『ヘンゼルとグレーテル』ってどんな話だっけ?
娘に語れるお話しを増やしたいシリーズ第三弾。今回は『ヘンゼルとグレーテル』。
娘に『ヘンゼルとグレーテル』のお話をしようとすると...
・お菓子の家にいく
・魔女を殺す
・帰り道の道しるべとしてパンを落とすけど小鳥に食べられて帰れなくなる
くらいしか思い出せなくて、話の前後もよくわからず。
こんなのではダメだ!ちゃんとお話しできるようにならなければ!
ということで、調べてみました。
『ヘンゼルとグレーテル』は中世ヨーロッパの時代背景を色こく残す作品でした。
—————
『ヘンゼルとグレーテル』はグリム童話の一つ。グリム童話は、実は怖ーい童話として知られていますね。
約200年前の1812年ごろに成立したと言われています。
余談ですが、ディズニーの『塔の上のラプンツェル』の元になった『髪長姫』もグリム童話。原作はめちゃくちゃ怖い!
『ヘンゼルとグレーテル』のお話の舞台は、中世ヨーロッパ。1300年代のヨーロッパは大飢饉に見舞われて、飢餓で困った親が口減らしのために子捨てをするのが絶えなかったようです。
そんな親が子捨てをする話が、『ヘンゼルとグレーテル』。
◇登場人物
・ヘンゼル(兄)
妹を守る優しい兄。生きるための知恵を身につけていて、頭の回転が早い
・グレーテル(妹)
寂しがりや。やるときはやるしっかりものの妹
・森の中に住む魔女
お菓子の家に住んで、子どもたちをおびき寄せて食べる
・ヘンゼルのお父さん
子ども思いの優しいパパ
・ヘンゼルのお母さん
本当のお母さんではなく継母
◇あらすじ
ヘンゼルとグレーテルはお父さんとお母さんと4人で暮らしている。
とっても貧乏で、食べるのに一苦労。お母さんは子どもを森の中に捨てて口減らしをすることをお父さんに提案。
お父さんは反対しましたが、お母さんに強くは言えず。
両親の会話を聞いていたヘンゼルとグレーテルはとても悲しみます。兄のヘンゼルは、その夜外に出て月の光を受けて光る白い石をポケット一杯に集めます。
両親に連れられて森に入りますが、ヘンゼルはは帰り道の道しるべとして、昨日拾っておいた白い石を落とします。
白い石を頼りに夜通し歩き、朝になって家にたどり着きます。子どもが戻ってきたので、お父さんは大喜び。お母さんはもっと森の奥に連れていかなければと考えます。
ヘンゼルはまた白い石を拾おうとしますが、家のドアに鍵がかかっていて外に出られません。次の日、石の代わりにパンをちぎったものを道しるべとして落とします。
しかし、パンは小鳥に食べられてしまい家につけません。森で迷ってしまった、ヘンゼルとグレーテルは、お菓子の家を見つけます。
お菓子には老婆が住んでいて、二人を迎え入れてくれました。その老婆の正体は、子どもをおびき寄せて殺して食べる魔女だったのです。
ヘンゼルを家畜小屋に押し込めて、太らせて食べようとします。グレーテルは魔女に食事を作らされます。
目の悪い魔女はヘンゼルの指を触って太り具合を確かめようとしますが、ヘンゼルは指の代わりに食事の残りの骨を差し出します。
魔女はヘンゼルが全然太らないので、食べるのをずーっと我慢していました。
ついに我慢ができなくなり、グレーテルに兄を煮るための鍋を準備するように言いつけます。
魔女はパンを焼くかまどを準備し始め、グレーテルに目の悪い自分の代わりにパンの焼け具合を確かめるように言います。
魔女はグレーテルをかまどに閉じ込めて焼いて食べるつもりだったのですが、グレーテルはわからないフリをして魔女にお手本を見せてもらいます。
グレーテルは魔女をかまどに閉じ込め、魔女は焼け死んでしまいます。
グレーテルはヘンゼルを助け出しました。魔女の家には宝石がいっぱいあったので、ポケット一杯に宝石を詰めて何とか家にたどり着きます。
お母さんは病気で亡くなっており、お父さんは子どもを捨てたことをずっと悔やんでいました。
お父さんはヘンゼルとグレーテルが帰ってきて大喜び。
二人が持って帰ってきた宝石で、金持ちになって豊かに暮らしました。
◇この話から学ぶべきことはなんだろう?
「子どもは子どもなりに生きる知恵を持っている」ということだろうか?
ヘンゼルとグレーテルの年齢の設定はわからなかったが、グレーテルが台所に立てるということは6〜7歳ではないかと推察する。
10歳にいかない子どもでも、生きるための知恵を持っている。
光る石を集めて道しるべにする、魔女に食べられないように骨を差し出す、とっさにわからないフリをする、宝石を集めて家に帰るなど...
もう一人の人間、大人と対等に扱っても問題ないレベルです。
一つ違和感があるとしたら、
ひどいことされたら家に帰りたくないと思う。けれどヘンゼルとグレーテルは宝石を持って(両親が喜ぶだろうなと思って)家に帰ってくる。
魔女の家に居座って二人で仲良く暮らしましたでも良いのに、家に帰ってくる最後にしたのはなんでだろう?
ってこと。娘に話してみてどう思うか聞いてみよう。
それでは、また!