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ギネスも認定!世界一時間がかかるラボ実験「ピッチドロップ実験」って何?

先日QuizKnockさんの動画を見ていたら、「”ピ”では始まる時間がかかるものとは?」というお題が出てきました。

私なりに「なんだろ〜?」と考えながら、“の”とか”が“などの助詞が入らないもので頭の中を探してみたのですが見つからず。

苦し紛れに出した答えが、

「ピーマンの克服」とか「ピクニック」とか様々な答えが出てくる中で、福良プロデューサーの想定解は「ピッチドロップ実験」で、「みんな書くと思った」というオチでした。

「ピッチドロップ実験って何?」って思って調べてみました。

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アスファルトの粘性を計測する実験

ピッチドロップ実験(Pitch drop experiment)とは、ピッチ(すごく粘性が高く個体に見えるような物質を指す)の流れを観察するために、長い時間をかけて行われる実験。
※ピッチの例としてはアスファルトなどが有名

一番有名なピッチドロップ実験は、オーストラリアのクイーンズランド大学で、トーマス・パーネル教授が1917年に始めたもの。

学生さんたちに、「個体に見える物質は実は非常に粘性の高い液体である」ことを教える目的で始められました。

実験の流れ
熱したピッチを漏斗に注いで
落ち着くまで待つ(3年)
漏斗の下を切ってピッチが流れるようにした
大きな一滴が形成され落下した(10年)

落ち着くまで3年って...その当時教わっていた学生さんたちはピッチが落下する前に卒業してしまいますね。

時間の流れは次の通り
1927年 実験開始
1930年 漏斗の下が切られる
1938年 1滴目が落下
1947年 2滴目が落下
1954年 3滴目が落下
1962年 4滴目が落下
……
2000年 8滴目が落下
2014年 9滴目が落下(ちぎれる)

9滴目は2012年か2013年に落下すると予想されていたが、大学からは「8滴目と9滴目の衝突」が発表され2014年に落下すると予想された。(なんのこっちゃ?)

2014年4月にしずくを受け止めるビーカーの空きが無くなってきたのでビーカーを好感したところ、作業中に台がぐらついて9滴目が落ちてしまったとのこと。

ライブ中継もされているようです。興味があればこちらから見てみてください。

パーネル教授はイグノーベル賞を受賞している

ピッチドロップ実験の功績によって、パーネル教授はノーベル賞のパロディであるイグノーベル賞を受賞しているそうです。

研究者としては、ノーベル賞よりもイグノーベル賞をいつか取りたいものです。

教授が学生さんに「伝えたい」「見せたい」という熱意のもと開始された面白い実験でした。

他にも長時間動き続けている実験装置(100年以上動き続けているものもある)があるようなので調べてみようかなっと思います。


それでは、また!


180年以上動き続ける実験装置 オックスフォード電鈴に関する記事はこちら

150年以上動いている時計、ビバリー・クロックに関する記事はこちら


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