倒れて恥ずかしい姿をみんなに見られるのが耐えられないと思っていたのでしょう。また、朝に滅多に飲まないコーヒーを飲んでいたのを覚えています。
カフェインを含むコーヒーは不安を増幅させる作用があります。

当時心に抱えていた不安と身体のコンディションが悪い方向にマッチし、突如パニックのきっかけを作り出してしまいました。

あと、30分で授業が終わると言うタイミングで、急に首を誰かから掴まれたような苦しさと高熱を出した時のような怠さが出始め、初めての感覚にパニックになり、動悸と手汗が止まらなくなりました。

今でも、あの地獄のような瞬間は頭から離れません。
なんとか、保健室までたどり着きベッドに横になるも、しばらく生きた心地がしない、まるで棺の中に納められたような恐怖感を味わいました。

それから、なんとか迎えにきた母の車へと這いつくばりながら、歩いて行き、車の中で必死に自分がどのような状態に陥ってしまったのかの原因をリサーチし始めました。
すると、病状がピッタリと当てはまる"パニック障害"であることが判明しました。

それ以来、自分はパニック"障害"という障害を持つ人間になってしまったと大変落ち込みました。

就職を控えていた大学2年生という時期に、発症したことで、真っ先に頭に浮かんだのは、「この先、どう生きていこう」これしかありませんでした。
頭の中には不安しかなく、その先の希望が全くない状態になっていた時、突然、母親に「もう自由に生きなさい」と一言言われました。

そして、この一言が心の重荷を一気に軽くしてくれた気がしています。

皆んなが求めるような"正しい生き方"をしなくてはいけない。という執着から解き放たれたことで、自分のペースで自分が輝ける生き方をすればよい、そのように、感じられました。
そもそも、正しい生き方とは何なのか、なぜ自分という存在は一人しかいないのに、ある一定の"正しい生き方"をしなければいけないのか。(この話はまた別でします)

そして、ある日、自分がパニック障害である。という事実がパニック障害を作り出して悪化させているのではないか、ということに気がつきました。

つまり、自分が病気を持っていると自覚し始めた時点で、自分は病気を自ら作り出してしまっているということです。
パニック障害の症状を持つ人が増え始めたことで、自分の周りでも、パニック障害だと発言する人が増えたような気がしています。

もしも、パニック障害という言葉が世になければ、病気を自覚することはなかったのではないか。そんな風に感じました。

例えば、自分はうつ病かもしれない、発達障害だ。
そういった発言をする人も増えている気がします。では実際のところどうなのだろうか。病気を自ら自分へ近づけている、そういった可能性もあるかもしれません。

病は気から。
この先人の言葉ほど的を得ている言葉はありません。

例えば、もし今記憶を無くしたとして、再度記憶を取り戻してたときに、私たちは、また今までどおりパニック発作を起こすのでしょうか?
私は、起こさないと思います。

自分はパニック障害だ、と自分で自分をマインドコントロールかけていることがほとんどのように感じられます。

もちろん、このことに気づいた時点で症状を和らげることは難しいことです。なぜなら潜在意識にアプローチすることは非常に難しいためです。

ただ、パニック障害という病を自分で近づけているという事実に気が付くだけでも、"パニック障害に犯されてしまっていてどうしようもできない自分"という自覚から抜け出すことはできるかもしれません。

必ず治る

4年前、ネットでパニック障害のことについて調べていた時に、パニック障害は一生治らないと書かれた記事をよく目にしていました。
そして、私はそれを信じて、絶望を感じていました。

しかし、4年経った今、100パーセントすぐに回復させることは難しいけれど、必ず自分なりのパニック障害との向き合い方を見つけることができる。そして、最終的に治すことができると信じられるようになりました。

起きていることに全て意味がある。
パニック障害が自分の身に起きたことで、普通では気づけなかったことに気がつくことができた。そして、さらにパワーアップした自分に進化することができる。

今、しんどい思いをされているかもしれません。
でも着実に焦らずにです。
必ず、道は開けていきます。

私は、現在、パニック障害を抱えながらアジアを一人でバックパッカーしています。後日、その様子も上げますが、必ず私たちは進化していけます。

焦らず、着実に、進んでいきましょう。



個人オラクルカードセッションを行っています。
パニック障害についてや、セッションなどの問い合わせは、
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