「古本食堂」を読んで思ったこと
原田ひ香さんの「古本食堂」を読んでいて、私は全然本を読めてないと痛感。
いや、冊数だけでいえばそこそこ読んでいるのかもしれませんが、あまりに偏りすぎているのです。実際、上述の作品中に出てくる本をほとんど読んでない!!
そう思わせられる作品はたくさんあって、北村薫の「空飛ぶ馬」を筆頭とした円紫さんシリーズとか、坂木司の「先生と僕」とか。
さらにいえば、作家である父親と読書家である娘との親子の会話を本にまとめた「ぜんぶ本の話」とか。
私の場合、いわゆる「世界の名作」をすっ飛ばしてしまっているのがイタイです。小学校高学年くらいだったかな、いくつか学校の図書館で借りた本がつまらなくて、どれも海外作品だったので「外国のものは面白くない」と思いこんじゃったんですね。
これが案外尾を引いて、アガサ・クリスティでさえほとんど読んでいない始末・・・。
じゃ日本のものはたくさん読んだのかと言われると、これまたそうでもないのですね。上述の円紫さんシリーズや今日読んだ古本食堂で紹介されているような近代文学は疎いし。
もっとも、高校の授業で夏目漱石を読んだときには全く面白さがわからなかったのですが、数年前にふと手に取ったら案外面白くて驚いたので、「読むタイミング」というものもあるのかもしれませんが。
ああっ、一冊読んだら数冊読むべき本が増えちゃったわ(歓喜)。