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ちいさな世界

ホーム・アローンを見た。
楽しみながら、物語に心からワクワクするのが久しぶりだなって気付いた。

子どもの頃に好きだった作品だからなのかしら、と考えて、
今初めて見たのだとしても、同じようにワクワクしただろうなって思い直す。
10代前半の頃、選択の授業で見たスタンド・バイ・ミーがそうだったから。

いかにも古そうなパッケージで当然面白くないだろうと決めつけたが、30分後には夢中になっていた。
授業何回かぶんに跨いでいたから、その日からその時間が楽しみでしょうがなかった。

何がそんなに魅力的だったのだろうと思い返すと、まずはテンポ良く引き込まれるような語り口が思い浮かぶ。

そして、「子ども」への眼差しが好きだなってことにも気づく。
スタンド・バイ・ミーも、ホーム・アローンも共通してここを魅力的に感じていそう。

子どもはできることがたくさんあって、大人で、汚いものへの耐性もある。子どもは想像よりも強い。それと同時にできないことがたくさんあって、保護を必要としてて、知らないことがたくさんある。

子どもの大人らしさを丁寧に描きながら、見せ方などはとても親切で適切に子ども扱いしている。
親切さは安心できる。安心できるから、思いっきりハラハラドキドキできる。
私が感じたワクワク感は、この安心感だったかもしれない。

今の子どもたちが初めて見るホーム・アローンも、あの時私が見たスタンド・バイ・ミーのようだったりするんだろうか。

そうだったら嬉しい。そんな安心感に慣れっこで今さらって思うなら、それもそれで嬉しい気がする。

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