【eiicon 1DAY合宿レポート】約50名のメンバーがサービス創出を体験!事業化が決定したサービスとは?
こんにちは!eiiconのメディア「TOMORUBA」編集長の眞田です。
eiiconのnoteでは、「#eiiconなひとびと」というシリーズで各メンバーを取材し、eiiconにジョインした理由や仕事の魅力について深掘りしています。本記事では、「#eiiconなひとびと」とは違う角度で、eiiconではたらく環境を伝えていきたいと思います。
そこで今回取りあげるのが、7月22日に開催された「1DAY合宿」です!この合宿で取り組んだのが「SERVICE BUILD」。これは、セールス、コンサルタント、カスタマーサクセス、エンジニア、アシスタント、インターン……などさまざまなポジションのメンバーたちがグループをつくり、1日がかりでサービスを起案するというもの。そして、審査員であるボードメンバーが採択したプランには予算50万円を支給(+賞金も支給……!)
そんな1DAY合宿の模様を紹介していきます。
全国のメンバー約50名が参加した「1DAY合宿」
朝10時にスタートした「1DAY合宿」。その会場となったのは、東京・丸の内のオフィスビル。eiiconにはフルリモートのメンバーもおり、関西・東海・九州など地方在住のメンバーも上京して合宿に参加。リアルでは初対面というメンバーも多くいました。(一部メンバーはオンラインで参加)。
まずは参加者全員が着席し、「1DAY合宿」のミッションと起案サービスのKPIが以下のように伝えられました。
起案サービスの審査員は、eiiconの代表/founderである中村亜由子と、CDO/COOの富田直の2名。以下2点が評価基準となります。
●KPI達成の蓋然性(登録者数or売上に繋がること)
●オープンイノベーションの市場構築に寄与すること
「1DAY合宿」のミッションが伝えられた後、早速、個人ワークを開始。サービスのアイデア出しが行われました。個人ワークでは、アイデア出しのヒントとして「オズボーンのチェックリスト」や「SCAMPER(スキャンパー)」という2つのフレームワークを紹介。
「オズボーンのチェックリスト」とは、アレックス・F・オズボーン氏が生み出したアイデア発想法のひとつで、9つの切り口で発想を広げる強制発想法です。
また、「SCAMPER(スキャンパー)」とは、決められたテーマに対して7つの問いをもとにアイデアを生み出していくフレームワークです。
▲フレームワークを駆使しながら個人ワークに取り組むメンバーたち。
個人ワークでまとめたアイデアは、「誰に」「何を」「どのように」「検証方法」を整理して一枚のシートにまとめ、一人1分で発表。各メンバーの持ち味やこれまでの経験をもとに生み出された、さまざまなアイデアが披露されました。
プレゼンテーションが終了後、自分と近しいアイデアや共感したアイデアなどを選び、チームアップ。オンライン・オフラインを問わず、できあがったチームは7つとなりました。
この時点で、時刻は正午あたり。17時の最終発表までの残り時間は、およそ5時間。その間にアイデアをブラッシュアップさせ、サービス化を検討できるまでに精度を高めていく必要があります。
ユニークなアイデアを持ち寄り、7つのチームが誕生
それではここで、7つのチームを簡単に紹介していきましょう。
【1】新参者
比較的、入社歴が浅いメンバーで構成された『新参者』。このチームは、日本の全企業数のうち99%以上を占める”中小企業”にアプローチするというアイデアに対して賛同したメンバーたちが集まりました。
【2】TEMY
メンバー4人の名前のアルファベットをチーム名にした『TEMY』。このチームでは、「全国の商工会議所にアプローチする」というアイデアに磨きをかけます。
【3】S-team(スチーム)
愛知在住メンバー2名(自治体・公共支援チームの寺田圭孝とセールス・コンサルタントの大西千聡)を含む、『S-team』。このチームでは、サウナを活かしたオープンイノベーションコミュニティの組成というアイデアのサービス化に取り組みます。
【4】チーム三代丸(みよまる)
オンラインで参加しているメンバーが多い『チーム三代丸』。Google Meetなどを活用しながらオンライン上でコミュニケーションを取りつつ、新しい切り口のサービスアイデア実現に挑みます。
【5】つちざっぷ
チーム名の通り、セールス・コンサルタントの土谷(つちや)勇太郎を中心とした『つちざっぷ』。このチームでは、全国各地のスタートアップエコシステムを活かしたアイデアのサービス化に着手。
【6】産連
セールス・コンサルタント、人事、マーケティング、インターンなど、多様なポジションのメンバーが集結した『産連』。大学と企業による共創を促進させるアイデアのサービス化に取り組みます。
【7】ハッカー集団
エンジニア、セールス・コンサルタント、ディレクター、営業アシスタントなど、様々なポジションのメンバーが集まった『ハッカー集団』。このチームでは、オープンイノベーションサロンの構築というアイデアのサービス化に挑戦します。
ボードメンバーによるメンタリングで、サービスの蓋然性を高める
ランチに行って食事をしながら意見交換をしたりするなど、各チームのやり方でアイデアをブラッシュアップさせていくメンバーたち。サービスの蓋然性を高めるためには、ビジネスを生み出してきた経験を持つ人からのアドバイスも必要となります。
そこで、eiiconのボードメンバーである、中村亜由子(代表/founder)・富田直(CDO/COO)・村田宗一郎(エンタープライズ事業部長)・栗山彩香(プラットフォーム事業部長)の4名がメンターとなり、各チームを回りながら助言をしていきました。(※村田はオンラインでメンタリング)
入社歴の浅いメンバーやバックオフィスのメンバーにとっては、ビジネスを創ってきたボードメンバーからメンタリングを受ける機会は、大きな刺激・学びになったでしょう。
▲中村亜由子(代表/founder)
▲富田直(CDO/COO)
▲栗山彩香(プラットフォーム事業部長)
最優秀賞に輝いたチームとは……!?
17時をまわり、7チームの発表の時刻となりました。各チームはどのようにアイデアをブラッシュアップしていったのでしょうか。それぞれのプレゼンテーションを簡単に紹介していきます。
【1】 新参者
約360万社が中小企業と言われている日本。そのなかで、3/4を占める約260万社がイノベーション活動を進めていると試算する『新参者』チーム。そんな中小企業にアプローチするために、AUBA独自の診断ツール(=会社の”健康診断”ツール)を開発。AUBAを通して出会える企業数や、興味を示す企業がどのくらい数あるかを可視化し、AUBAの新規登録社数を増やすというサービスを提案しました。
▲チームを代表し、セールス・コンサルタントである吉田翔らが登場し、プレゼンテーションを行った。
【2】 TEMY
「中小企業にこそオープンイノベーションという手段を通じて新たな価値を創出してほしい」。このようなサービスコンセプトを掲げるのは『TEMY』チーム。中小企業にアプローチするという点では『新参者』チームと同じですが、その方法が異なります。「商工会議所会員≒つながりを持ちたい企業の集合体」と捉え、中小企業とのつながりが太い全国の商工会議所に対して、セミナーの共催依頼を行いながらアプローチ。AUBAの新規加入社数を増やすというサービスを提案しました。
▲オープンイノベーションコンダクショングループの安江裕太がメインとなってプレゼンテーション。
【3】S-team
“共に熱くなるオープンイノベーションコミュニティの構築”を提案した、『S-team』。”波長があい、熱量があるパートナーとリアルで出会える場”としてMUSHIBAというコミュニティを創出。起業家や投資家でもハマっている人が多いという「サウナ」を活かし、サウナ施設においてSAUNA OPENINOVATION PITCHを開催。AUBAの新規登録社数の増加を目指すというサービスプランを披露しました。
▲サウナ愛好家である、自治体・公共支援チームの寺田圭孝が自身の経験をふまえてサービス内容を説明した。
【4】チーム三代丸(みよまる)
プレシリーズAまでのスタートアップを対象とした「スタートアップアクセルプラン」と、シリーズA以降のスタートアップを対象にした「オープンイノベーション・コミットプラン」という新しいサービスを提案した『チーム三代丸』。「スタートアップアクセルプラン」は動画を作成して分かりやすく支援するなど、これまでにないサービス内容を導入することで、さらなるAUBAユーザーの獲得を目指したいと話しました。
▲カスタマーサクセスグループの小柴恵がプレゼンテーションした。
【5】つちざっぷ
「全国7ブロックエコシステム対抗ピッチ甲子園」を提案した、『つちざっぷ』チーム。これは、日本全国に点在する自治体等が支援するスタートアップエコシステムが一堂に会し、ピッチを行うというもの。これにより、エコシステム自体の認知獲得やネットワークの機会を創出し、さらに全国にいる優良スタートアップへの投資を促進。そして、本企画を実施することでAUBA新規会員登録などを実現させたいと話しました。
▲チームを代表してサービスアイデアを披露したのは、カスタマーサクセスグループの永田望海。
【6】産連
「大学と企業が当たり前に共創できる」をサービスのコンセプトに据えた、『産連』チーム。「シーズレベルの技術の検証フィールドや企業側のニーズ聴取を求めている」という研究者の課題感と、「具体的な機能・用途を求めている」という企業側の課題感を、マッチングイベントなどを通して解消して大学と企業による共創を促進。これにより、AUBA登録社数の増加を見込むという提案内容でした。
▲エンタープライズ事業本部のグループリーダーである香川脩がプレゼンテーション。
【7】ハッカー集団
会員制オープンイノベーションサロン「Innovation Salon」を提案した、『ハッカー集団』。「Innovation Salon」は、実践ノウハウのインプットやスタートアップとのダイアログ、会員同士の情報シェアリング・交流会といったコンテンツを用意し、”オープンイノベーションがより自律自走される世界”を目指します。この新しいサービスをセールスすることにより、2021年内にKPIとして設定されている「500万円以上の売上」を達成する見込みだとアピールしました。
▲セールス・コンサルタントの松尾真由子らが登場し、考案したサービスを披露。
各チームのプレゼンテーション中は、審査員である中村・富田より、サービスの細部にわたるまで質問。そして、ボードメンバーによる厳正な審査は数値化され、各チームの評価が行われました。
上位3チームは1点差の接戦に。――第3位となったのは、「産連」チーム(70点)。
そして第2位となったのは、「つちざっぷ」チーム(71点)。
見事、第1位(最優秀賞)に輝いたのは、「ハッカー集団」チーム(72点)!!
「ハッカー集団」チームには活動資金として50万円が提供され、金一封も授与されました。「ハッカー集団」チームは、会員制オープンイノベーションサロン「Innovation Salon」立ち上げを目指し、プロジェクトを進めていくことになります。
オープンイノベーションを推進する企業の担当者の悩み・課題として、「社外で相談・情報できる"場"がなく、孤立感がある」という話はよく耳にします。「ハッカー集団」チームが提案する「Innovation Salon」は、そのような悩み・課題を解決する一つの手段として機能すると感じます。2022年末までに、具体的にどのようなサービスへと進化を遂げていくのか。非常に楽しみです。
▲チームを代表して賞金を受け取ったのは、バックエンドエンジニアである澤田海人。
「SERVICE BUILD」と題して実施されたeiiconの1DAY合宿。10時の開始からわずか7時間で、仲間たちと共にアイデアをカタチにするという貴重な経験を積むことができました。今後もeiiconでは、”オープンイノベーションのプロフェッショナル集団”として、メンバーひとりひとりの知識や経験を高めるための研修や教育制度を実施していく予定です。
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