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組織に必要な役割のフラクタルな構造とそのバランスについて(v1.1.0)
お世話になっております。猫おじさんです。
表題についての妄想を文字にしました。お時間のある際に、ご確認下さい。
組織に必要な役割とは?
組織の中には様々な役割が役割があり、経営者から責任と権限の委譲を受けて目的のためにそれを使い仕事を遂行している。
多くの場合はそれは肩書きのようなラベルで表現されている。部長とかマネージャーとかリーダーとかである。
ただ、「その役割が何のために存在するのかよく分からない」「必要な権限を貰えていない」「あの人はあれであの役割なのか?」など、何か人にラベルを貼るとその周りに居る人は自然とそれを評価し始めてしまう。たちの悪いことに、ネガティブな面が目につきやすい。その目につくネガティブな感想は、組織の志気を削る。
これはとても勿体ないことで、本来役割を設定したのは「組織運営をうまくしたい」「その人が輝けるようにしたい」「チームがうまく行くようにしたい」など、ポジティブなゴールを思い描いていたからではないかと思う。
組織を良くしたいという思いと結果が食い違っている。
これは、仕事や役割を定義したり評価したりできないほどに物事が複雑化しかつ変化が激しくなってしまったことが大きいのではないかと思う。
時代は変わり、世代は変わり、日本は変わり、世界が変わっている。
しかし、諦めてる場合ではない。
そこで、今必要な役割を見つめ直してみたい。
これは、「部長だ!」「社長だ!」「リーダーだ!」「マネージャーだ!」というような肩書き的な事や、「ボトムアップだ」「時代はフラット組織だ」「チームサイズは2ピザチームだ」とかの組織構造的な事のはなしの根底にあたる話である。
これらを支えるのは3つの基本となる役割である。
リード / マネージ / オペレート
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この3つを認識・整理し、バランスを取ることが、組織運営の根底の大事なことであると考える。
それぞれ説明していく。
リード
リードとは、遠くを見通し行き先を決める責任を持ちそれを遂行することである。
組織の目標を達成するために、現状持ってないもの、欲しいもの、持つべきものを探してきて、その方へ導く役割である。
組織のベクトルを決めている。
マネージ
マネージとは、組織のマイルストーンを達成するために今持つリソースをどう活用し達成するかその道筋を立て、そこへ向かうリソースをマネージし達成の確率を高める役割である。
現状のリソースと進め方を手札として持ち、今最適なカードを選び組織をサポートしつつ目標達成へ共に歩むのである。
組織の戦術を決めている。
オペレート
オペレートは、組織のゴール達成に向けて着実に物事を進めて行く事に責任を持つ。
リードにより道の目標地点を定め、マネージにより今最適な方法を決め、オペレートにより確実に前に進むのである。
作戦を実行している。
組織はこの3つのバランスを整えることを求められている。
それぞれが足りないとき、正しい方向へ正しい方法で進むことができなくなるのである。
リードだけが強いと、方向はあっていても間違った方法で進んでしまい途中で力尽きてしまうかも知れない。
マネージだけが強いと、間違った方向へしっかり進んでしまうかも知れない。また、歩幅が小さいかも知れない。
オペレートだけだと、方向も方法も分からず無闇やたらに進んでしまうかも知れない。遭難するかもしれない。
そして、これらはフラクタルな構造になっている
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会社レベルで見ると
リード: 経営者
マネージ: 管理職、経営層
オペレート: 各部署、一般職
のようになる。
さらにズームして部署としてみる
リード: 部長
マネージ: XXリーダー、XXマネージャー
オペレート: 一般職メンバー
さらにズームして、一般職のXXさん個人を見てみる
リード: お金持ちになるために、この会社で働いてスキルと資金を得るぞ
マネージ: スキルアップの計画、家計の管理、お金持ちへのロードマップ
オペレート: 余暇はスキルアップのためのインプットを行う
会社のレベルでも3つの役割を持っているが、細かいレベルで詳しく見てみても、それぞれの立場でのリード/マネージ/オペレートをしているのである。
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バランスは取れているか?
さて、あなたやあなたの組織の3つのバランスは取れているだろうか?
🤔「マネージャーが忙しく最近メンバーの面談をしていない、どうやら炎上案件の火消しに必死のようだ」
これは、マネージが不足している
刻一刻と状況が変わる中、マネージを疎かにすることで、現実と計画のズレは指数関数的に大きくなる。バランスを失った状態を放置していてはあぶない。
🤔「経営者が一般職を使い捨てのように扱っている。メンバーの入れ替わりが激しくナレッジが貯まらず成長していないように感じる」
オペレートを軽視し、適切なリード/マネージを行っていない。
オペレートは、最もパワーが必要な役割である。車でいうならエンジンである。エンジンのような機械と違って人は成長する。オペレートの練度を上げそれを蓄積することは、中長期的に効いてくる。組織の粘りはオペレートから生まれる。
何か気づきを得るきっかけになれば嬉しい
さて、なんかそれっぽいぞと思ったら、リード/マネージ/オペレートという3つの役割とそのバランスを振り返ってみてはどうだろうか?
フラットな視点で対象の個人や組織のバランスを見てみるだけでいい。組織に形骸化している肩書きや組織構造があったとしても、無視して観察して欲しい。ラベルは置いといて実のところその人(組織)は、なにを担っているのか?が大事である。
バランスが欠けている。と思うことがあればバランスを取るために何ができるか考えて見ると、自分や自分のいる場所が今よりちょっと良くなるかもしれない。
あとがき
と、猫おじさんは思っている。実のところこれが正しいのか?有効なのかはわしは分からない。この記事はすべてまだ妄想である。
戯言(たわごと)に最後までお付き合い頂きありがとう。
※ 出典とか参考文献とか関連記事とか思い出したら追記していきます。これじゃね?とかあれば教えていただけると助かります。
更新履歴
v1.1.0 | 2022-04-27 | 『LMOマップ』と名付けました
v1.0.1 | 2022-04-2? | 何か修正しました
v1.0.0 | 2022-04-23 | init