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成果の出る1on1のポイント

成果の出る1on1のポイント:      Will・Can・Mustで目標達成を加速させよう!

はじめに:
こんにちは!
わたしは上場企業で人材育成と組織マネジメントを専門としています。

突然ですが、、1on1で本当に成果が出ていますか?

多くの企業で導入されている1on1ですが、
「タスク確認の場になってしまっている」「部下との会話が弾まない」といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
実は、1on1で成果を出すためには、タスク管理だけでなく、部下の「Will・Can・Must」を理解することが重要なのです。

本記事では、現状の課題とWill・Can・Mustの関係性について解説し
成果の出る1on1のポイントをご紹介します。

1. なぜ1on1がうまくいかないのか?よくある落とし穴

1on1がうまくいかない原因として、以下の3つの落とし穴が挙げられます。

  • タスク管理に偏りすぎていないか?: 1on1を単なる進捗確認の場にしてしまうと、部下は報告義務を感じてしまい、本音で話しにくくなります。

  • 部下の「やりたいこと」を理解しているか?: 部下のモチベーションの源泉である「やりたいこと」を把握せずに、一方的に指示やアドバイスをしていても、成長には繋がりません。

  • 上司と部下の認識にズレがないか?: 目標や評価基準など、上司と部下の認識にズレがあると、1on1で建設的な議論ができず、成果にも影響が出ます。

2. Will・Can・Mustとは? 1on1成功の秘訣

Will・Can・Mustとは、個人の成長と目標達成を促進するための重要な3つの要素です。

  • Will(やりたいこと):部下のモチベーションの源泉を見つける
    仕事に対する情熱や、将来のビジョンなど、部下が「本当にやりたいこと」を理解することは、1on1の出発点です。

    • Willを明確にするための質問例: 「どんな仕事にやりがいを感じますか?」「将来はどうなりたいですか?」「どんなスキルを身に着けたいですか?」

    • Willの可視化の重要性: Willを明確化し、共有することで、部下自身も自分の目標を再認識し、モチベーション向上に繋がります。

  • Can(できること):現在のスキルと成長ポテンシャルを把握する
    部下が現在持っているスキルや強み、そして今後の成長可能性を客観的に評価することで、適切なサポートや指導ができます。

    • Canを客観的に評価する方法: 過去の成果や行動、自己評価、上司からのフィードバックなどを総合的に判断します。

    • スキルアップのための具体的な施策: 研修参加、OJT、メンター制度など、Canを高めるための具体的な施策を検討します。

  • Must(やらなければならないこと):WillとCanを繋げる架け橋
    WillとCanを踏まえた上で、現状の業務や目標達成に必要な「やらなければならないこと」を明確にします。

    • Mustを明確にすることで生まれる効果: 部下は自分の役割や責任を理解し、主体的に行動できるようになります。

    • WillとCanを踏まえたMustの設定方法: Willを実現するために、Canを高めながら、Mustを段階的に設定していくことが重要です。

3. Will・Can・Mustを活かした1on1の具体的な進め方

  • 事前準備:アジェンダ設定とWill・Can・Mustの整理: 1on1の前に、部下と共有するアジェンダを設定し、Will・Can・Mustに関する情報を整理しておきましょう。

  • 1on1本番:効果的なコミュニケーションとフィードバック: 積極的な傾聴を心がけ、部下のWill・Can・Mustを深く理解することに努めましょう。具体的なフィードバックも重要です。

  • 1on1後:次回へのアクションプランと振り返り: 1on1で話し合った内容を記録し、次回の1on1に繋げるためのアクションプランを立てましょう。

4. 1on1の効果を高めるためのプラスα

  • 職場環境の整備: 風通しの良い職場環境を作ることで、部下が安心して発言できるようになります。

  • 信頼関係の構築: 日頃からコミュニケーションを密にし、上司と部下の信頼関係を築くことが大切です。

  • 目標設定の重要性: 明確な目標を設定することで、部下のモチベーション向上に繋がります。

5. まとめ:Will・Can・Mustで1on1を成功に導こう

継続的な1on1を通じてWill・Can・Mustを明確化し、部下の成長を促進することで、組織全体の活性化に貢献できます。1on1を単なるタスク管理の場ではなく、部下の成長を支援する貴重な機会として捉え、Will・Can・Mustを活用して、より効果的な1on1を目指しましょう。


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