見出し画像

そのタンパクゼリーは必要ですか?

栄養士を元気にする栄養士のサチコです。



前回は、栄養ケアマネジメントに
ついてのことを書きました。


栄養ケアマネジメントをしていると、
褥瘡が出来た方に
タンパク質強化のゼリーを
付けることがよくあります。

一般的にタンパク質強化のゼリーの
タンパク質量は5~6gです。






この、5g前後のタンパク質は
本当に普通の食材では
摂ることができないのでしょうか?



たとえば、

絹豆腐100g(1/3~1/4)で
タンパク質は約5g

卵50g(約1個)で
タンパク質は約6g

牛乳200ccで
タンパク質は約6.6g

豆乳200ccで
タンパク質は7.2g

ヨーグルト80g(小さいカップ1個)で
タンパク質は2.9g



摂ることが出来ます。








デザートなら、

プッチンプリン1個(90g)で
タンパク質は2.2g

焼きプリン1個(140g)で
タンパク質は6.6g

牛乳プリン1個(85g)で
タンパク質2.8g

です。


午後のおやつの時間に、
プッチンプリン1個と
カフェオレに牛乳を150cc
使ったとしたら、
タンパク質は7.2gも
摂ることが出来ます。









毎日、当たり前のように
タンパク質強化のゼリーを
提供するのではなく、
こういった食材を
利用すれば、
料理のバリエーションは増え、
ご利用者のQOLは上がります。


プリンやミルクゼリーなら
簡単に手作りできます。


 

手作りプリン
材料&分量
    卵1/2個
    牛乳50cc
    バニラエッセンス1滴
    砂糖40g


作り方
①プリンは全て混ぜて、
    こし器で濾してから
     プリンカップに入れる。
     アルミホイルで蓋をする。
②フライパンに、
    プリンカップが
    2cmほど浸かるくらいの
    水を入れ、沸騰させたら、
     プリンカップを入れて、
     弱火にして、フライパンに
     蓋をして、15分ほど蒸す。
③粗熱が取れたら冷蔵庫にいれ
    冷やす。

④カラメルソースを作ってかけても、
    ハチミツやメープルシロップを
    かけても美味しいです。


手作りミルクゼリー
   牛乳100cc
    スキムミルク大さじ2
    練乳大さじ1
    ゼラチン2.5g
     水大さじ1/2ぐらい

作り方
①ゼラチンを水でふやかしておく
②牛乳を沸騰しない程度に温め、
    スキムミルク、練乳、
     ①のゼラチンを混ぜ、よく溶かす。
③ゼラチンが溶けたら冷蔵庫で
    冷やし固める。
(ゼラチンは10秒~20秒レンチンしてから
混ぜると溶け残りが無いです。)
④イチゴジャムやハチミツなどを
    かけても美味しいです。








あなたが歳をとって
食も細くなった時に
食べたいものは何ですか?

その思いを目の前の高齢者にも
届けませんか?



次回は、褥瘡を改善するためには
タンパク質だけでいいの?

について書きたいと思います。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?