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Insight

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主要コンテンツInsight(https://insight.eisnetwork.co)では、今世界で起きている最新のビジネス・テクノロジー・消費者トレンドを、欧米を拠点に事業…
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2021年11月の記事一覧

実用化前夜の量子コンピュータ技術は、私たちの暮らしをどう変えうるのか

量子コンピュータ技術の実用化が近づいています。早ければ来年にも実用化ソリューションが出てくると予想されています。量子コンピュータ技術は従来のコンピュータでは処理できなかった大量のデータを圧倒的な速度で処理できます。2019年にGoogleが、スーパーコンピュータが1万年かかる計算をわずか200秒で解いたことを発表して世間的に注目を集め、一躍トレンドになりました。投資活動も活発で、2020年には投資額が前年度3倍の6億ドルを超え、2021年には8億ドルに達する見込みです。 ‍

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ソーシャルカレンダーはGenZの新たなコミュニケーションツールとなるか

今年6月、設立からわずか2年の「IRL(In Real Life)」は1億7000万ドル(約190億円)のシリーズCラウンドの調達を完了させ、17億ドル(約1900億円)の評価額でユニコーンの地位を確立させました。 IRLはSNSから一線を画し、自身をソーシャルカレンダーと謳っています。ソーシャルカレンダーとは、自身のカレンダー情報を友人らと共有できたり、分野横断的なイベント情報が集約されているサービスです。以下のような理由により、今後このソーシャルカレンダーのニーズは高ま

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個人情報保護強化により加速する、インフルエンサーマーケティング

GDPRやCCPAが施行され、その上で今年4月からアップル社のアプリ端末情報追跡制限の導入により、SNSアプリ上でのユーザー向けターゲティング広告の費用対効果が大幅に低下することになりました。Facebook、Instagram、Snapchat等のSNSアプリは今まで、ユーザーの閲覧や行動の履歴のデータを一方的に獲得して分析することで配信広告の効果を最大化していましたが、今後はそのデータを取得する際、ポップアップ画面を出してユーザーから許諾を取る(オプトイン)ことを義務付け

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マイクロプラスチックという環境破壊爆弾に取り組むフランスのイノベーター、Calyxia

プラスチック汚染は、環境に負荷を与える最も重大な問題の一つです。皆さんは、太平洋にあるプラスチッゴミでできあがった下図のような「第7の大陸」と言われる写真を見たことがあるかもしれません。この絶望的な光景を見れば、プラスチック汚染問題がいかに深刻化しているかに気付かされます。現在、世界でリサイクルのために回収されているプラスチックはわずか14%で、残りのプラスチックは処理されずに環境中に放置されています。 氷山の一角に過ぎない目に見える汚染の他にも、より小さなプラスチック粒子

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Tesla、Hertz、Uberの超巨大EVディールに見る、若い世代の価値観が企業戦略に与える影響力

先週10月25日にレンタカーシェア大手のHertzが、Teslaから合計10万台の電気自動車を2022年末までに購入するというニュースが報じられました。Hertzの今年3月時点での米国における保有車両台数は29万台ですから、今回の調達により同社の保有車両の1/4程度がTeslaの電気自動車になることになります。 なお、早速11月1日よりTeslaが配備されているLos Angelesで予約を試みたところ、11月中はすでに予約でいっぱいとなっていて、注目と人気の高さを伺わせま

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