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■ 其の259 ■ 夏休みの、宿題と親子関係

📘今日で7月も終わり。夏休みの勉強や家族について思うことを書きます。

❶宿題の考え方

 夏休みの宿題は、ワーク30ページとか、プリント20枚など量が多いですが、 宝探しの気分でやるとよいです。
「忘れていたこと」 「誤解していたこと」 「自分の弱点」を見つけ出して理解すれば、それが宝に変わるという発想です。ですから、間違えていたら、 「よし、宝のありかを発見!」と思えばいいのです。  
○ ✕は細い赤ペンでつけて、間違えた箇所は太いペンで目立つように、✓や○印を付けていきます。

❷理科の自由研究

何をするか迷ったら、「壊す」 と 「分解 をテーマにするとやりやすいでしょう。
これらは経過観察が必要ないので一日で済むのがメリットです。 そして結果をまとめればそのまま研究になります。
具体的には、

 壊す・・・片側を引っかけて固定した輪ゴムを、徐々に引き伸ばし、何cmで切れるかを実験。10回程の結果を、グラフや箱ひげ図にまとめて分析します。 さらに輪ゴム二本ムの場合も同様の実験をします。 耐久力が単純に2倍になっているか、それとも 「三本の矢」 のようにより強くなっているかを調べます。   

 分解・・・壊れたり不要になった電化製品などを分解します。 手頃な大きさの、電卓、リモコン、時計、ゲームソフトなどです。 
分解前にじっくり観察し、「細かく予想図」を描いておくのがポイントです。なお分解過程は随時写真に撮ります。 
分解し終わったら、予想図と実物を比較すれば、考察や感想はいくらでも書けるでしょう。 


❸感想文&テーマ作文

読書感想文・・・読みながら気になった箇所に付せんを貼っていきます。心に残ったり、引っ掛かった場所のマーキングです。 読み終わったら、付せんを貼った所をざっと読み返します。 そして「書く題材」になりそうな場所以外は、付せんをハズしていきます。 最後に付せんが残った所をつなぐように感想を書いていきます。

テーマ作文・・・最近増えているのが、「人権作文」や「税に関する作文」といった社会的テーマについて書かせる作文です。
これらはまず、お手本となる過去の入選作を読むと書きやすいです。 検索すればたいてい見つかるので、どんな風に書けばよいかを実感できます。
次に、テーマにつながる「自分の実体験」を具体的に書き出します。制限字数の少なくとも三分の一は書きたいところです。あるいは関連する新聞記事などでもよいでしょう。 あとは、それを軸に、説明や意見を肉付けしていくとテーマ作文が書けます。



❹おとなの心得
 夏休みは家の中で一緒にいる時間が長くなり、つい小言や文句を言ってしまう人もいるでしょう。親子の無益な衝突が増えるのは避けたいところです。私は、子どもが中学生以上の場合は、大人が 「正しい事を言うとか、導くとか、指導する」という意識は持たない方がよいと思っています。
 基本スタンスとして、自分が発した言葉はすべてオーディションだと思っています。 どういうことかと言うと、
 わたしの意見 A、親の意見 B、学校の先生の意見 C、本に書いてあること Dがあったとして、その中から選んで決めるのは子ども自身という考え方です。 わたしの意見が「採用」されたら良かったとは思いますが、決して強制するものではないと思いながら話しをします。
 自分がどんなに確信していても、相手の為だと思っても、「採用」するのは、子どもの側です。裁量や決定権は相手の子どもにあるということです。
 ただし、これは譲れないという「我が家のルール」は別です。

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