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アイヌのこと、日本のこと、自分のこと
「なぜアイヌに興味を持ったの?」
「はて、何故だろう?」なぜ興味をもったのか分からなかったけれど、遠野とか、民俗学とか、そういうものに興味があるのだ。
ウポポイにいき、どっぷりとアイヌ文化に浸って、そして100分de名著で知里幸恵を知り、分かったこと。
「自然のみならず、モノにも神がいると信じて、その神を敬い、自然と共に生きる姿」その心が、美しいと感じるのだ。独自のアイヌ紋様はとてもモダンだし、アイヌ音楽はなんだか郷愁を感じ、そしてインドネシアのケチャと同じようなトランス状態になりそうな不思議な感覚になる。
自然と共に生きてきた人を、倭人は「野蛮だ」「どうにかこの未文明な人たちを、近代化させてあげないと」と、見下した気持ちで同化政策をとる。それは、西欧社会が日本人にそうしたのと、そしてアフリカだけではない、世界に散らばる色々な土地で原住民がそうされたのと、同じように。そこには、敬意はない。
人間は愚かなことをしてしまうのだ。相手に対して「敬意」を失った瞬間から、過ちが起こる。一つの美しい文化が失われていく。そしてそれは、今この時も世界で起こっている。
人間、勉強ができなくても良いけれど、人に対する敬意を失ってはいけないな。
自然にも、モノにも、八百万の神がいると信じて、大切に感謝の心を持って接しなければいけない。人間にとって、それが一番大切なことかもしれない。