富士山の写真撮影に関する観光公害問題
外国人観光客「富士山を見られなくするなんて悲しい」「仕方ない」映えスポットに黒幕…町は「苦渋の決断」
富士山とコンビニというのは、外国人にとっては日本を象徴するものになっています。その2つが映り込んだ写真が問題の発端となりました。スマホやSNSでは、気軽に写真を撮ったり楽しめたりする事が出来ますが、その一方でマナーや常識が欠けているユーザーも見られるようになりました。
いわゆる「映え」文化と目立つ事を是とする一部のSNS文化の組み合わせにより、特定の場所への集中や非常識な写真の撮り方が起きてしまっています。映え文化では、「何が何でも写真写りが良くてバズる」写真を撮る事が目標となってしまい、マナー、思いやり、写真に写った対象への理解などは二の次になってしまいます。
更にインバウンド政策や訪日客数の数値目標によって、政府、行政、観光業界は「何が何でも訪日客を呼ぶ」方針を頑なに押し通しています。円安もその方針に拍車をかけ、訪日客の数自体が増えた分、マナーが悪い人や日本の常識が理解出来ない外国人の数自体も増えてしまいました。つまりSNSの拡散・映え文化の普及と、インバウンド政策の時期が重なってしまったわけです。
モラルに関する考え方や常識のあり方が違う国もありますし、察する文化がない一部諸外国とその諸外国の出身者に関しては、「禁止」されている事を明示しないと「ここでそういう事をするのは迷惑です」と伝わらない面があり、性善説はもはや通用しません。
もちろん「さすがにコンビニの前に押し寄せるのは迷惑では?」「ポイ捨ては駄目なのでは?」と思う外国人や、マナーを守っている外国人もいますが、そうではない外国人が目立っているのも事実です。その一部の非常識な外国人に対して、黒幕をかける事によって「禁止」「迷惑」を示しているわけですね。
今回話題となったのは富士山ですが、日本では山や自然に関する考え方が一部諸外国とは違う面があり、この考え方が訪日外国人と共有されていないと思います。
自然を敬う気持ちがあるならば、自然を写真に収めてもマナーや常識をわきまえるでしょう。日本中が黒幕だらけになる前にそうした気持ちを持った方が増えるといいですね。
最後に:富士山ではないのですが、岩木山の写真です。